予告ホームラン
突入!人間ロケット
「凄い解釈ぞ。」
「いや違うだろ。感心するなよ。ツッコめよ!」
素の天然さで、三郎神(仮)の発言を、其の侭の通りに受け止める次郎神(仮)に、太郎神(仮)のツッコみの手が入る。
「俺、昇天決定??」
「だから言ってんだろー。むしろ地獄逝きじゃねーかって。」
「え?つーか、助けてくんねーの?」
「何処に敵を助ける莫迦が居るのだ?」
「俺、やっぱ、死ぬの決定事項なわけ??」
「地獄逝きもねw」
「俺、逃げて良い?」
「逃がすバカもいねーぞ。」
「バッキャロー!逃げなきゃ俺の命が危ねーだろ!!」
「「「知るか」」」
「ギャアアアアアアアアアッス!!!」
「此の、人でなし共め!!アア~~~~、やっべ、死期が近いせいか、地獄の亡者共の苦悶たる悲鳴が聞こえてき……ん?」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッス!!!」
一同が何事かと、声のする窓へと、顔を向ける。
「風鵺?」
窓から見えたのは、こっちに向かってロケットの様に飛んで来る……ヘルメットを被った風鵺の姿。
「此方に向かって来て居るな。」
「来んなーーー!!」
「ギャァアアアッス!!誰かヘルスミーーーーー!!!!」
「「「「ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」」」」
「ヘルプミーが正しい言い方ぞ。」
「「「「呑気に訂正してる場合じゃねーだろぉぉおおおッ!!!」」」」
ガッシャーーーーーーーーーーン!!!!
ドカンッ、メリッ
凄い速さで突っ込んで来た風鵺は、其の勢いの侭、窓を突き破って喧花の腹に、ドカンッとヘルメット付きの頭突きを決める!
「グボエ゛エッ!!!」
腹にドカンッ…メリリッ!と、めり込む音が聴こえる程に、激突された喧花は、いやに醜い悲鳴と共に、勢い良く口から少量の血を吐き出す。
そんな瀕死の様な喧花に、追い討ちを駆ける様に、風鵺と衝突したせいで、砕けた窓の硝子の破片の一つが喧花の頭にグサッ!と、トドメと言わんばかりに突き刺さる。
「ツッ!!…チーン。。。」
頭から血をピューと噴出させ、顔を青くし、白目を剥いて、こてんっと、横の壁に頭を寄りかからせ、ご臨終となる喧花であった。
And that's all…?
(それでおしまい…?)




