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04 異変

 


 市町村が主催になって行うイベントは、それが何かにもよるが、なるべく多くの市民町民に参加してもらうために、土日祝日に開催されるパターンが多い。

 そうなると当然、それを執り行う側の職員は、休日返上で働いていくことになる。


 まあ、その分はきちんと手当として出るか、あるいは振替休暇として任意のところで休めるからいいんだが。


 そして俺は今日、その振替休暇を使って仕事を休み、平日の昼からのんびりと過ごしていた。


 さっきまで家でのんびりと、タブレット端末でマンガを読んだりゲームをしたりして過ごしていたんだが、なんだか外の空気を吸いたくなって、散歩に出たのだ。


 外が、部屋の中でじっとしているのがもったいないくらいにいい天気だった、っていう理由もあるかもな。雲一つない快晴……というわけではなく、ほどよく曇った、いい天気だ。

 日差しが強すぎて暑すぎもせず、風が強すぎて寒すぎもせず。秋の少し涼しげな、心地いい気温の中で、俺は公園のベンチでのんびり座ってぼーっとしていた。


 リラックスする目的なので、サングラス型デバイスは外している。アレ着けてると、モニターと同じで目が疲れるからな。

 ここまでくる道のりの間はきちんとつけてたが、動かずにじっとしている間なら別にいらないだろう。今は折りたたんで、鞄の中にしまってある。


 ……それにアレ着けてると、あちこちからひそひそ声が聞こえてきて気になるんだ。

 一目見て『ARD』だとわかる俺を見て陰口をたたいてるのか、それともいつかのおばさま達みたいに『かわいそうね』とか言っているのか……。


 あるいは、『ARD』を理由に会社をクビになって絶望している、無職の、二重の意味でかわいそうな奴……みたいに見られてた可能性も無きにしも非ず、か……? ……こんな悲しい予想、思いつかなきゃよかったぜ。

 いやでも一昔前は。リストラされたお父さんの姿と言えば、『仕事に行ってくる』と家を出て、実際は公園のブランコやベンチでカップ酒片手に1日うなだれている……なんていう悲しい『お約束の姿』があったらしいからな……それの類例に見えなくもないだろう、今の俺。


 ちなみに、昼間から公園にいるおじさん・お兄さんの類なら向こうにもいるが……あっちは子供と一緒だ。幼稚園くらいのお子さんと一緒に、有給取って遊んであげているいいパパさん、って感じだな。一目見てそんな風に思える、平和で微笑ましい光景だ。


 ただ、今は俺はデバイスを外してるので、何をして遊んでいるのかはわからない。

 今の俺の目に見えているのは、何もない所で『何か』をやりながらはしゃいでいる親子。これだけである。

 何もない所を指さしてきゃいきゃい騒いでるのを見ると……AR技術を使った、実際に体を動かして遊ぶタイプのアクションゲームあたりを親子でやってるのかもしれないな。


 ちなみにそういうの、外でやるのはあまりよくないんだけどな。

 何かしらのアクションを伴うARゲームの類は、室内や家の庭とかでやるならともかく、不特定多数の人が使う公園とかでやると、他の人にぶつかって事故になったりすることもあるから。


 自転車の乗り入れ禁止や、スケボーやキックボードを乗り回すの禁止、というような規則を定めている公園施設が多いのと同じだ。利用者の、特にお年寄りや小さな子供などの保護のために。

 けど……ここは確か違ったんだよな。まあ、広いから大丈夫だとは思うが……ちゃんと見ておけよ、お父さん。公園内ならいいけど、間違っても道路に飛び出して行ってやらないようにな。


「……もう少しぼーっとしたら帰るか。あ、帰りにドラッグストア寄って、目薬買わないとな」


 今使ってる奴がそろそろ残量怪しかったので、買い足しておかないといけなかったんだ。


 『ARD』である俺は、仕事をする際も、趣味の読書やゲームをする際も……果てはただ歩いている間ですらも、ノーパソ型やサングラス型の『画面(モニター)』を見なければいけない。

 今日だって、この後ここから帰る時も使わなきゃいけないんだ。


 そしてそれは、脳内への投影と違って、目や視神経を酷使するため、目が疲れる。

 そのため、俺にとって目薬は最早、生活必需品だ。切らさないように常備しておかないと、業務どころか日常生活に支障が出る。


 そんなに目に負担をかける生活なら、それそのものを見直した方がいいんじゃないか、とも一時期は思ったんだが……この『超情報化社会』で、電子情報が絡んでこない趣味とか娯楽なんてものは、アウトドア系やスポーツ系以外はほぼない。

 生憎と俺は趣味は割とインドアで、読書や映画鑑賞、ゲームなんかが大好きだ。体を動かすのも嫌いじゃないんだが、手軽さの面でインドアに軍配が上がる。


 そして、『ARD』である俺がそれらをやろうとすれば、デバイスを使って画面を見る必要がある。ブルーライト迸る、目に負担がかかること請け合いなモニターを、じっくりと長い時間、だ。


 ちなみに、昔……旧時代は、普通に紙の書籍が流通してて、それなら電子画面で読むよりは疲れなかったらしいが……今じゃ高級品、あるいは骨董品だもんな。


 保存に気を遣うし、スペースもとるし、捨てる時大変だし、森林伐採から環境問題にも繋がってくるし……その他いろいろな理由で、今の時代、紙の書籍はほぼ流通していない。買おうとすると、わざわざ印刷してもらわないといけないから、高くつく。

 今では、物好きな一部のお金持ちの道楽か、あるいは……昔の文化を伝える資料館とか博物館に展示されてるくらいにには、『骨董品』扱いだ。


 大昔の歴史研究の際に使用されてた紙の『古文書』やら何やらすら、『超情報化社会』への移り変わりに伴って、片っ端から全部スキャンして電子データにされた、って聞いてる。

 その原本になった紙の資料は、一応まだ残ってるらしいが……劣化を防ぐために厳重に保管されていて、表に出てくることはほぼない。研究にはもっぱら電子データを用いているそうだ。


 ……って、前に見たテレビ番組で言ってたな。


 なので、今の時代には紙媒体の本なんてものを、娯楽として読む機会は、ない。

 ゆえに、俺はこれからも本を電子書籍で読まねばならず、そのために画面から迸るブルーライトと付き合っていくことを宿命づけられ、その対処のための目薬は変わらず必須アイテムであり続ける……というわけだ。


(さて、ここから近いドラッグストアは……あれ待てよ? あそこ今日定休日だったかも……)


 そろそろ行こうか、と思ったところでふと気になった俺は、ポケットからスマホ型のデバイスを出して、ホームページで営業日と営業時間を調べるべく、ネットの検索エンジンを開いて……それに気づいた。


(……? なんかやたら重い気が……)


 普段なら一瞬で終わるはずの検索がいつまでたっても終わらず……十数秒もかかってようやく検索結果が出た。

 ふと画面の端を見てみると、アンテナが1本しか立っていない。電波状態が悪く、通信が不安定である、という表示になっている。


「……は? んなバカな」


 電波が悪い? こんな街中で?


 この『超情報化社会』において、通信環境は人々の暮らしの生命線に等しい。

 ゆえに今の日本は、通信網の範囲も強度も超がつくくらいに進歩し、整備されている。野生動物が出るようなド田舎の、そのまた山奥だろうと、都心とそう変わらないくらいの速さで通信ができるし、電波がアンテナ3本入るくらいに通信環境が整備されている。

 それこそ、『圏外』という言葉がほぼ死語になるくらいの、この時代に……通信不安定?


 加えて、通信料が増える夕方から夜間でもない、こんな平日の真昼間の時間帯にこれは……ちょっと普通じゃない。

 通信障害でも起こってるのか? 一応、重いだけで検索とかネット利用ができないわけじゃないようだが……アンテナ1本じゃソシャゲもできるか怪しいぞ。


 気になったので、ドラッグストアの検索をいったん中止し、『通信障害』とかそれっぽいワードを入力して調べて……みようと思った矢先だった。


 若い女の子のそれであろう、きゃあきゃあという声がやたら耳に響いて聞こえて来て……おしゃべりならもうちょっと音量押さえろよ、なんて思ってたんだが、すぐにその呆れが、違和感に変わった。

 そのきゃあきゃあ声が、あちこちから聞こえるのだ。前後左右からそれぞれ別な声で聞こえる。


 しかもコレ、はしゃいでるって感じじゃなく……悲鳴じゃないか?


 ふと公園の出入り口の方を見ると、女子高生っぽい女の子達数人が走っていくところだった。

 その様子だが、『いっけなーい、遅刻遅刻~!』とか……そんな平和なセリフが似合いそうな雰囲気ではなかった。


 女の子がそういう表情する?と言いたくなるような必死の形相で、全力疾走。まるで……何かから逃げているかのようだった。


「……何か事件でも起こったのか? 通り魔でも出たんじゃないだろうな?」


 ただ事ではなさそうな雰囲気に、俺がベンチから立ち上がった時だった。


 また公園の前を……今度は、腰の曲がったおばあさんが通り過ぎて行った。

 当たり前だが、さっきの女の子達よりはだいぶ遅いスピードで……しかし同じように、何かから逃げているかのような、必死の……恐怖と絶望が張り付いた表情で。涙まで流している。


 その視線の先……彼女達が来た方向に、一体何がいるのか……正直怖いが、気になるし、おばあさん達をこのまま見捨てるのも心苦しい。

 見に行くために駆け出そうとした、その時。



 ―――ビュン! キィィイイィィィッ……ドガシャアアァアアン!!



「…………え゛?」


 公園の前の道路を、すさまじいスピードで乗用車が走っていき……通り過ぎて1秒もしないうちに、これまたすさまじい衝突音と破壊音が……嘘だろ!? 事故起こった!?

 ていうかあそこの道路、住宅街の中だから40㎞制限だったはずなのに……今絶対そんなもんじゃない速さだったぞ!? どんな危険運転して……



 ―――ビュン! キィィイイィィィッ……ドガシャアアァアアン!!



「……2台目……だと……!?」



 呆気に取られて思わず足を止めてしまった俺だが、ふと見ると……さっき見た、公園の中でARで遊んでいた(推定)親子がまだそこに居た。


 しかし、2人ともなぜか倒れ伏してしまっていて、ピクリとも動かなくなっていた。

 しかもお父さんの方は、子供に覆いかぶさるような……まるで、何かから身を挺して子供を守ろうとしているかのような形で動かなくなってる。……何から?


 さらに今度は、また別な女子校生が公園の入り口のところを走っていき……しかし、その途中で転んでしまった。

 その途端、彼女の表情がわかりやすく絶望したようなそれに変わり……走ってきた方向、つまりはさっきまで『背後』だった方向を振り返って、さらにその絶望の色が濃くなる。


 穢したのか腰が抜けたのかわからないが、立てないらしい。お尻を地べたに着けたまま、必死に這うような動きで後ろに下がって逃げようとして……しかし、


「やだ……やだっ! 来るな、来るな……こないで……あぁぁああっ!?」


 悲鳴を上げて、倒れこみ……動かなくなった。


 ……え、何だ今の?

 今、彼女……何もされてないのに、悲鳴上げて倒れて、動かなくなったんだが。


 俺てっきり、通り魔かストーカーみたいな不審者ないし危険人物に追われて逃げてるんだと思ってたんだが……誰にも何もされてないのに動かなくなったぞ?

 まるで、お芝居のワンシーンを切り取ったかのような迫真の演技、あるいはパントマイム……に見えたんだが……ない、よな? こんな道の真ん中でそんなことするはずもないし。


 急に倒れた女の子を、助けるなり救急車呼ぶなり、色々しなきゃいけないんだろうが……状況がわからな過ぎて、困惑が大きくて……動けん。


 しかも、こうしてぽかんとして見ている間も、女の子はびくん、びくん、と時折体をけいれんさせるように動かしている。何アレ、怖……。


(何だコレ……何が起こってるんだ?)


 女子校生達が、そしておばあさんが、何かに追われているように、全力で走って逃げて行った。……何に追われてたんだ?

 その直後に通り過ぎて行った暴走車2台も、同じものから逃げてたのか? ……だから、何から?


 何かから子供を守ってお父さんが動かなくなっていた。だから、何から? 同じ公園にいた俺、何も見てないぞ!?


 別な女子校生が、何かに襲われたような動きやリアクションと共に、倒れて動かなくなった。だから、何に襲われたんだ!? その決定的瞬間、俺見てたけど、絶対何もいなかったぞ!?


 本当に何がどうなってるのかわからなくて……やばい薬でもやってるのか、それとも何かの病気の症状か、それともやばい薬品がばらまかれて……とかなんとか、一瞬、混乱してしまった。


 しかし、一瞬だけだった。


「まさか……AR?」


 少し冷静になって考えてみれば、こういう『自分にだけ何かが見えず、他の人には見えている』っていう状況ないしシチュエーションは……俺にとってはむしろ慣れ親しんだものだ。

 すぐにその正体ないし原因が、俺だけが見ることのできない世界……ARにあると思い至った。


 それを確かめるため、鞄に入れていたサングラス型デバイスを取り出し、装着。電源を入れる。

 そして、いつものように、世界が変わ……


「…………は……?」


 世界は……変わり果てていた。

 全然『いつものように』じゃなかった。


 見えている光景を一言で言い表すなら……地獄絵図、だろうか。

 デバイスを通して見たこの公園、およびその向こうの道路は……よくわからない怪物があちこちで暴れているという、現実ではありえない光景だった。


 いや、実際にこれは現実ではなくて、『拡張現実(AR)』の光景ではあるんだが……その、はずなんだが……

 信じられないことに、その『拡張現実』が、正真正銘の『現実』でまで悪さをしている……ように見えるのだ。


 さっき起こっていた、いくつかの不思議な光景が、まさにそれだったらしい。


 公園入口で倒れている女の子の周りに、醜悪な外見の緑色の小人、あるいは小鬼、という見た目の怪物がいた。

 手にはナイフを持っていて、それを使って女の子をザクザクと刺していて……刺さるたびに女の子がびくびくと痙攣している。


 公園の中、父親が子供をかばう姿勢で倒れていた親子連れの方には、カラスとトンビを足して二で割ったような、猛禽系の怪物……怪物? が何羽も襲い掛かっていて、爪でひっかいたり、嘴でつついたりして攻撃している。お父さんはそれらの攻撃から子供を守っていたのだ。


 さらに、公園の外の道路を見ると……ワゴン車より大きな熊のような怪物が、のっしのっしと我が物顔で闊歩しているのが見えた。……あの迫力なら、うん……自動車に乗っていても逃げ出したくなってしまってもおかしくはない、かもな。


 これでわかった。あの女の子達は……こいつらから逃げていた。そして、こいつらに襲われて……悲鳴を上げて倒れて、動かなくなったんだ。


 そして……同じことが、今この瞬間もあちこちで起こっている。

 見回してみると、公園の外……生垣の向こう側で、さっきまで、あるいは今と似たような光景がいくつも繰り広げられていた。怪物が、人を襲っている。


 俺自身、割とゲームもマンガも好きなので、そういう怪物を、キャラクターとして目にする機会は割と多くあるし、なんなら見慣れている。

 見た目からして、どういうモンスターか大体わかるものも多い。


 女の子を襲っていたのと同じ、緑色の肌の、醜悪な外見の小人……あれは、ゴブリンだろう。

 そのゴブリンよりだいぶ大きな、豚頭に肥満体型の怪物……あれはオークか。

 あっちには、頭は犬で全身毛皮に覆われた、しかし人型骨格の奴も……コボルド、かな?

 熊や鳥は……わからん。固有名称、ぱっと思い浮かぶものはないかな。


 総じて、ファンタジー系の作品に出てくるようなザコ魔物、なんだが……そいつらが、公園の中でも外でも暴れて、人を襲っている。手には、棍棒やナイフなんかの……これまた、マンガやアニメの中でそいつらが使いそうな武器を持って。

 そして、襲われた人は、悲鳴を上げて倒れこみ……苦しみにのたうち回る。あるいは、刺された場所が悪かったりすると、痙攣して、動かなくなった。


 これで、彼女達を追い回していた者、そして襲っていたものが、あれらの、バーチャルの怪物達だったってことはわかった。

 だが、これはこれでおかしいというか、ありえない状況だ。


(何で……ARの怪物の攻撃で、生身の人間が苦しんで倒れるんだ!?)


 自分で体を動かす系のARゲーム……それ自体はポピュラーなものだ。

 ネット上のゲームショップにいくらでもあるので、簡単に買って遊ぶことができる。


 そしてその手のゲームで、敵モンスターから攻撃を受けた際の際のダメージなんかを一部体にフィードバックするようなケースは、確かにある。

 だがそれは、当たり前だけど、ちょっとくすぐったかったり、違和感とか異物感みたいなものが感じられる程度の『なんちゃってダメージ』である。断じて、『もしその凶器で、その攻撃を実際に食らったら』というようなダメージが忠実に再現されるなんてことはない。

 健康被害や心的外傷につながりそうなデータ再現は、法律で厳しく禁止されている。


 だが、襲われている人達は……ゴブリンやコボルドにナイフで刺されたり、オークに棍棒で殴られた結果、倒れたり動かなくなっている。


 誰もかれも、その体に怪我とかはしていない。当たり前だ、バーチャルの怪物の、物理的に存在していない怪物に何をされたところで、体に傷がつくはずがない。


 しかし……傷一つなく、出血もどこにもなくても、動かなくなってしまう。

 まるで本当に、『実際にそうされた時』のダメージが、ARで再現されているかのように。


 パッと見た状況から思いついただけの推理だけど、もしその通りなら、とんでもない事件だ。

 法規制レベルを超過するようなダメージフィードバックがある違法アプリケーションってだけでも十分大事なのに、それを公共の場で、不特定多数を無差別かつ強制的に巻き込んで使うなんて……そんなもん、テロと同じだ。


「とりあえず、通ほ……う……」


 スマホ型デバイスを取り出し、110番にかけようとしたところで――もう誰か通報してるかもしれないが――後ろから物音が。


 嫌な予感を覚えつつも、恐る恐る振り向くと……


「…………わあ……」


 そこには、さっき女の子を襲っていた、緑色の醜悪な小鬼こと、ゴブリン……を、見上げるほどの大きさにして、かつ筋骨隆々にしたような怪物がいて……俺を見下ろしていた。


 あ、これゴブリンキングとかロードとか言う、ボス枠の奴じゃね? ……なんて、緊張感のないことを考えていた俺。多分、多少なりとも現実逃避が入っている。

 そんな俺の顔面目掛けて、ゴブリンキング(仮)は、にやりと気色悪い笑みを浮かべて……手に持った巨大な棍棒を、思いっきり振り下ろしてきた。





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