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57.聖剣伝説の始まり

〈クロエ・ルセル〉


小便小娘の人生は物心ついたときからユリアンと共にあった。


会ったこともない仮婚約者に夢を見て、魔法の才能を見出されてからは辛い鍛錬を課され、それでもいつかユリアンの側で役に立ちたいと自身を磨く努力を続けた。


なんと健気な……


それに肯定的に見てみるとこの娘は何やら可愛らしい。見た目もだが、雰囲気からして可愛いのだ。


初対面でユリアンに一目惚れ。

さもあろう。

溢れる想い。

致し方あるまい。


失禁する程の恐怖……


あの時は仕方なかったのだ……すまぬ。


ハンナ、そんな目で見るな。


ここにいる皆がこの健気な頑張りやの娘に同情し、もらい泣きしている。

想いを向けられる本人たるユリアンでさえも涙ぐんでいる。


まぁ、雷撃を見せた時点で決めていたのだがな、完全に迷いなくこの娘をユリアンの側室として迎えよう。

あとは閨のことか……



なっ、此奴、ユリアンにお漏らしを見せることを歓びとしているだと?

それは……ワタシのせいか?


性的嗜好については出来る限り昇華させてやりたいが……閨でやるには後始末が大変そうだな。

後でハンナと相談だ。

しかし、そうか。

既にユリアンとの愉しみかたに一家言あるとは、見どころのある妹よな。


我が心友ハンナ。そしてそれに続く幼くも有能な娘達。

これらはユリアンに仕え、生命を捧げ尽くす我が姉妹達だ。

大事に慈しんでやろう。



ヘルガと別れる際、侍女のロッテから声を掛けられた。

彼女はなかなかに策士だ。

わざわざ話しかけてくるのだ、またなにか……

なる程。伯爵、ヘルガの父だな。

了解した。対処する。




別れてから程なく盗賊に囲まれた。

ユリアンが従者に指示している。

そうだな、ワタシやユリアン、ハンナが出るまでもないカスばかりだ。

任せよう。


ユリアンは情報を取るとの名目で生き残りを治癒し、縄を打って領地まで連行した。



翌日の夕刻には屋敷に到着した。


今日は……闇の曜日だ。

さっさと湯浴みに行く薄情なユリアン。


今夜はユリアンがさっきまで履いていた下着で自慰をしましょう。

ユリアンの横で。


あ、ユリアンもワタシの匂いが好きです。

ユリアンにはワタシのショーツの匂いを嗅いでもらいましょう。さっきまで履いていた2日モノです。



フ、フフフ……上々です。

さぁ、ユリアン。いらっしゃい!


安息日破りの新たな手段、かなり有効です。




神聖帝国から流れてきたという盗賊の頭からユリアンが情報を引き出しています。


巧みと言ってよい話術と取りこぼしのない誘導。

恐らく話している盗賊本人ですら重要性を理解していない情報を次々と引き出しています。

中人族同士ゆえの理解からでしょうか?


記憶に埋没している類の、どこかで聞いた噂話なども掘り起こして話させる様は同席していた審問官とやらも驚きを隠せない顔をして見守っていました。



流石ワタシのユリアンです。


しかし、そうか、とうとう異なる教会圏同士で紛争を。


天人はどうするつもりなのか。


神聖帝国の凶作に精霊が関わっているのならば、帝国は自らが信奉する天人に見放された……いや、罰を与えられているということになる。


人心の離反も始まっているのならば神聖帝国の衰退、そして滅びも見えてくるな。


一度見に行くか。



ユリアンに視察の話しをすると、流れで飛竜に会いに行くことになった。

そういえば飛竜への褒美がまだであったな。


ユリアンが飛竜と戯れている。

年相応の笑顔を浮かべて飛竜の尾と撃ち合いをしながら遊んでいる。


そこらの騎士ならばあの一撃で即死なのだが、ユリアンはわざと受けて飛ばされて遊んでいる。


長閑で尊い光景だ。こんな日がいつまでも続きますように。



屋敷へ戻るとハンナが合流。

するとワラワラと家人達に囲まれて、一人ずつハンナに名乗りをあげ決闘を挑みだした。

概ねハンナの一撃で沈んでいった。

そして失意のうちに立ち去っていったのだが、あれはなんだったのだ?



お義父様(おとうさま)と神聖帝国への視察について話し合った。


「そもそも救世の御子たるユリアンを狙っている神聖帝国へ連れて行くのは本末転倒ではないですか、クロエ様お一人で…………」


ユリアン無くしてワタシ無し。

そしてワタシが侍る(はべる)ユリアンに敵なし。

そもそもまだユリアンに辿り着いてすらいないし、向こうでは変装して偽名を使う。

それにユリアンは広く世界に接するべきだ。これはその良い機会となる。


まぁ、お義父様も最後には納得してくれた。

それともう一つ、頼み事をした。


「ハンナをくれないか?」


「ハンナ? 今でもユリアン専属ですが?」


「仮に王から譲って欲しいと言われたらどう対処する? ワタシの側仕えとして譲ったとしておけば何も言えまいよ」


「それは……ユリアンはどう思う?」


「その後も世話をしてもらえるならボクからは何も」


「勿論です。ハンナはユリアンとワタシのハンナですから」


お義父様は渋面に近い苦笑をして了承してくれた。



それからはユリアンとワタシのスイートルームにハンナも同居です。


夜ごと回生術式を使いつつ、前後から愛され続けたユリアンは安息日の誘いをキッパリと断るようになってしまいました。

仕方ないので擬似ペ◯ス改め、エクスカリバーを駆使してハンナと互いに慰め合います。

すぐ脇には燃料となる匂いが横たわっているので非常に捗りますね。


因みにエクスカリバーとはユリアンの銘々です。意味は知りません。

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