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1-3パーティを組もう

「パーティを組もう!」

メイが突然叫んだ。酒場で落ち込む俺はそれどころじゃなかった。あぁ、せめてもっと充実した冒険者ライフを……

「パーティを組もう!」

転生が5年後なんて聞いてないぞ。料理人として5年。みんながクエストに行ってる中おれはひとり街に残って料理作って待ってる。

俺は主婦か!いや今流行りの主夫か!危険なことに見を晒す夫の帰りを待つ妻!いや逆か!

「聞いてます?パーティ組みません?」

「ごめん聞いてなかった。」

ムスッと起こった顔つきでずいっと顔を寄せてくる。久しく真剣な顔。

「いいですか?パーティは冒険の基本。全滅したらもう終わりですよ。蘇生なんてもってのほか墓にも入れず、そこら辺にいるモンスターの餌になるんですよ。地獄ですよ。」

「わかったわかった。パーティ組めばいいんだろ?なにか計画はあるのか?」

「前衛2人後衛2人料理人1人の構成がいいです。」

「料理人1人って明らかにおかしいよね」

「……?なぜです?」

「俺、クエストに同行する意味ある?」

ぽかんとした顔がカッと赤くなり、メイは怒号をあげた

「必要ですよ!私たちが全滅したらモンスターに食われるのは嫌なのでツトムさんに美味しく調理してもらわなきゃ!」

「全滅する前提かよ!」

そういうやつですか?それ本当に必要か?

「私が前衛でもう1人前衛が欲しいですね。後衛は知り合いに1人いますので私が誘っときます。もう1人はツトムさんお願いします。前衛もひとり誘っときます。」

なんだ!しっかりしてるじゃないか!メイがポンコツだと思っていたが、やる時はやる。やらない時はやらない。要するにON/OFFのしっかりしてる子って事だな。

俺はメイのことを見直した。いや腐っても英雄、はなから変な先入観を持っていたんだ。




2日後、酒場に緊急招集された俺はメイとともに並ぶ3人の女の子が目に入ってきた。

「みんな自己紹介をお願いします。」

「私は盗賊のナツ。宜しくね!」

爽やかな女の子だ!歳はメイと同じくらいか?黒髪ショートで武器は短剣。注目すべきはその装備。なんと黒い布でぱいおつを覆っているだけ!サラシのように巻かれた黒い布の下には、まだ未熟な果実が……

「あはは……私のおっぱいがそんなに気になるかな?」

なにかを察したように、図星の事をいってくるナツ。

「い……いやー。そんな装備で大丈夫かなって……」

「ハハハ!盗賊スキルの頂点はね、心透かしって言ってね、あなたの思っていることが何でもわかるの。だからあなたが未熟な果実とか思ってングっ」

「次行こうか!」

危うく暴露大会になるであろう状況を打破するため、ナツの口に手を当て次の子に順番を回した。

「…………」

「あの……?そちらの後衛さんは?」

「…………」

無言!何も言わない……なんだこの子……緊張しているのか?茶髪でショートヘアーの地味ーな感じの子だ。おっぱいも小さいしなんか態度悪いな。正直お断りしたい。

「あはは……ツトムさん?この子はメグミちゃんで、シューターですよ。」

「……?ナツ知り合いなのか?」

「いえ。思っていることはお見通しです。もちろんあなたがメグミちゃんのおっぱいを……ングっ」

これは厄介だ。心を見透かされるのか。いつもは優等生かましてた俺のキャラが剥がれていくぞ。

「ツトム!あなたに頼んだ後衛の子1人は?」

「あーー……なんか仕事が忙しいらしくて来れるのは5日後らしい」

そうだ。僕もサボっていた訳では無い。後衛と言えばやはり僧侶!回復役!死にたくないし!僧侶は賢者を除き唯一蘇生魔法が使える。本当は紹介したいんだが、隠し玉にしておきたい。僧侶探したらパラディン見つかったってことはサプライズにしたい。パラディンは僧侶とは比にならない。圧倒的回復力と組成力!そして巨乳!

「ツトムさーん?」

ナツがにやにやしながらこっち見てる……

厄介だ!


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