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エンチャンターのススメ  作者: 雨音響
1章:始まりの街『アクアステルラ』
7/13

session7:対等

日間ランキングにどうやら乗っていたようで……読んで頂いている皆様、ならびブックマーク.評価をくださっている皆さんありがとうございます。まだ歩き始めですが、よろしくお願いします。

「なんなんですか!! あの男は!! 」

先ほどまでの会話を思い返し苛立ちを更に募らせる。


あの、失礼気まわりない言葉の数々。

挙句の果てには、ギルドの宣伝まで……まぁ、いいでしょう。

何となく、行く末は見えた気がしますし……


しばらくイライラが収まらず、周囲に近寄るな、話しかけるなという空気を醸し出しながら、練り歩く。

心の中で散々、未来のビジョンを思い浮かべる。

序盤不遇スキル……されど、それは序盤だけなのだ。

レベルが上がれば上がるほど、攻略が進めば進むほど、適切な支援が必要となる。


その時になって、その時を初めて知って……あの人は後悔するんだ。絶対に。

『未来の為に楔を打てず、潰してしまうような人は……』

他のプレイヤーをスキル構成だけで見下してしまい、対等の立場で見れないような人は。


絶対に大きな失敗をする。大きな過失を犯す。

それが、いつなのか。その時が来るのか……

それはわからないけども。


……もやもやしながらも私は、歩いていく。

もはや、PT募集は意味をなさないと確信し、フィールドに向って一人で。


しばらくは、ある程度は自身一人でレベルを上げようと、ソロ活動することを考えながら。


しばらく歩いていると、後方から「すいませーん」と声をあげながら移動する人たちがいる。


……誰に対して声をかけているのか、一瞬だけ気にかけるが……

まぁ、私じゃないよね。と立ち止まることなく歩き続ける。

だが、声はやむことなく……むしろ次第に大きくなっていく。


(私なのかなぁ?)

そう、一瞬だけ頭をよぎり立ち止まって振り返ってみる。


すると

「やっと、止まってくれた」と息を切らしながら、2人組の男女が私に追いついて立ち止まる。

乱れる呼吸を必死に整えながら、その2人組は声を揃えて、口を開く。


「よかったら、僕(私)とPTを組んでくれませんか?」


……突然PT申請を受けた。


「……何でですか?」

そう問い返すと、男性の方がまだ息の整わないまま、質問に応じる。

「先ほどの灯台でのやり取りを聞いていました。あの前に僕も、同じようにあの男に馬鹿にされたんです。スキル構成の事で。そんなスキルを取ってる奴の気が知れない……って」


女性の方も「私もです……」と続けた。


「なるほどね。で、どんなスキル構成なのかな?私のは、きっとあの場にいたなら聞いてたでしょ?」

そういうと

「僕は、精霊術と調教……それに、剣と水魔法ですね。あと少し生産職のスキルを取得してます……中途半端なスキル構成に生産職入れるくらいなら、どちらか一本に絞れと言われました……」

と男性が言う。


女性の方は「私は、弓道を嗜んでいるので、弓術を取ったんですが……コストがかかりすぎて話にならない。と言われましたね……一応魔法も2属性取得したんですが……」若干涙目で言っていた。


……成程ねぇ。

あのドゥラークとかいう男は、要は将来性よりも今を求めているのかな。

それとも、脳筋プレイヤーなのか。

どちらにしても、先を見据えていないのは確かなんだなぁと、勝手に思ってしまった。


「むしろ、助かるわ……どちらにせよ、このまま私一人でレベルを上げようと思ってたの」

そう告げると、二人は笑顔になる。


「そうだ……自己紹介しないとね!私の名前はルナ……支援付与術師エンチャンターを目指してる支援職大好きなプレイヤーです」

よろしくね! そう一礼をすると二人もかしこまってお辞儀をする。


「僕は、レーヴ。そうだね、武器鍛冶師をしたいのと、精霊剣士(フェアリーソーダ―)を目指してます」

「私は、ルクス。この世界でも弓を弓術を極めたいと思ってます」

そう自己紹介をする。


たった一人のプレイヤーに不遇だPTを組まない方がいいと、周囲に言いふらされたもの同士。

傷のなめ合いではないけども、不思議と親近感や縁があるなぁと、私は勝手に感じていた。


……あー、今更だけどそういえば私Lv上がってるんだっけ。

言っておいた方がいいかなぁ……と二人にやんわりレベルが1上がっていることを告げると。

「じゃぁリーダーさんだね」

と、ルクスからPTリーダーを依頼されてしまった。


レーヴからも「支援しながら、アドバイスと指示もくれると嬉しいな」

そう、大層な役割をいただいてしまった。


「えーっと。拒否権は……」


「「当然ないよ?」」

初めてあったはずの三人なはずなのに、何故だがすぐに息が整っているように感じるような。

見事な会話の流れだった。


その後も、『アクアステルラ』から出るまで歩く間に何度かやんわりと断ろうとしたが……

断れるはずもなく、結局そのままフィールドに出てしまうのだった。


「……観念する! もう私の負けっ あー、できればリーダーしたくないよー責任重いよー」

と、愚痴を垂れながら広い草原へと繰り出す。


ルクスとレーヴは困った顔で「「お願いします。ルナさん」」

と言い、各々武器を手に持ち周囲警戒に努める。


「戦闘入る前に……レベル上がってる分のポイント振ってもいい?」

忘れてた、忘れてたと尋ねると、二人は武器を持ったまま、「「どうぞ」」というのでお言葉に甘える。


しばらくはというか、私の場合StrとDexに振るメリットが今のところあまりないため自然とIntとDef、Mdf,Agiに振るように限られる。

なので、序盤の火力不足を補う為、2pともにIntに振りステータス振り分けを確定する。


――ステータス――


【キャラ名:ルナ】 

Lv2

Str 10

Int 12

Def 10

Mdf 10

Dex 10

Agi 10


うん……これで良し。

「お二人とも、ありがとう。お言葉に甘えたよ?」

それから……もう一つ。

「回復アイテムを買いに行ってもいいかな?」

と二人に問いかけると……

「私達も補充しますね」と返事が返ってくる。


その後、道具屋に立ち寄り、MPポーションを10個程購入した。

単価は150ノクトなので支払ったお金は1500ノクト……。

残金は3000ノクト位……?かな。狩りが終わって道具を売却したら詳しく確認してみよう。


――準備は万端。

「それじゃ、行ってみようか」


その言葉と共に、【GTO】の世界初の戦闘へと身を投じるために走り出した。



ルナちゃんは怒っていると敬語になります。

予約投稿です……もし誤字などあれば指摘お願いします。修正おそらく21日になってしまうと思いますがよろしくお願いします。

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