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1話 女神、王女、母親

なろう異世界でインタビューしてみました。

短編と同じなので読んだ方はパスでもおk

「どーもー。今日はなろう異世界のみんなにインタビューをしていきたいと思います♪


 普段は聞けない、知らない本音が聞けるかもしれませんね♪」


 作者はノリノリでインタビュアーを演じている。


 この仕事を引き受けたのは小説のネタが手に入るかもしれないと思ってのことだ。


 ちなみに依頼先であるスポンサーは秘密厳守となっている。




 作「さぁ! まずはじめの人は! いつもプロローグで登場するナンバーワンの女神様だ!」


 面倒なのでセリフ最初に名前を以後つけることにします。


 女「どうもはじめましての人ははじめまして。いつもの人はいつもお世話になっております」


 作「では早速質問です! なんでいつも転生者もしくは転移者にチート能力を与えるんですか?」


 女「それがないと俺TUEEEできなくてなろう小説では人気がでないからです」


 作「不遇と思われるチート能力もあるようですが?」


 女「小説の都合で結局は主人公がチート能力を駆使するようになるので無問題です」


 作「女神様以外の人が案内することがあるのはどうしてですか?」


 女「あれは全部私です。みなさんの欲望や想像に応じて変化したさまざまな私が対応しているだけです。見栄え的に女神がいいということで女神の姿が多いだけですね」


 作「なぜなろう異世界はゲームのような仕組みになっているんですか?」


 女「ゲームのシステムを利用すれば現実では決してできない能力値を見ることができます。そのため能力を上がったことで成長が感じられるため、そのようになっております。あとゲームのほうが若いみなさんにとって親しみやすいということもありますね」


 作「鑑定というスキルがあるのもゲームならではということですか?」


 女「そうですね。通常鑑定などは現実ではできないですね。あれは鑑定対象すべてのデータがサーバーに蓄積され、それを読み込むことでデータがわかるということになりますね。つまり、なろう異世界はただのファンタジーではなく、VRなどの技術が入ったSFファンタジー世界ということになります。」


 作「たしかに普通に外国人へ転生したとかだったら、前世の記憶があるといっても特に何もできないで終わるでしょうね。能力を上げたことが可視化できるから頑張れるということですか」


 女「普通に考えたら前世の記憶を引き継げるだけで十分チートなんですけどね。ほかにも欲しがるクレクレ君が多くて困ります」


 作「女神様が登場するのはゲームでいうチュートリアルモードってことですか?」


 女「そのようなものですね。そこで世界観やスキルや魔法の概念などを説明できたらいいのですが、実際は転生で子供時代からの出発になるため、世界に生れ落ちてから現地民で習得という形が多いですね」


 作「なるほど、いろいろとためになるお話をありがとうございました」




 女「いえいえ、これもお仕事です。今後転生する人は礼儀正しくお願いしますね」




 作「お次は、異世界から召喚儀式を行う召喚する者たちの中から、最初によく話すことが多い王女様」


 女「どうも、毎回説明役兼お世話役になる腹黒王女です」


 作「毎回どういった理由で勇者召喚をなさるのですか?」


 女「ほとんど国の都合のためです。強力な力をもつ兵器を保有することができる。他国へのアピールとしては十分です。しかも自国で一から作るわけではなく、外から導入するわけですから。ましてや同じ人類といっても異世界人。使い捨てするにも痛痒を感じませんね。とはいっても駒として動いてもらわねばなりません」


 作「そこで元の世界へ送還を餌に働かせるのですか」


 女「新しい人生がやりたいって人にはいいでしょうが、やはり現代のほうが生活の利便さに差があるみたいなので大半が帰りたい人ばかりですね。魔王を倒したら送還の魔法が手に入ると言っておけば倒しに行ってくれるでしょう。力に溺れたものならばね。普通どんなものが呼び出されるかわからないため召喚魔法と送還魔法は対になっているんですよね。もしこちらの手綱が握れないような化け物が召喚されたさいにはすぐに送還できないと危険ですから。まぁ、疑う人は洗脳もしくは逆らえないように奴隷化、最悪暗殺して口封じですね」


 作「なかなかシビアですね」


 女「召喚儀式にもそれなりにリソースを払ってますから。対価を得ないと」


 作「集団転移についてはどうでしょう?」


 女「これは理屈もよくわかっておりませんね。考えられるとしたら召喚する条件を満たす対象を召喚するためにその対象を逃さないために大きく召喚範囲が設定されているということでしょうか?普通の召喚ではかなりの代償が必要になりますから、これはなんらかの恣意的な力が働いた場合のみ限定となるでしょう。こちらとしては人数が多いほど御するのに手間がかかり、管理にも注意が必要なため、少人数で扱いやすい人間が好ましいんですけどね」


 作「転移者に対して注意していることはなんでしょうか?」


 女「やはり常識や考え方の違いですね。なんでか知りませんが、召喚されたものはみな自分の正義が正しいとばかりな振る舞いをします。力を手に入れたからでしょうか?奴隷解放をうたうものが多いですが、奴隷も私たちにとっては大事な労働力で私たちの文化に欠かせないものです。身分制度も長い間私どもが培ってきた文化ですのでそうそう簡単に覆そうとされるのも困りものですね」


 作「転生者たちの文化汚染がひどいと?」


 女「新しい風が吹くのはいいのですが、急激な変化はついていけないものが多いのです。なんでもかんでも都合よくうまくいくなんてことはまずないですね。新しいことは地元の職人や商人にヒントを与え、そこから私たちの生活に合うようにするのがいいでしょうね。最初からこの形だと押し付けるのはやめてほしいと思います。もしそれを行うなら転生者で特区となる街を作り、そこだけ好きにすればいいのではないでしょうか?まぁ、もちろんそんなものができたら世界の敵ですけどね。利権を狙って常にそこは狙われるでしょう」


 作「なるほど。なかなか難しい問題が絡んでくるんですね」


 女「なので転移者たちを縛って好き勝手にできないようにする必要があるんですね」


 作「必要だからですね。立場によって講じるべき手段が異なるのは面白いですね。召喚者側のさまざまな意見をお聞かせいただきありがとうございました」


 女「いえいえ、これもお仕事ですから。こちらの常識を学び、こちらの意をくんでくれるような方が転移されるのを今後希望します」




 作「お次は転生者の親御さんとなった女性に色々と聞いてみましょう」


 女「どうも転生者の母親です」


 作「やはり転生者となると子供のころから人とは違うんですか?」


 女「ほんとに赤子のころはまったく手がかからないですね。ただ赤ん坊なのにこちらの言葉が全部わかっているような感じがして気味が悪かった気持ちはありました。だけども手がかからなかったのは赤ん坊のころだけですね。大きくなって動けるようになってからはよくわからないことをぶつぶつ呟いていたり、わけのわからない奇行に走ったりと、もう大変でした」


 作「能力的には優れているんですか?」


 女「能力的には優秀ですね。なんで私たちの子供がこんなに優秀なんだろうと思うくらい違いがあります。奇行が多いですけど。あと魔法については偏執的なくらい興味を持ちますね。前世の記憶があると聞いてバカバカしいとも思いますが、一方でやはり自分たちの子供以外の要素があったのだなと納得がいきました」


 作「転生者だから嫌うってことは?」


 女「転生者といっても自分の子供には変わりないですからね。おかしな常識をもった変わった子という認識ですね。子供を愛さない親はいないでしょう。ただまぁ、無茶はしてほしくないですね。丈夫で健康でいてくれたらそれでいいんです」


 作「転生者に望むことは?」


 女「頼むから奇行はやめてほしい。尻ぬぐいをするのは私たち親なのですから」


 作「親御さんからの貴重な意見でした。ありがとうございます」


 女「いえいえ。次に転生者が生まれてくるならまともな人がいいですね」




 ------




 一旦ここでインタビューは打ち切りますね。


 しかしネタのために色々関係者に聞いてみましたが、


 なんというかなろう異世界は歪であり、そこへ転生・転移する人物も異質なんだなぁと思わずにいられません。


 この世界を描き、爽快感やリアリティ、共感を得るのは難しいだろうと冷や汗をかかざるえませんね。


 もちろんこれは一部の意見なので全体で言えることではありませんよ。


 もしかしたら偏った意見ばかり集めただけかもしれません。


 当然のことながらこの物語はフィクションです。

この小説?はフィクションです。

インタビューの相手の表記が全部「女」になってるんですが?


仕様です。

短編で投稿したのですが、続いたので連載として投稿しなおしました。

短編のほうは感想がついているため残しておきます。

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[気になる点] >作「そこで元の世界へ送還を餌に働かせるのですか」 チート能力でヒャッハーできるから帰りたくないという人はどうするんでしょうか?
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