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黄昏の神女と執行者  作者: 神木 蒼空
第1幕 少女と記憶を失った剣士
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4章―3 <1> 準備運動

「お嬢様、昨夜はよく眠れましたか?」


 翌朝。今朝は早めにメイド料理係───余談だが料理係の中では朝食、昼食、夕食、祝い事など細かく役割分担をしている───による栄養バランスがとれた、毎回大変美味とソルファから称賛を受けている、朝食を食べ、今に至る。


「そんなわけないでしょ!」


 軽く頬を赤く染めながらフィーナは答える。しかし、ソルファのおかげで身体の状態が良くなったのは事実だ。


「でも、ありがとう」

「いえ、そもそもの原因は俺のケア不足でしたから」


 芝生の上に座っているフィーナはソルファの顔から僅かに視線を外すように言うのに対し、ソルファは反省の色を浮かべる。

 それも束の間のこと。

 次の瞬間にはソルファはフィーナの後ろに回り込み、両手を華奢(きゃしゃ)な肩へと添える。


「早速ですがお嬢様いきますよ」

「いつの間に後ろに!? いくって何──いたい、いたい! それ以上は無理!!」


 フィーナの言葉を遮らせたのはソルファがフィーナの身体を前に押し倒したためだ。

 稽古前の準備運動の一環、ストレッチである。今までは軽いストレッチしかやってこなかったが今日からはしっかりやろうとのことで前屈のストレッチからの開始だ。

 体の硬いフィーナのために後ろから押してあげているのであり、決して(いじ)めているわけてわはない。


「お嬢様はほんとに体が硬いのですね」


 肩から手を離し、フィーナを起き上がらせる。


「うぅ……。そういうソルファはどうなのよ」


 わたしに言うのだからできるでしょ、そんな言葉が安易に想像できる表情のフィーナ。

 するとソルファはフィーナと同じように芝生の上に座り、足を伸ばした。そして脚をゆっくりと開脚していく。

 たっぷり五秒かけて完全な開脚になる。それだけでは終わらず、その状態のまま先程のフィーナと同じように体を前に倒す、前屈をする。こちらは一秒をかけて芝生と顔が密着する距離まで倒しきった。


「これで満足でしょうか?」


 ソルファはフィーナを(あざけ)るかのような笑いを浮かべてみせる。


「……ほら早く押して手伝ってよ」


 悔しそうにしながらもフィーナはストレッチを続けることを選択した。

 声を押し殺してソルファにこれ以上馬鹿にされないようにと真剣に取り組むフィーナだが、これはまだ準備運動にすぎない。

 今日のメインとなるのは神光術であるからだ。

遅れてしまって申し訳ない!!

ということで今回は投稿が遅れてしまいました。

受験生ということでご了承いただけると嬉しいです。

この調子の投稿が続くかもしれませんがすいません。

今回も時間があまりとれていないので短めになってしまいました。そのため<1>としました。

なるべく早く<2>を出すようにしたいと思います。


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