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真の名  作者: ら+の=くま
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大任

いつもご愛読ありがとうございます。

すごいスケールの大きな話になってないか?

「ありがとうございます。問題があるということと大きな声では言えないということも、なんとなくわかった気がします。それで、僕はなんで呼ばれたのでしょうか?」

「そうじゃな、前置きはこれくらいにして、そろそろ本題に入ろうか。エドワンズ先生、頼むにゃ」

本題、これからかー。

「コホン、では、僭越ながら。さっきも話に出たとおり、この星のマナ供給は5つの星の長老たちによって管理され、守られている。

 それぞれ、出身の星の色と同じ色のマナとして魔法の特徴も違う。赤は火の属性傾向に長け、青は水、白が空気、黒が土。では、ニャンパネルラ、金は何だ?」

「金はその名の通り、金属。また、他のマナと違い、他のマナと融合させることでそのマナの力を純粋に増幅させることができます」

「うむ、融合自体はどのマナ同士も可能だが、その場合両方の特性が残ってしまう、ということだな」

うわぁ、こんなところで授業はじまっちゃったよ。

「さて、そこでなのだが先程話が出た、用水路。マナの流れるその星々の血管のようなものだが、この場合、何色に含まれると思う?」

「考えたこともないですが、当てずっぽうでよければ、水属性の青と、癒やしの効果を持つ白を融合させたマナでは扱えないでしょうか?」

「うむ、普通だとそういう組み合わせを考えて何とかしようとするだろう。だが、だめなんだ。星の血管であるマナの通り道を龍脈と呼ぶのだが、これを扱うためには我々のもっているマナでは無理なんだ」

「そうじゃ、われわれが龍脈に関して今回全く考えが及ばなかったのも、そもそもプロフェッショナルがおらにゃんだのが問題だったのじゃ」

「え?マナの色に5色以外の色があったんですか?」

「そうだな、我々も最近になって、5星の古文書などを突き合わせて、ようやく突き止めたのだが、昔は銀のマナというマナがあったらしい。

 君たちが知らないのもしかたない、何しろ教える我々すら最近知ったくらいで、教える項目に入っていなかったのだから」

「昔あったものが、なんでなくなっちゃったんでしょうか?」

「そうだな、これはまだ推論に過ぎないのだが、もともと龍脈というものは星が安定してしまえば、そのままでいいものなので、必要とされる機会が少ない。

 需要がないと供給が減る。というのは授業でやったと思うが、まさにそれと同じで、銀のマナ使いの一族は、星の龍脈を整えては別の星へ一つの世界で仕事が終われば、次の世界へ、というように渡りあるいて今、われわれがいるこの世界と遠い別の世界に行ってしまっているのではないか、という説が有力だ。何しろ我々も最近しったもので銀のマナに関する知見は殆ど無いと言っても過言ではない状態なのだよ」

「別の世界ですか、それは探すの大変そうですね」

「そこで、君の出番なのだが、、」

「え?まさか僕に銀の使い手を探してこいっていうんですか?」

「違う違う、そう逸るな。君が持っていたマナ君のハンカチだよ。あれはマナ君が長く愛用していたというものだということで藁にもすがる思いで、君から借り出したのさ。何しろ彼女はあの若さで一人で雲の庵にたどり着けたんだからね。マナの力は折り紙をつけてもいい」

「確かにマナさんの世界では飛んで移動はしないと言っていたのに、すごい飛び方が上手かった覚えがあります。名前そのものがマナ、なのも関係あるんでしょうか?」

「そこは何とも言えないが、何かの縁は感じるだろう?そこで、ハンカチから感じ取れる彼女のマナを測定したところ、すごいことが、わかったんだ」

「今の話の流れからすると、マナさんが銀の魔法特性の保持者だったんですね?すごい偶然じゃないですか」

「君が言うセリフではないぞ、君が彼女と出会ってなければこんな偶然にすらすがれなかったのだから」

「でも、どうやってマナさんにこっちに来てもらうんですか?彼女は夢の中から偶然あの世界にたどり着くことがある、というような事を言っていましたよ?こちらからも連絡が取れないし、マナさんが偶然のまた

 偶然でこちらの世界に来るのを待ってても時間だけが無駄になっちゃいませんか? 夢から来るとしても古い方の世界ですし」

「そこで、君のレンズが出てくるんだよ。君、あれをあのときどこかで落とさなかったか?」

「うーん、あの時は焦ってたから、ケースにしまわないでポケットに入れてしまっていたのは確かですね。うわ、海に落とさないで良かった」

「これもまた推論なんだが、彼女はあのあとどこかでそれを拾って君のものだと思い、君が渡したハンカチと一緒にしまっておいた。もしくはハンカチに包んだりしてしまった。などは考えられないか?」

「あのレンズが僕のもの、と思ったのであればありえなくはないですね」

「実は最近こちらの世界で、別の世界までの接続路を作成できる技術が開発されてね。接続路自体を作成するのはまだまだとても大変なのだが、魔法を通じさせるのは古い世界どうようにできるようになったのだよ。多分そういう試験などをしていた影響で君と彼女のハンカチが接眼レンズをこちらに転送させた。というこれもやはり確率の低い推論に私達はかけてみたいと思っているんだ。」

先生の話は続く。

お読みいただき、ありがとうございました。

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