5章―9 減少した試合数
皆様お久しぶりです!
遅れてしまってすいません!
更新が遅れたことについては後書きで!!
第一学年だけに限らず、各学年で白熱した学年別模擬戦の一日目全日程が終了した。
セラの二戦目はフィーナが疲れから眠ってしまったため、観戦には行くことが出来なかったが、無事というよりやはりか、勝利を収めたようだ。
ソルファがフィーナのことを看ている代わりに、リルノに結果を確認しに行ってもらっていた。
さて、ここまで来て模擬戦残りの試合数は準決勝と決勝の二つとなった。すなわち残っている人数は四人。フィーナ、セラとAクラスの二強。まさか平民クラスから出場した二人ともが決勝まで残るとは誰も予想していなかっただろう。
フィーナはこれまでの稽古でも着実に実力を身に付けていたが、試合を行う中でも強くなっている。
この調子なら次に当たるAクラスの二強の一人にも勝てる、予感ではなく確信がソルファにはあった。
先程の試合のように苦戦は強いられるだろうが、フィーナなら自分の想像を超える戦いを見せてくれるという期待を抱いてしまう。
目前で静かな寝息の音と共に可愛らしい寝顔を見せられると、どこか懐かしく感じる。つくづく不思議な子だと思う。彼女と会ったのはあの雨の降る夜、助けてもらった時が初めてのはずなのに。
(いや、記憶が曖昧なことが多過ぎるから確信できることは殆どないか)
フィーナ自身もソルファのことは知らなかったようだし、気の所為という可能性もおおいにある。
なんにせよ今考えても仕方の無いことだ。
そして目の前のことで気になっていることに視点を変える。
リルノからセラの結果とともに残りの試合数を聞いたのだが、明らかに少ないのだ。
貴族クラスは一クラス三十人弱、計八十人近くはいるのだ。応援に徹したいと言う生徒も多数いたため、出場しないことを選択した生徒も多いとは聞いていたがそれにしても少ない。
初戦の時点で全体の大まかな試合数まで確認しておけば良かったとソルファは反省した。しかし、減っていることは確かだろう。
もっとも、人数が減る分には優勝は楽にはなるのだが、重要なのはなぜ出場生徒が減っているのか。
関連していそうな出来事といえば、フィーナのクラスメイトのメグが失踪したこと。それと警備が多かったように感じたこと、この二つだろう。
まさか全員が誘拐もしくはそれ紛いのことに巻き込まれているとは考えにくいが、可能性はありそうだ。
もし学院内で隠していることがあったとしてそれが事実なら、ことがことだけに情報漏洩は免れないはずだ。
「お嬢様に危害が及ぶような面倒ごとにならないといいんだが…」
「んっ……」
ソルファの呟きに反応したのか、フィーナが重たそうな瞼をたっぷり時間を使って開く。そして小さく欠伸をする。
「お嬢様おはようございます。休息はしっかりとることが出来ましたか?」
「……うん……十分に疲れはとれたわ…」
まだ眠気が抜けきっていないのか言葉がふわふわしている。
「ではこれから明日に向けての特訓しましょうか」
「…え?…ほんと!? ぜひお願い! 」
疲れはとれたと言ったもののまだ完全ではないはず。それでも特訓という言葉への食いつき具合から体を動かしたくて堪らないということがビリビリと伝わってくる。
この気迫だと終わりと言うまで、疲れを気にせず続けそうだと感じたソルファは一言だけ言った。
「明日に支障がない程度にですからね。無理は禁物です」
「わかってるって。それより早く帰って特訓しましょう!」
自信がついたのはいいことだ。だったら一つだけ。
「一つ応用技をお教えしましょう。セラ様に勝つための」
フィーナは目をキラキラとさせる。欲しかったものを買ってもらった子供のように。しかし次のソルファの言葉にゴクリと息を呑むような仕草を見せた。
「難しいですが、覚悟してくださいね?」
「無理しないようにと言ったのはソルファでしょ!?」とツッコまずにはいられないフィーナだった。
前書きでも述べたとおり、長らく投稿しておらず、待っていてくれた方がいたなら本当にすいません!
忙しかったなんて理由になりません。書こうと思えばかけたはずですから。簡単に言えばブランクですかね? という生意気なことを言うのはさておき、ただ書くのをサボっていたのが今日までの僕です。
都合の良い御託ばっか並べて執筆をサボるという、小説家になろうに小説を日々投稿している作者様を愚弄は違うかもしれませんが、そんなことをしていた自分がとても情けないです。
僕は運動部ということもあり、学校が遠いということもあり、忙しいというのは事実なのですがそれでも時間は「自分で作るもの」ですよね。
これからはそれを肝に銘じて執筆を頑張って復活していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします!




