足踏みダ・カーポ
何時まで経っても先に進まない。
向き合うは、人間と人外。
対峙するは、少女3人と青年3人。
双方どちらも当初の雰囲気を崩さない。
気怠気で面倒臭気なテンポを崩さない喧花。
ケロリン☆とした事もなげなリズムの風鵺。
無気力なモチベーションのペースでの摩耶。
蟀谷にムカムカマークを作り、引き攣り笑いをするビジュアル系の格好をした青年。
可愛い笑顔の上に怒りを貼り付け腹黒い笑みを浮かべる現代風のファッションをした青年。
冬の様な冷気を辺りに拡散させる様に醸し出し、凍り付いた能面の表情をする和服の青年。
「其れとも、わぁ、本当に?此の僕の可愛らしぃぃい顔を、蹴飛ばした事を覚えて無いなんて、とんだ大馬鹿野郎だねw…君に好かれたってデメリットしか生まれないから好まれなくてラッキーだヨw」
「僕、馬鹿じゃないよ?三人の中じゃぁ一番頭良いし、テスト毎回順位3位以内だし。」
「そーゆー頭の良し悪しじゃないよ、大莫迦!」
「お!馬鹿が莫迦になった。」
「漢字変換が酷くなったわね。」
「てか、今更だけど、テメー等の名前、何?」
「「「罰当たり共に名乗る名等、持ち合わせてない。」」」
「まー、そーゆーなって、ほらバトン。」
~自己紹介ロング(すぎる)バトン~
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ホラー平気?:
一番高額な買い物:
今日何食べた?:
昨日何食べた?:
- なう -
時間:
服装:
場所:
体勢:
何してる?:
誰といる?:
LINEの最新何分前?:
財布の中の金額:
経験した事があれば○なければ×
飲酒:
喫煙:
染髪:
事故:
虐め:
キス:
痴漢:
ナンパ:
ギャンブル:
遅刻:
早退:
無断欠席:
仮病:
赤点:
満点:
最後に一言:
「コラァッ、無駄に長いバトン引っ張ってくんなや!ボケ!!」
「てーかさ、結局…何?俺ら殺される的な??極刑イコール死刑だろ?」
「え?ウチ無理。150歳まで生きるって決めてるから!」
「そうしたいのは山々なんだがな~…ハァ…でも、非っ常に残念な事に…」
「御存知の通り、仏教や神道は無殺生な訳なんだよね~。」
「…もぅ御説教、終ったなら帰って良い?」
「お前は人の話を聞けぬのか、話の流れを乱すな馬鹿者。」
飽き飽きして来たのか、話を打ち切ろうとする摩耶。
そんなKYの摩耶の頭を和服男子がベシンッと叩く。
ちなみに、此の場に置いての【KY】とは、以下のものを指す。
Kは≪空気≫、Yは≪読めない≫で、『空気が読めない。』と言う意味である。
あるいは、直接【KY】と、忠告すると、『空気を読め!』と言う意味になる。
「えー、じゃーどうするの~?」
「あー…島流しならぬ世界流し…みたいな?流罪の刑だな、謂わば。」
「…地球流したら宇宙の何処らへん行くの?」
「うつけ者。何故、そなた等の馬鹿げた罪のせいで、地球が巻き込まれなければ、ならんのだ。」
自分達3人の天罰に、ナチュラルに、地球全体を巻き込もうとする、恐ろしい摩耶の思考回路を正そうと、再度ベシンッと摩耶の頭を叩く和服男子。
いや、もしかしたら只単に、今迄の甘味を盗られた仕返しのつもり…なのかも、しれない。
「世界流しに遭うのは、地球じゃなくて君達3人だけだよ。」
現代ファッションの男子が、摩耶に対して、爽やかで黒くない微笑を称え、明るく軽い調子で答える。
「もっと分かりやすく言えば、“そっちの世界”から追放的な感じかな?」
「ワー、何か、旧約聖書『創世記』に記されたアダムとイブみた~い☆」
「そんな神秘的なモンじゃないケドネ?」
さっきから風鵺に対しては黒い笑みしか見せない腹黒い男子。
きっと今迄の怨みの仕返しなのだろう。いや、きっとそうだ。
「…荷物纏めとか、引っ越し面倒臭いから嫌…。。。」
「お主は…はぁー。」
摩耶の余りのアホさに、叩く気力も失せ、溜息を吐きながら、ガックリと項垂れる古風な青年。
「意外とポジティブな子やなー。」
「フフ、なんか君に似てるね~♪」
「全く、似てなど、おらん!!!」
仲間の2人の発言に、『冗談では無い!』と否定する為に失せていた気力を復活させ、ベシンッと摩耶の頭を、またまた叩く。
「痛い…」
「お、そう言えばキュート男子、普通の笑顔だな。黒くねぇ。」
「ワー、ウチにとる態度とは大違いだ。」
「僕が嫌って怨んでるのは君だけだからww」
「ウフフ~♪僕、モテモテで困っちゃ~う♥」
フフフフフ…と2人で、あくどい笑みを零す姿は、正に悪賢い者同士が行う、狐と狸の化かし合い其の物だ。
「(こいつ等、ヤベェ!)ま、そーゆー訳やっちゃから、“お前等の世界”から出てってもらうぜ。」
「は?ざけんな。人間の俺等が地球以外住める訳ねーだろ。火星や土星とか太陽系の外とか無理無r…」
「そんな辺りに飛ばす、チンケな規模な訳無いやろーが。言っただろ?『世界流し』だって。」
「は?じゃぁ、どーゆーこっちゃよ?コラ。てか、人の話遮るんじゃn…」
「俗に言う異世界トリップですか!?二次元への!!」
ビジュアル系男子と、期待に瞳を輝かせる風鵺に悉く発言を邪魔されて、喧花の機嫌さは急降下。
しかし、そんな喧花に御構い無しに会話は進んで行く。
「いや違ぇし!!…なぁ、お前等、≪自殺≫って知ってるか?」
「俺、知らね。知ってるか?」
「知らないお。摩耶たんは?」
「さぁ?ねぇ、」
「「「知ってる?」」」
3人の少女が3人の青年の方へと視線を動かし、回した質問を結局は質問した当人達へと返す。
「「「良い加減にしろ!!」」」
前回同様、息ピッタリに漫才並みな返答をする少女3人に対して、負けずと一斉にツッコミを入れる青年3人。
やれやれ、こんなグダグダ感が何時まで続くんだか……。。。
And that's all…?
(それでおしまい…?)