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黄昏の神女と執行者  作者: 神木 蒼空
第1幕 少女と記憶を失った剣士
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5章―6 二回戦の作戦

 防戦一方だったセラが一瞬にして勝利したことに会場には静寂が満ちたが、まもなくフィーナのときと同じような歓声があげられた。

 だが大半の観客は呆気にとられていた。防戦一方だったセラがどうして一瞬にして勝利したのか、と。

 それを知っている二人は呆気にはとられていなかったが、圧倒された。

 まだ力の片鱗ほどしか見せていないであろう彼女の全力は如何なるものなのか。

 それを考えて(おのの)きつつも、高揚もした。フィーナはそんな強い相手に勝ちたいと、ソルファは勝つことが出来るほどに鍛え上げると。

 



 セラの初戦観戦後、二人は次の会場へと向かっていた。フィーナの二回戦が行われる会場だ。

 次は試合は自分一人で作戦を考えなければならないフィーナは、初戦の勝利で勢いづいたが、ソルファという支えがなくなることに不安を覚えていた。

 こうなって彼の存在は大きかったことがよくわかった。しかし、これからも頼るわけにはいかない。

 いつでも一緒にいる訳ではないし、いついなくなるのかもわからない。

 だから自分一人で考える道を選んだのだ。

 フィーナの思考はソルファのそれと似ていた。

 初戦と同じ手は通用しないとまでは言いきれないが、決着が早かったことは伝わっているだろう。ということは速攻を警戒してくるはず。フィーナとしては相手の隙をついて素早く接近し剣を振り抜いただけなのだが、速攻の警戒をしてくれるのならありがたい。

 

「速攻の警戒か……」

「警戒?」

「いや、なんでもないわ!」


 思わず口にしてソルファに聞かれてしまい、急いで誤魔化す。自分で考えないとダメだ、と言い聞かせる。

 フィーナにはわからなかった事だが、ソルファは今の発言で彼女がどんなことを考えているかは想像出来ていた。

 さて、どんな作戦を立てるのだろうか。

 フィーナの悩む様子を観察しながらソルファはそんなことを考えていた。

 


Twitterでツイートしたので詳しくはそちらを確認して頂きたいのですが、今回も遅れてしまいすいません!

投稿頻度が上がるのは当分先のことかもしれません。

ひとまずこの調子で頑張っていきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします!



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