不可解な報せ
攻撃予報(?)
「………もっと他に、やり方があるだろう?」
「『名無しの次郎如きが、あたしに命令しないで』」
ドン引き気味ながらも、提案をする次郎神(仮)に対して、ピシャリと其の提案を、一刀両断にする摩耶。
「おいおい、名無しの次郎って矛盾してるぞ、摩耶。其れに、そんな言い方は良く無いぞ、可哀相だ。」
「!?」
予想外の喧花の庇いに、ドッキンコ!と…内心、ときめきにも似た驚きに、小さく胸を、跳ね上げる次郎神(仮)(※顔は無表情。)
だが……――――、
「全国の次郎さんが。」
ズテテーーーーンッ!!!
喧花の其の発言に、此れまた、余りにも予想外だったのか、あの三郎神(仮)が、ギャグの古典的な転び方であるヘッドスライディングを、かました。
「…………。」
其方か…と内心理解しつつ、ややこしい上、紛らわしいと、少し不機嫌になる次郎神(仮)(※顔は無表情。)
「『あぁ、それもそうね。御免なさい』」
「にしても、凄ぇな!どういうマジックなの?つーか、お前も、あの男共達も何なの?“力”とか何とか」
「『さぁ?只、コレはちょっと太郎神(仮)に協力して貰って居るの』」
「「「(嘘だ!!あいつはメッチャ抵抗してたぞッ!!!!?)」」」
そう発言する摩耶に、心でツッコム一同。
「『それより、さっき、あたしの悪口を言ったでしょ?ヘナチョコ騎士モドキ』」
「!?。言ってねー!激甘党でコミュ障でヒッキー(←引き篭りの俗称)な影が薄い駄目人間だなんて、一言も言ってねぇーー!!!」
「「(こいつ馬鹿だーー!!しかもさっきより酷く言ってるぞ!!!)」」
「『……今から逝かせてアゲルから、覚悟してて。』」
「ヒィイイイイッ!お、お許し下せぇ摩耶様!!……って、今から?」
「『それと、今日はテポドン注意報が出てる。』[ブツッ]…」
「「「は?(テポドン!!??)」」」
「[ピーーー…ピーーー]……∑ハッ…お、俺は、一体何を!?」
「交信が終わったみたい。」
「「「…………………。。。」」」
「な、なんだよ?其の哀れむ様な視線は??」
※どうやら乗っ取られてる間の記憶は無い模様です。
其の後、次郎神(仮)と三郎神(仮)に事情を聴き、太郎神(仮)は今までは喧花への怒りだけだったのだが、摩耶にも怒りを抱いたのだった。(プラス恐怖と不気味さもw)
「うぇええ!?俺死んだ!?死ぬの決定!?昇天決定!?」
「昇天なんて生緩いもんじゃねーんじゃねーの??」
「天に召されず、地に堕ちるな」
「え?地って地獄の地って事か?オイ!!!」
「哀れだね…」
「仲間の手に因って万事休すとか、マジか……。。。」
『バッドエンドにも程がある』と、情けない声を出し、嘆く喧花。
そんな落ち込む喧花に、三郎神(仮)は、黒い笑みでは無く、愉快そうな柔らかい笑顔を向ける。
「地獄の住人に会って仲良くなったら、何時でもココに連れて来て良いからね♪」
その言い様は、まるで……『イイ彼氏が出来たら、お家に連れて来て、お母さん達にも紹介しなさいよね♪』
とでも言う様な類と同じニュアンスになる言い方を、意図が読めない笑顔で言う三郎神(仮)に、何を言ったら良いのか分からない喧花だった。
And that's all…?
(それでおしまい…?)




