1-2生後3ヶ月の魔法使い
魔法使いになってから3ヶ月経った。
酒場の隣にある保健所で測定できるステータスによれば、魔力は98。魔法使いとしてのLvは26とそこそこいい感じに仕上がっていた。それもそのはず、メイと共に1日300匹のモンスターを討伐しレベル上げを必死こいてしていた。魔力98と言えば上級魔法メギドフレイムが使えるほどなのだが、未だに初期魔法の一つも覚えられない。
「だから言ったじゃないですか。魔法使いは無理だって。」
検診を受けた結果を見て呆れた顔で言うメイ
「なんで魔力は強いのに魔法は覚えられないんだ。」
「魔力は精力に依存し、魔法は知力に依存します。精力が多いほど魔力の伸びは良いのですが、知力が低いほど魔法の習得が遅かったり魔法に使う魔力が多かったりします。要するにツトムは低脳性欲MAXの猿ってことですね。」
「おい。聞き捨てならないぞ」
イラつくが正論だ。魔法使いは向いてない。転生して違う職業になるか。
転生の方法は簡単。転生届けになりたい職業と自分のステータスと才能を書くだけ。あとはそれを酒場の職員に提出する。
何度でも転生出来るというこのなので、次は戦士になろう。決めた戦士がいい。
僕達一行は酒場へ向かう。
酒場へ入ると突然、酒場の職員が駆けつけてきて
「今日から料理人に転生なさったツトム様ですね。魔法使いの歳に余っていたスキルポイントの余りを換金いたしましたのでお受け取りください。」
「はい。ありがとうございます。」
僕は10万6000バルをいただいた。ありがたい!丁度お金がなくなってて……
あれ?今なんて?
「あの?転生って?僕のことですか?」
「はいツトム様!今日付で料理人に転生となっております。」
なるほど……わかった。とりあえず隣にいる白髪バカを絞めておこう。
「痛い!痛いです!離してください!」
首ねっこを掴んでヒョイと持ち上げる。
犯人はこいつで、勝手に転生届けを出した。メイは信頼されてるせいか、他人の転生を勝手にしても認可が通った。セキュリティガバガバのこの世界じゃしょうがない。
「おい!〇茎やろう!早く離せ!」
「包〇じゃないわ!おもっきし剥けてるわ!」
「嘘です!知ってますよ!自〇行為のし過ぎは包〇のもとです!性欲MAXのツトムは絶対痛い痛い痛い!離さないのはあなたのち〇この皮だけに……痛い痛い痛い!痛いです!」
彼女のほっぺを両手でつまんで吊るしてやる。痛がる彼女をよそ目に職員はこう続ける。
「次転生が出来るのは5年後になりますのでご注意ください。」
「え?いつでも出来るんじゃないですか?」
「ハハハ……できませんよ?」
「ハハハ……」
このあとめちゃくちゃしばいた。