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23.本能までもが支配下に?

〈エイダ・フォン・ミュラー〉


あの事件の後、王宮を経て我が家まで(ちょく)が下された。

わたくしは実家にて謹慎し、静かに御触れを待つのみでしたが、陛下から下された処罰は殊の外軽いものでした。

なぜあれほどまでにあのダークエルフが貴種として遇されていたのか。

いくら内務卿の地位を得ているとはいえ侯爵である学院長が公爵令嬢であるわたくしにああまで高圧的態度に出たのは何故か。

それらの出来事を知ってなお、お父様は学院にも王宮にも抗議をしていないのは何故か。

なにもかもが解らないなかで、一つだけハッキリとしたことがある。


ユリアン様が素敵だということ。



心が広く清廉で、気遣いができて優しくて、そして男性でありながらまるで物語に登場する天界の空を舞うがごとき天使のように整ったお顔立ち。

なぜこれまで気が付かなかったのか。

自分の愚かさにこそ罰を与えたくなります。


それにあの日、はしたなくもユリアン様に抱き着き、お側にあって初めて気付いたのですけれど、ユリアン様はとても良い匂いがするのです。

それはいつまでも離れ難く、いつまでもわたくしの心を締め付け、ひと時も忘れ難い……渇くのです。心が、魂が。

ユリアン様にお逢いし、お礼を申し上げて、そしてまたあの匂いを……できることならばご寵愛を。


あのダークエルフに対してわたくしはライバルにすらなり得ないでしょう。

ならば側室でも、いえ、愛人でもかまいません。

あの方のお側に侍ることが叶うなら。


そうですね。お父様に申し出ましょう。

わたくしへの罰として、今ある仮婚約を破棄して、罪滅ぼしのためにユリアン様へお仕えしたいと。


あくまでも罪の贖いとして。




〈ユリアン・フォン・シュワルツクロイツ〉


あの小さいおじいさんの店に行ってから一ヶ月が経った。

屋敷へ使いの者が来て、


「仕上がりました」


となにやら興奮気味に告げて帰って行ったのだとか。

出来る女、ハンナが教えてくれた。


まぁ、今日は土の曜日の日課もあるので引取りは明日行くことにして、いつも通り組手でひと汗かいてから食事をし、更にベッドの組手でふた汗かいてから湯浴みをし、その日は何故か浴室でもさらに汗をかき……クロエの言う処のスイートルームにハンナも泊まりたいとか言い出してさらにベッドで搾り尽くされるというスペシャルな苦行が目白押しな日となった。


寝落ちした直後に朝? 的な目醒め。


休みだからいいけどさ、もうちょっとこう、優しさはないものかと。

だって、上記の流れの中心はハンナではなくクロエだよ?

モギにくる恐怖の大魔王が、あの件を持ち出しながら「もっと慎重な行動を」とか「自覚がなさ過ぎです」とか「本当に隙だらけで」とか述べつつ騎乗位で信じ難い締め付けのまま「持っていく」がごとき腰の躍動で暴れまくる。


因みに、あの件とはエイダちゃんのことだ。クロエ曰く、あの時のオレの対応であの子はイチコロだろうとの事だ。

次回登校から絶対にオレにベタベタしてくるだろうと。

いや、いくらなんでもチョロすぎないかと問うたら「間違いありません」て言われた。

ホントにそうなったら次回から行動に気を付けなきゃ。


そんでチ◯コの話に戻るのだが、実際に、これまでに複数回、「ピリッ」と音がして出血したことがある。

治癒すればよいとかいう話しではないのだと何度言っても頷くばかりで理解してくれない。

そのうち恐怖で立たなくなるかもとか匂わせても、実際立ってんじゃん? と言わんばかりの余裕の対応。


「でも射〇なさってますよね?」


とか言いながら。

事実だ。何も言い返せない。


いつかホントにモゲたら……治癒して継続の未来しか見えない。

欠損した手足だって生えるもんね、クロエの治癒。

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