3章―7 神素制御
「お嬢様頑張れ…!」
ソルファは神素共有の際、意識を失い突然倒れたフィーナをメイドたちに気づかれないように、されど急いでフィーナの部屋へと運びベッドへ横に寝かせた。
意識がないながらも歪んでいる表情を見るに神素の制御に集中をしているだけだ。
ソルファから流れ込んでくる神素に呑み込まれたらそれは死同然となる。
だから自らの神素の動き、流れを制御してソルファへ少なからず流れるフィーナ自身の神素の量を少なくすることで体内に残さねばならない。残す場所は神素容量である。
水流の如く体内を循環する神素は、血流のように塞き止めることは死へ繋がってしまう。すなわち、体内から神素がなくなることも循環が滞り体中に行き渡らなくことと同義なため、多少なりとも残さねばならないのだ。
生物の心臓と同じように体中に神素を送り出す役割をもつ神素容量だが、それと同じように常に動かしていなければならない訳では無い。
常に動かしていなければならない訳では無いのは一般人、非能力者のみ。
神素とは如何なる生物──魔獣とて例外ではないとされている──にも備わっている生命力だ。生物、特に人間は血液と栄養素のみでは生命活動を続けることは不可能とされている。
血流と同じように体中を循環する必要がある。ゆえに塞き止めると生命力の行き渡らない箇所が出来てしまい、死へと繋がってしまう。
しかし神素の流れを把握することが可能な能力者は神素の制御をすることで、神素の必要な場所を的確に、適量流し込むことで生命を成り立たせることが可能だ。
それが可能でなくては戦いの最中に十分な神素が使えなくなってしまう。それでは本領が発揮出来ない。
だから神素制御という項目は能力者にとって絶対必須の技術なのである。それをフィーナがうまくできないのは教師が平民クラスに付いていないというのが大きいのだろう。
この技術の習得には初めは多大なる集中力が必要になる場合がある。それが今のフィーナの状態だ。
「…にい、さん…」
不意にフィーナが小さく声を発した。
「きお、く……が……っ」
フィーナの手が何かを掴むように虚空に伸ばされる。そして少しして力なく垂れる。
ソルファはその手を掴み、両手で覆う。
フィーナの発した言葉の意味は分からないが今は安心させたいと感じ、包み込むように握る。
フィーナの苦悶のようにも見えた表情は安心したかのように段々と和らいでいった。
遅くなってすみません!
そしてまたもや短くなってしまいすいません!!
ほんとに毎回言っていますね(笑)
なんとかペースをあげたいところですがそうもいかず…。
受験勉強とは大変なものですね。
投稿の代わりに今までのを修正していきたいとも考えています。
もしかしたらプロローグが大幅に変わるかも…!




