表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の愛した先生  作者: 雛田あざみ
1/6

夏のおわりに

 (1)

 夏の空は、どこまでも青く澄み渡ってまぶしいから、私を落ち込ませる。

 長い面接がやっと終わって建物から出たら、ため息が漏れておなかがきゅうっと鳴った。夏の苦しくなるような暑さから近くのコンビニに小走りで避難する。

 「いらっしゃいませー」

 おそらく大学生のアルバイトがあいさつをしてきた。クーラーの風がぶわっと襲って、汗が急速に冷えていく。

 ペットボトル入りの紅茶とサンドイッチを買った。飲食スペースの椅子に腰かける。包装をぺりぺり音をたてながら外していると、さっきの採用面接のことが思い出された。ちゃんとできたかな。今度こそはと入念に準備はしてきたけれど、終わって休んでいると不安な気持ちが煙のように出てくる。

 ただ、切り替えなければならない。新学期から新しい学校に移るのだ。スマートフォンをカバンから取り出して、画面を見つめる。県立穂北高等学校。わたしの母校だ。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ