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黄昏の神女と執行者  作者: 神木 蒼空
第1幕 少女と記憶を失った剣士
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神章 神話の物語

この話は本編とはあまり関係ありません。

のちのち関わっては来ますが、投稿が間に合わない埋め合わせです笑

 朽ち、焼け果てた燎原。闇色に淀んだ空気。陽光など垣間見ることも出来ない昏き空。小鳥の(さえず)りなど聞こえるはずもない。

 朽ちた、錆び果てた(つるぎ)斧等(おのなど)の武具が数多に大地に突き刺さる。かつてこの世で最も壮絶な戦いが繰り広げられた地。その戦いで一度世界は滅びた。 

 だがそれは言葉通りの意味ではない。ゆえにここには朽ちた剣が残っている。戦いの跡が残っている。滅びたのは生物のすべて。自然のすべて。木も花も虫も鳥もそして──人類さえも。何もかも。世界に唯一残ったもの、それは人工的に作られたもの。城や神殿、小さな村。ここにある数多の武具。それだけ。

 だが、魂だけ(・・・)生き残った者もいた。それはこの地で戦った人類──聖王軍と魔王軍。その中でも特出した才を持った者たち。各部隊の隊長ら他、戦いに多大な影響を及ぼすほどの力を持っていた者。そして、人類だけに限らず、聖王軍、魔王軍、そのどちらかで使役された獣。どちらにも属さずただ戦いの邪魔をした獣。竜や大蛇、獅子などの獣──神獣と呼ばれる生物たち。

 それらの魂だけ生き残った者たちの魂は、滅びたこの世界ではエネルギーが足りず、このまま地に、宙に留まっているだけではすぐに消えてしまうことに勘づいた。

 そして、生き延びる為に、自分の魂をあるものに宿すことで生き延びることを選んだ。そのあるものとは世界に残った数多の武具。こうして魂が宿された武具は他の武具より格段に強い力をもった。しかし、内側からでは武具から魂を解き放つことができないことに気づいた。外からエネルギーを加えられないと解放されないことにも。

 そしていつか自分を解き放ってくれる者が現れるまで世界に残った各地の造物に身を隠した。



 この戦いを終わらせたのは、この戦いを始め、指揮をした、聖王軍の《聖王》と魔王軍の《魔王》も魂のみ生き残った。双方とも剣へ。だがそれは他の者たちとは成り行きが違かった。

 戦いを終わらせたのは二人の王。それはすなわち世界を滅ぼしたのもこの二人。双方の衝突により戦いは終わり、世界は滅びた。その終わり方は、互いの(つるぎ)へ互いの封印。

 その剣も世界の何処かに身を隠した。

 この戦いは後に【聖魔大戦】と言われるようになる。

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