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電柱ポッキー

コミュ障?電波?

「にしても、俺等が出張ると面白味がねーよな~。あっさり1人捕獲だぜ?」




「あ、其れは、ねーわ。」




「あ?何でそう言い切れるんだよ、負・け・犬。」




「黙れッ(クソ)ハゲ!」




禿()げてねぇ!!」






ガルルルルルッと本当に犬の喧嘩の様に睨み合う2人。






「まぁまぁ、そうしてると本当に負け犬同士の遠吠えみたいだよ。」




「「だから、誰が負け犬だ!!」」




「え?何、僕に意見するの?」




「「スイマセンデシタ」」




「どちらかと言えば犬猿の仲では無いか?」






黒い笑みと黒い威圧感を醸し出す三郎神(仮)に、恐怖の余りジャンピング土下座を繰り出す2人。(器用な事に喧花は手足縛られた侭でw)






「ですがねぇ、激甘党コミュ障の摩耶が主導権握ったら…暴走列車並みだぜ?」




「嘘吐け。1番役に立たないだろ。胃袋キャラだろ。」






そう言い返して、太郎神(仮)は、身動きが出来無い(命懸けの土下座は別★)喧花の右のポケットからポッキーを取り出した。


そして、其れの封を開け、ポリポリと食べ始めた。






「おぃィいイ!!何勝手に摩耶が俺に、くれた愛を食ってんだぁああアア!!!」






※あげても無いし、愛でもないよ。 by摩耶






「ふはははははっ!コレで、ちったぁ俺の気持ちが分かったかぁ!!」






したり顔のドヤ顔を、決めながら、ポリポリと2本目を食べ始める。


文句を言う喧花と、笑いながら、次々にポッキーを食べて行く太郎神(仮)。



部屋は、此の2人のじゃれ合いで、騒がしく成る。


(カタキ)と仲良く馴れ合ってどうすると、他の2人は呆れる。







「ん?…イッテーーーーーーーー!!!」




「~~~ッ!!ウッセーな!んだよ、いきなりッ。耳がキーンって、成ったじゃねーか!!」






突如叫び声を上げた太郎神(仮)に、驚く3人。


喧花は太郎神(仮)の隣に居たせいか、其の叫び声で、耳がやられた様だ。






「頭がガンガンすっ~ッ!![ピピッガチャガチャ]、何すんだ[ボキャッ!]…やめっ出てけッ…[ガンッ]…うん!?…[ブツッ。ツーツーツー]」




「何、巫山戯てるの?」




「うむ。何故か、目がグルグル回って…(オゾ)ましいな。」




「髪が全部、ドラゴンボールの超サイヤ人並みに逆立ってるな。」




「「だから、他のネタを引っ張り出すな!お前達はっ。」」




「あっ!目が完全に白目になった。」




「ふむむ、不気味ぞ。」




「『あれ?喧花じゃない。』」






白目を向き、髪を逆立てた太郎神(仮)が口を開き、言葉を発する。


だが、其の口から発せられたのは、太郎神(仮)の声では無かった。






「やっぱ摩耶か。」




「『うん。ポッキー、食べた?』」




「食べなくて良かったぜ。」




「『なら良かった。メッセージを残す手間が省けた。』」






太郎神(仮)の口から出てきた言葉は女と分かる声の高さと口調。


そして、其れは、喧花が良く知る人物の物。




どうやら、此の様子からして今、太郎神(仮)の意識と身体は、摩耶に乗っ取られてしまった様だ。











And that's all…?

(それでおしまい…?)

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