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2話 転生!

「お前らのせいでこの世界に来る羽目になったんだぞ!お前らの都合のために呼び出されて目的を果たしたらできません?ふざけるんじゃねえよ!俺の2年間ーいや、俺の人生を奪ったくせに何を偉そうに語るんだ?お前らが本来やるべきことをやらされたんだぞ?強制的にな、拒否したくてもできねえ環境に呼んで強制的に魔王を倒させる運命として作り上げて・・・俺はお前らの道具じゃないんだぞ。便益もクソもねえんだよ」


この世界に連れてかれて強制的にやらされた

どんなに嫌と答えても無理だと答え、自分達の利益のためにやらされたのだ

それなのに自分の番が来たら無理なんて答えられた

そんな彼の気持ちはふざけるなと答えるのはおかしくもない

無理矢理やらされ、目的を果たしたら帰らせることができるかもしれないと答えてやったらできないから無理なんて手のひら返しをする

神ができないことはないとして神ができないなら勇者を召喚した国でもできないだろう

目的を達成したらお前の役目はないという感じだ

なら、呼ぶなよとは思う


『・・・・・・』


神は反論できなかった

若き子が何も知らない世界の命運を託したからだ

どうしたら反論できるのかなんて考えるのは愚かだ


異世界にいる人間がこの世界に転移されたのを気づいたのはすでに勇者が魔王退治に旅をしていた頃

あまりにも遅すぎた

伝える機会がなかったから今伝えたなんて言い訳にはならない

旅の途中に話しかけることはいくらでもできた

機会がなかったから伝えませんでしたなんて答えるほど神は愚かではない


『・・・確かに我々は貴方にこの世界の運命を託すようなことをしました。本来、我々がやるべき・・・果たすべきであった責任と運命を・・・貴方の願い通りにやるべきことが私達の責任ですが貴方は我々の想像以上に強くなった』


「・・・・・・それがなんだ?俺にどうこう言おうとできないんだろ?」


『・・・・・・そうですね。それには否定しません。我々がやったことは今後許すこともないでしょう。しかし、このままこの世界に居れば貴方を狙う権力者に命を狙われることになります。この世界の代表として私が提案するのは転生です。貴方がいた世界に1度転生し、もう一度・・・新たな人生を送ること。貴方が今世でできなかったことを別の人間として新たな人生を送ることができます』


転生と言う提案は勇者にとってふざけるなと言う提案であった

自分が生きた人生を新たな肉体に宿り別の人間として暮らせなんて簡単にできることではない

転生系の漫画や小説、アニメを読んだことがある勇者は転生というのが自分にどう影響するのかわかる

転生前と転生後に性格が変わるとか転生してから目標を持つことにしたとかそんなことが起きるなら元の世界に戻せと文句を言いたい


この世界に未練があるのかと言われたらあるっちゃある

共に戦った仲間とか友人とかこの世界に得られたものはたくさんある

全てが無駄だったとは言えないし、そんな気持ちを仲間達に伝えたら怒られる未来が見える見える


「・・・それは今すぐでいいんだな?」


できないことにいちいちして来ていてはどうにもならない

そんな諦め癖はあの世界からあった

諦めないといけないことはこの世界にもあった

どの世界にも諦めることを選択しないといけない

そんなクソみたいな選択をしないといけないのは一般人でも有名人でも関係ない

執着して何かを得ることは少ないから


『・・・よろしいのですか?貴方のことを待っている人がいますが』


神は勇者に友がいることを知っている

待っているのは何十人・・・そんな少ないわけもなく、何千・・・何十万人以上の人達が勇者を待っている

彼は知らないかもしれないが彼に恋を抱いている人もいる

それが知らなくても幸せなのか不幸なのか判断するのは第三者ではなく、本人達の判断

止めることもできない一回きりの決断を彼は下したのだ


「魔王と相打ちになったとか負けたと言う事実みたいなもんが残るだろうがいいよ」


悲しそうな顔をするも決断を下した


勇者の顔を見て何か思った神であるが指摘はしなかった


『分かりました。では転生を行います。肉体に関して教えます

・貴方がその肉体に戻りたいなどの願望があれば現れるようにしています。

・武器やスキル、能力値は転生先にも受け継がれます

・転生先で新たなスキルが獲得されるのでよく見ておいてください

転生した体は現在と同じ男性として転生します

何か質問はありますか?』


転生についてのことを少し教えてくれた

質問があるのか問われると勇者は口を開く


「新たなスキルとはなんだ?」


転生先で得られるスキルとは何か指摘する

また、何かあったら嫌でもあるし、転生してもこの世界の事件とかに巻き込まれてしまうようなことをしないためだ

新たなスキルがこの世界との繋がり、この世界に来れるようなスキルとなれば拒否する


『それはお楽しみです。少なくともこの世界に来れるようなスキルではありませんので』


「・・・・・・」


信用できないと勇者は思った


(神の言葉を信じろとは思えないな。何を考えているのか分からない。異世界系漫画のようなご都合システムなんてなっているとは思えない。まあ、神が言うように俺が魔王を倒せる強さを持っている人間なら権力者が警戒することはあるのだろうがこのまま王都に帰られるほど体力は残っていない。詰みだな)


転生することに分かったと諦めたのは自分の体に限界を迎えているからだ

生きていたとしても長生きできるのか分からない

たった1日でかなりの力を使用してしまった

代償として寿命が奪われるとかはないが今日のような戦闘を何度もできることはない

体の限界を何度も何度もやっていたら流石に勇者でも死んでしまう

このままこの世界にいたとしても命を狙われて追放とか処刑というバッドエンドを迎えるかもしれない

もしものことであるがそんなことが起きるだろうと予想はできる


こうして彼は転生することになった


『勇者、貴方の功績を讃え、転生をします。貴方の来世に幸せを』


強烈な光が現れ、勇者は目を閉じた



「・・・・・・バブっ!?」


目を開けた先には天井だった

どこなのか分からなく、困惑していた


(バブっ?ん?バブ?)


自分の声がなんかおかしいと気づく

何か話そうとやる


「バブっ!ば!ぶぅ〜!バブ!?」


自分の声がおかしくなっていた


(これが転生・・・)


これから彼はどうなってしまうのか

お楽しみである


(楽しみじゃねえ!!!!)

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