5章―4 次戦へ向けて
遅れてしまいごめんなさい!!
「お嬢様、まずは初戦勝利おめでとうございます」
会場の控え室の前で待っていたソルファはフィーナが出てきてすぐにそういった。
「当然よ。一生懸命稽古を重ねてきたんだから」
「おや? 始まる前は自信なさげだったのに」
貴族クラスの生徒に勝ったからか、試合前には不安があったはずが今はすっかりないようだ。
ソルファのいじわるな発言に「うっ」という反応をみせる。
「うるさいわね。そんなこといいでしょ!」
可愛らしく怒るフィーナをよそにソルファは先程の試合を振り返る。
初戦は相手が油断していたため隙をつくことで簡単とはいかずとも難なく勝つことが出来た。しかしこれからはそうはいかないだろう。何せ貴族クラスの生徒に勝利を収めたのだ。一筋縄でいかないことは間違いない。
さて次の戦略はどうしたものか。
「どうかしたの?」
顔を顰めたソルファに気づいたのか、フィーナが様子を伺う。
「いえ、次の戦略をどうす…」
「そうだ! 次はわたし一人でやらせて!」
ソルファの言葉を遮るように彼女は言った。
「一人で? それは戦略から全てお嬢様がお考えになると?」
正直ソルファには意外な発言だった。
経験の浅いフィーナが戦略を組み立てるのは困難であることだろう。それは彼女自身も分かっているはずだ。それでも一人でやると言ったのは一回戦で調子づいたからか。
「多分みんな一人で考えて戦っていると思うの。だからわたし一人だけソルファの力に頼っていては勝ったとは言えない。一人で頑張ってみたいの!」
盲点であったとソルファは思った。
フィーナに勝たせてあげたいと思う一心で自分でも思わず手を貸しすぎてしまっていたことに今更気づく。これでは生徒同士の戦いとはいえないだろう。
反省しなければならないな、と思った。
「ええ、その方がいいでしょう。俺も流石に手助けをしすぎたと反省しています」
「それでいいのよ。わたし一人で勝ってみせるんだから!」
より一層自信が湧いた様子のフィーナを見て心配は無用だとソルファは思った。
「それにしても貴族クラス、しかもAにあんな子がいるなんてね」
「あんな子? ああ、初戦の相手のカザラ様ですね」
「わたし初めてソルファ以外の子に褒められてとても嬉しかった! あんな風に貴族クラスも平民クラスも隔てなく接してくれる子もいるんだと分かったのも嬉しい!」
今まで散々蔑みの視線を浴びてきたフィーナからすれば本当に嬉しいことなのだろう。
「そうですね。彼女のような方が他にもいるといいですね」
笑顔のフィーナを目に留めながらソルファもまた笑顔でそう口にした。
前書きでもちらっと言いましたが、遅れてしまいすいません!!短いのもすいません!!
高校関係やら高校一緒でない友達とたくさん遊んだりしていたらこんなにも遅くなってしまいました…。反省の限りです。
折角受験も終わったことなので前々から言ってはいますが投稿頻度あげられるようにしたいとおもっています。少なくとも部活所属するまでは!!
しかし明日から宿泊研修ということもあり、三日間かけなくなってしまいます(悲しい)
その後しっかり書くようにしたいと思いますのでよろしくお願いします!!
最後に少しだけお願いが。
書いていないようだったらTwitterやらコメントやらで催促していただければ、書かなければと危機感を覚え、書くはずですからしてくれる方がいたらどうぞ宜しくお願い致します。
長くなってしまいましたがこれからもよろしくお願いします!!




