117.浮気
〈ユリアン・エルフィネス・ルセル〉
リカルダは純正の女ではないらしい。両性具有。
知識としては知っている。実物は見たことがない。
そのうち見せてくれないかな?
ただなぁ、上司命令でさ、「おぅ、ちっと股間見せてくんない?」とか……ハイパーなセクハラだよな。
しかも相手はまず断れない。
うん、やめておこう。
「陛下、ヴァン・ヘルムートの王都にて陛下の近臣を務めますガイウスも我が一族の枝に御座います。あちらでの務めはガイウスが、帝都にては私が陛下の近臣として侍り務めさせて頂きます」
へぇー、そうなんだ。ガイウスがねぇ。
忍者の末裔?
イメージが……
その後、マテウスとクラウディア、エイダが中心となって多岐に渡る内政、外交、経済、農政、治安についてかなり密に話し合われた。
それらは議事録にし、後日の会合で議題化されることが決まっている。
憲法についてもかなり審議が進められており、途中報告があるのだとか。
長い会議は嫌いなんだが、立場上そうも言っていられない。
あ、まだ公表してなかったな。
「ボクから一つ発表がある。因みに異議は認めない。これは決定事項だ」
しんとしている。
「マグダを正式に妻とする。名をマグダリア・エルフィネス・ルセルと改める。以上」
妻達は無言。
マテウスは必死で堪えている。
リカルダは……呆けた顔をしている。
「ブリュンヒルデ、ベアトリクス、マグダの分も花嫁衣装、宜しくね。勿論ベアトリクスの分も」
「「はいっ!」」
「ユリアン、さっきも言いましたが、エイダとクラウディア、それにワタシは反体制勢力の殲滅と内政充実、経済立て直し、立法などで此方に残ります。ユリアンは眷属のいる場所ならば何処へでも転移出来るのですよね? なので、ワタシが不在時の護衛としてマグダを置いていって下さい」
ソラの権能分与? のおかげで空間収納だけでなく、眷属がいるところならば距離関係なく転移できるようになった。多分余人を転移させることも。
「ボクとルサールカはソラに乗ってヴァン・ヘルムートへ行けばいいね。ソラ、どれくらいで着くかな?」
「朝出れば夕刻には着くよ」
「早っ!」
「いろいろ手続きして……毎晩此方へ出向いて下さいね」
ハードスケジュール!
「……安息日を復活させようと思う」
「「「はぁ?」」」
「なんですか? 安息日とは」ブリュンヒルデ
「ユリアンがまぐわいを拒否する日です」クロエ
「なっ!? あの歓びを身体の奥深くまで刻みこみながら……頂けない日があるというのですか?」ブリュンヒルデ
「えぇ、ワタシ達の渇望など知らぬふりで……身を休めるそうです」クロエ
「ユリアン様は王都で……ルサールカ様やソラちゃんと魂のまぐわいをなさるのですか?」ヘルガ
「いや、ヘルガも王都に行くよ?」ユリアン
「えっ、本当ですか?」ヘルガ
「君は定型の水魔術を上級にしなきゃならないでしょ? 学院で習得したほうがいいと思うんだ」ユリアン
「……ということは寮住まい……」ヘルガ
「……安息日以外はこちらへ飛ぶから、安息日はボクの部屋に来るといい。転移で迎えに行くよ。近場なら座標さえ把握すれば転移できるようになったからね」ユリアン
「伺いますわ!」ヘルガ
「「ヘルガ?」」エイダ、クラウディア
「お二人は政治と経済、頑張って下さいね」ヘルガ
「………………(# ゜Д゜)」エイダ、クラウディア
「陛下」リカルダ
「なに?」ユリアン
「私もヴァン・ヘルムートの王都へ同行致したく」リカルダ
「ん? どうして?」ユリアン
「ガイウス殿に諸々説明を……」リカルダ
「あー、そうだね。一族の者が話した方がいいか。分かった、行こう」ユリアン
安息日以外の夜早い時間は帝都で、遅い時間と安息日は王都で過ごすことにした。
ホントはもう学院通いなんてどうでもいい。
しかし、大半の妻たちと文字通り距離を取れるこの体制はオレには非常に都合が良い。
安息日のヘルガはしなくても同衾さえしていれば満足してくれるし、ソラとルサールカは精神世界ですればオレは疲れ知らずだ。
ふぅ、やたらと増えてきてマジでどうしようかとビビっていたけれどこれで……
みんながそれぞれに離れて仕事や鍛錬に向い、気が付いたらリカルダと二人っきりになっていた。
まぁ、侍従長だし、おかしなことではない。
「御子様は両性の股間に興味はおありでしょうか? それとも……醜いとお思いですか?」
………また答えにくいことを。
「興味は……あるね。でも無理に見たいとは……」
本日男装のリカルダは躊躇なくズボンとパンツを下げた。
あ、付いてる。しかもかなり立派なのが。そして立ったままY字開脚して側面を此方へ向けた。
あ、女の子のもあるね。しかも……無毛で……スジ。
いや、開脚した分は開いている。そこには桜色の陰唇が小さく花開いて……「とてもキレイだ」あれ? 口に出した?
うぉ? 薄っすらと……いや、次第に……湿り気を帯びていく。
い、いかん! このままでは「つい」をしてしまいそうだ!
くっ、オレは浮気はしない。しないのだ!
「……リカルダ、パンツ履こうか」
「女として……濡れたのはこれが初めてです。それに……こちらはまだ未使用で……お情けを……お情けを頂戴致したく」
「ダメだ。ボクは妻達を裏切らないと決めたんだ。だから……」
「私は29歳にして初潮も来ていません。種もなく、石女の私は……何処にも行けない袋小路の半端者なのです」
足を下ろし、オレに近寄る。フワリと良い匂いがした。
オレの手の甲側に手を添えてそっと自分の男の方に持っていく。
硬い。カッチカチだ。
「もう……どちらもが切なくて……せめて御子様の男に触れさせて下さい」
だ、ダメだ! 絶対に。止まらなくなる。もぅ、既にヤバい!!
だって……オレ、めっちゃ勃ってる。
空いた方の手がオレの股間に伸びる。ダメだ、触れらたらバレる!
「まぁ、私などに大きくして頂けるなんて!」
そうだな。見ればわかるか。スンゴイ膨らんでるし。
そこからはリカルダのチ○コを握ったままのオレの右手を置き去りにして、両手でもってズボンとパンツを下げられる。
ソレの前に跪くリカルダ。
僅かに震える両手にそっと包み、口づけた。匂いを嗅ぎながら陶然とした表情を浮かべ、やがてその可愛らしい口でソレを頬張った。
クチュクチュとイヤらしい音をさせ、初めて? とは思えない竿捌きで発車寸前まで誘われる。
「私の初めてを……貰って頂けますか?」
最早後戻りは叶わないだろう。
だって……もう暴発寸前だもの。
促されるがままに仰向けに寝かされ、そそり立つ彼女? のアレはそのままに、オレに跨り、ソコに自ら充てがう。
そして苦痛と愉悦がない混ぜになった顔を浮かべながら静かに、静かに
腰を沈めてゆく。
全てが収まった。
「くっぅ、あぁ! ハァハァ、んぅっ、ハァァ」
中で届いているどころか、更に入り込んでいる。前戯なしで、いきなりのセルフ挿入は痛かろうに……
やがて涙を流し始める。
「ど、どれだけ夢に見て……胸弾ませ……てきたことか……御子様に……初めてを捧げ……られるなんて、くぅ! ハァハァ、あぁ、夢ならば覚めないで……石女でも、お種を……お種を頂戴いたしたく!」
呻きながら、歯を食いしばりながら、血をながしながら……「彼女」は自ら腰を振り続ける。
その懸命さに、その一途さに、その健気さに胸を打たれ高まるオレの男。
「そんなに欲しいならくれてやる!」
両手で腰を掴み深く挿し込んだ。
そこに思いの外大量の精液を濁流の如く解き放った。
「!!!」
声すらあげられない激しい痙攣と仰け反り。破瓜の出血が吹き飛ぶ勢いで噴き出す汐。
完全に意識がプッツリと途切れている。
はぁぁぁぁ…………やっちゃった。
これは……浮気だよね?
あー、あぅー、あー…………どうしよう。
「一時の気の迷いでさ、オレがホントに愛しているのはお前達だけだから!」
「あんなに誘われたら断れないし、恥かかせられないじゃん?」
「他の女、試してみたけどさ、やっぱりお前らが最高!」
言い訳が段々クズになっていく。
だいたいがさ、眷属いるし、バレるの前提なんだよな。
それなのにいまさらビビるオノレのヘタれ具合よ。
はぁ、…………
「いるだろ? 出ておいで」
シュタッ!
「ハッ!」
「忍者か……リカルダに服着せて待機部屋へ寝かせてきてくれる? それから、ここのお掃除……あ、浄化すればいーのか」
光魔法の浄化、中くらい。
みるみるシミが消えて乾いていく。
わぁお、超便利!
シュタッのねーちゃんも目を丸くしてる。
「それじゃあ宜しくね」
「ハ、ハッ!」
よ、よおし!
ク、ク、クロエに報告すっぞ!
ところが、アレヤコレヤでその日の夜半に出立となり、目がヤバいくらいにキマっているリカルダとルサールカと共にソラに乗り込みヴァン・ヘルムートへ飛び立った。
結果として隠し事が出来てしまった。
あぁ、どーしよ?
『ユリアン? 浮気? 大丈夫? 生命とかさ』
『ぐふぅっ! 止めて! ホントにへこんでるんだから』
『ユリアンが浮気? 浮気ってなに? あ、なるほど。裏切り者?』
『がはぁっ! お願い許して!』
『なーんかさ、本当に流されちゃったんだね? 意思が弱すぎ』
『本当だ。何も抵抗した跡がないね』
『しかもさ、気持ち良かったみたいね?』
『え? ボクのときよりも出たの!?』
『初物過ぎればただの女か……』
『そんなふうにボクのことも?』
『ヤーメーテー!! 解ってんだろ? こちとら全部晒してんだ。解っててそんな……イジメなくても……』
『『だって面白いんだもん』』
鬼眷属。
「陛下」
「……はい?」
「先程は有難うございました」
「うん。こちらこそ」
「配下には口止めしてありますので……」
「うん」
「また……機会がありましょうか?」
「ノーコメントで」
「では、いずれ……」
蟻地獄。
翌朝王都の屋敷に到着した。
「お帰りなさいませ、陛下」
「ガイウス、久しぶりだね。皆は変わりない?」
「はい、皆日々励んでおります」
「こちらの……女性は見知っているよね?」
「はい、マグダを上回る危険な者に御座います。但し、陛下には無害かと」
「無害かぁ、そうかぁ、まぁね、いろいろあったんだ。後で話しを聞いておいて」
「ガイウス殿、久しいな。本家のリカルダ・ハバルだ。この度私は陛下の侍従長となった。影の頭領兼任でな」
「セバス殿は?」
「死んだ。その辺りも後でな」
「承知した」
「ガイウス、お腹空いた」
「はい、朝食の準備を……陛下が二人!?」
「あぁ、ソラがね、人化できるようになったんだ。それでね、ボクの似姿を取るから。可愛いでしょ? ボクが言うのもなんだけど」
「……なんと申しますか……そうですね、非常に愛らしいですな。えぇ、可愛いです」
「この子とルサールカ、リカルダの分も宜しくね」
「承知致しました」
食堂へ。
素早く朝食が供された。
うん、美味しい。ブリュンヒルデほどじゃないけれど、ちゃんとした料理だ。
オレがネチネチとお小言を言い、厨房で自ら調理したりしたからね。味見させながら。
謂わばここの料理人はオレの弟子でもあるのだ。
食後はお茶をしながらガイウスと情報のすり合わせ。
リカルダがメインとなってね。
この子優秀だわ。
マグダを上回ると言われる腕前を持ちながら、政治や経済にも明るい。
帝国全土の詳細なデータも頭に入っていて、秘書としても有用だな。
うん。便利。
昼食を挟んだ話し合いは続き、夕刻前頃にやっと一段落した。
「夕食前に湯浴みがしたいな」
「畏まりました」
控えていた侍従、従者? が応えて部屋を出ていった。
「陛下、お背中流させていただきます」
「リカルダ? いや、いいよ。一人でのんびりと入るよ」
「いけません、陛下がお一人で湯浴みなど、ご身分に障ります」
「そんなおおげさな……」
「いいえ、そう言うものです」
「……ルサールカ、ソラ。みんなで入ろうか」
「「うん!」」
「!………では、私も」
「君は……」
「やはり差別が……」
「……うん、おいで」
『『どんなかな?』』
『知ってるだろうが』
そして浴室へ。
リカルダを含めみんなが裸に。
「「ついてるね」」
「種はありませんし、こちらも付いています」
そう言って再びのY字開脚。
「「ついてるね」」
ソレしか言えないのか……
「さぁ、それでは陛下、こちらへ」
椅子を指し示すリカルダ。
「いいよ、自分で洗うよ」
「なりません! 洗体は侍る者のお役目です。さぁ、お座りを」
渋々着座する。
嬉々として掛け湯をして洗い出すリカルダ。背中から始まり腕や首周り、胸元から腹部、脚を洗い……泡立てた手でチ○コをやおら握り、先っぽからカリ首、そして根元へと。更に全体を両手で包み込みユックリとしごき出す。
「や、ちょっと、もういいから!」
「なにを仰います陛下。勃っていらっしゃるではないですか? 臣下として陛下にご不便をおかけするわけにはまいりません。ここは臣にお任せを」
貴様! よだれ出てるよ?
ふと、ルサールカとソラを見る。
洗いっこしながらこちらをじっと見ている。ただ見ている。
そんな隙を突いてリカルダの魔の手は……
尻へ。
「な! そこは……」
肛門周りをグリグリと指先でこじるようにイジられ……こ、コイツ、上手い!
スルリと中へ。
「んん! あぅん……」
「ユリアンってこのタイミングで必ず声出るよね」
「うん、ボクが舌入れるときも声出てる。可愛いよね」
ルサールカとソラがわざわざ声に出して会話している。リカルダを仲間外れにしないよ? 的な?
くっ、なんてテクニシャン!
既に指が2本挿入されて前立腺裏がグリグリと……チンコもゆるりと扱かれて……あ、ダメ! 出そう。
「ダメですよ? 陛下のお種は貴重なのですから、無駄にしないためにも……私がいただきますね?」
スルリと体を入れ替えて座位で挿入。
「くっ! もぅ。」
直ぐに出た。
ドプッ、ビュル、ビュルルルルルー
ハァハァ……またいっぱい出してしまった……ん?
何故かうつ伏せ四つんばいにさせられ……
「それでは参ります」
ぞぶり……ズクズクズク……
「あ、あ、あぁぁぁぁ…………うんん!」
実にスムーズに、優しく、丁寧に挿入されて……
入口付近でカリ首を出し入れしながら実に丁寧に「良いところ」を刺激する。高まりまくってしまい、既に再度の勃起を……
「だ、だめだよぉ! こんな……気持ちいいの、ダメ……あっ、ハァハァ……ダメェ……」
「陛下、いえ、御子様。なんてお可愛らしい。我が身、我が全てをお捧げいたします。これからも御子様に常ならぬ満足を!」
「あん!」
心底イカされた。アナルだけで射精させられたのは初めてじゃね?
女としては昨日が初めてでも、男としては……ハイパーなヤリチンだな、コイツ。
種は無いといっていたが、熱いのは中に出た。
クセになりそう。
ハァハァしながらルサールカたちを……あ、スイッチ入ってる。
ルサールカから順にしていく。
後ろからリカルダの補助? を受けつつ。
ハンナ、オレもうハンナのエクスカリバーじゃ満足出来ないかも……
これは……場合によっては血を見るか?
ふぅ、浴室で6回もしてしまった。
まぁ、今夜は安息日だし、帝都には行かないからいいか。
『ユリアン様、マグダリアです』
おぉ?
『うん、どうしたの?』
『ユリアン様、リカルダと……その……しましたよね?』
『………うん』
『クロエ様にほぼバレています』
『なぜ!?』
『会議室の……匂いで』
『匂い……までは除去できていなかったのか、不覚!』
『それで……その、説明を聞きたいと』
『……心の準備に……2ヶ月欲しいって伝え……』
『それはお止めになったほうが宜しいかと』
『オレ……今マジでビビってる』
『はい。ユリアン様のお心が手に取るように伝わります。なんと尊く有り難いことか……』
『ビビり男の心情をそういう言い方するの止めてくれない?』
『今夜にも参られた方が、辛いことは早めに済ませましょう』
『くっ、マグダは大人だなぁ』
『私、31歳になりますので』
『へぇ、ハンナと同じくらいだね』
『はい、同い年かと。私より年上といいますとルサールカ様、クロエ様、ブリュンヒルデ様のみですね』
『ルサールカ? そういやいくつなんだろ?』
『以前調べた共和国の記録では5,000歳を超えるとか』
『マジか……めっちゃお姉さん。しかもクロエよりもお姉さん』
『上位精霊であった時点で最上位の要注意人物でしたが、大精霊様となった今では……天人にも近しき別格の存在です。教会ならば御祭りする対象ですね。そんな方を眷属に持つユリアン様は今やクロエ様にも匹敵するお方なのですよ?』
『その匹敵する人にビビるオレ。全然追い付いていないッス』
『ッス? まぁ、いずれにせよ、今夜参られませ』
『………………………はい』




