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99.可愛い女になりたくて

〈エイダ・エルフィネス・ルセル〉


ヴァン・ヘルムート王国の王都屋敷に転居してからは侍女に命じてユリアン様用のドレスやワンピース、他様々な衣装を沢山製作しました。

それらは色や系統別に分けて識別番号を付けて管理し、クロエ様に保管と管理をお願いしました。


わたくしの把握しているところでは254着です。それらには付属する靴や小物、装飾品などもセットにしてあります。

ですから「白の14番」と言えばクロエ様は速やかに白系統衣装と、セットの諸々を羨望(せんぼう)の空間収納から取り出して頂けます。


素晴らしいシステムです。

その日、その時の気分でユリアン様を素敵にコーディネートできるのですから。

女装したユリアン様の尊さと言ったら…………因みにわたくしは同性愛者ではありません。

そういう性愛を否定はしませんが、わたくしとしては興味がないのです。


ただただ女装したユリアン様が……(さら)ってしまいたくなる程に愛おしいのです。

そんなユリアン様に抱かれ、そして……抱く。そんな夢物語が「ここ」にはある。

その維持の為ならば多少の性的倒錯(とうさく)は甘んじて受け容れますとも。


おしっこがかかっても、エクスカリバーで他の女性から突っ込まれても、明らかに同性愛者の方からねちっこく愛撫(あいぶ)されても、全て受け止めます。

だってユリアン様はもっとたくさん受け止めていらっしゃるもの。

わたくしだけ嫌とは言えません。


まぁ、それ程嫌な訳でもないですし。

ベアトリクスは丁寧かつ執拗(しつよう)ですので、結局はイカされますもの。

ハンナお姉様のア◯ルへの執着とアノ長い舌は……ゾクゾクしますし。

クラウディア様とわたくしの相性も悪くありません。エクスカリバーで後ろを……などなど。

度々お褒め頂きます。過分な感謝と共に。

そしてヘルガは嫉妬を覚えるほどに可愛らしい。あの子のアレにまみれてもいやじゃないわたくしがいます。


クロエ様は……あぁ、あの方のお優しさはなんなのでしょう。

身も心も満たしていただける稀有なるダークエルフ様。

あの方と共にユリアン様にお仕えできることこそが今や我が誇りとなっております。



皆でユリアヌスルセル王国へ視察の旅へ行くことになりました。


ソラちゃんはなんだか見る度に大きくなり、なんと種類が変わったそうです。

飛竜は足と、指が辛うじてついている翼が腕代わりと言ったもので、別名ワイバーンというのですが、今や翼とは別に腕がある、風竜だそうです。

分類的にはドラゴンなのだとか。

ドラゴン?


人里には存在しないはずの魔獣。しかも超上位種。

国家が総力を挙げて戦う対象。ソレが屋敷の庭に居る不思議。


まぁ、そんなことはどうでもよいのですがね。

だって可愛いのですもの、ソラちゃんは。

旅立ってから話せることが発覚!

会話が出来るソラちゃんの……あぁ、抱きしめたい!


背中に寝そべり全身でソラちゃんを抱きしめます。実はみんなやっています。

ここにも等価交換不可能な存在がいる。姉妹達もそう、ここは……ここにあり続けることが、それが至上の宝なのです。


王都ユリアナへ到着しました。

ネーミングセンスがバツグンですね。

由来を聞けば大納得です。

そう言えばわたくしは噂に聞くユリアン様の歌を聴いたことがありません。


強請(ねだ)りしてみました。


なんと…………こんな……天恵の歌声とは聞いていましたが、これほどとは。しかも楽器の演奏が素晴らしい。

天から授かったとしか思えない美しくも儚いその事象に……やはり対価を、値付けをすることはできませんでした。


尊いお方。愛しきお方。無二のお方。

あぁ、何と言う人に出逢ってしまったのだろう。


でも後悔などあり得ない。

わたくしの全霊を以てお仕えし、わたくしとの出会いをユリアン様にも後悔させない。


お役に立てるようにとヴァン・ヘルムート王国の王都屋敷にいる時に外務卿から貸し出していただいた資料により、帝国期からの現行法や制度等を学び、暗記しました。

役立つとよいのですが……


王都ユリアナではユリアン様のお考えの一端を知る機会がありました。

自らが王でありながら、王政を否定し、世襲制も明確に否定なさっておりました。

その識見は隔世の感すらある先鋭的かつ、実現可能性に満ちたもので……この方はわたくしと同じ世界に生きる同じヒューマンなのだろうかと……少し疑念を抱いてしまいました。


でも、よくよく考えてみればそんなことは関係ないのですよね。

だってわたくしはあの方に付いていく、それをお助けするためだけに生きて行くと誓った……一人の女なのですから。



もうじき旧法となるのを承知で学んだ帝国の法は後日直ぐに役立ちました。

ユリアン様にはご満足いただけたようです。

良かった。



暫く姿を見せなかったルサルカ様がユリアン様への憑依(ひょうい)を解いて顕現(けんげん)されました。

その直前に見渡す限り空一面に黒雲が広がり(にわか)に暗くなります。

そして激しい雨が!

しかし、ソラには雨が降りません。

どうなっているのでしょう?


直後、薄い青色の艶やかな髪をたなびかせた妙齢(みょうれい)の、クロエ様にも劣らない美女が現れました。

直感でルサルカ様だとわかります。

しかし、存在感がまるで違います。更に上の……上位精霊よりも上?

そんな存在が?

大精霊と言うのだそうです。


そして、確かに存在が進化した、以前とは別の存在だそうで、


「これからはルサールカと呼んで」


と頼まれました。

ルサールカ様。何故だかシックリきますね。


あの怖いくらいの雨や雲もルサールカ様が発した薄青色の光の筋を当てるとウソのように掻き消えてしまいました。

アレはルサールカ様発現の際に余分だった魔素と魔力を放出した結果だったのだとか。


天人の様な力です。

でもルサールカ様の本当の凄さは……ユリアン様がその裸をみただけで勃起したですって?


ハンナお姉様やクロエお姉様の股間の匂いにもそうした効果はあります。しかし見ただけでというのは……わたくしも成長したらあのような煽情的な身体を得られるのでしょうか?

期待と不安、ともに我に有りです。


昨日は今朝の捕物の為に致していなかったし、折角ユリアン様がやる気におなりだと言う事もあって、早急に街を探し、高級宿を見つけ、最上級の部屋を確保して、しっかり腹ごしらえをしてから全員参加で始まりました。


ユリアン様が凄い!

新生ルサールカ様を先ずは抱きます。ルサールカ様は二度目となる「初めて」を経験なさり、更に何度もイカされます。

スッカリ満足されたルサールカ様がユリアン様に憑依すると、ユリアン様曰く「絶倫無双」という状態になったのだとか。

どれだけ出しても萎えることなく、いつまでも続く臨戦態勢。

それを二晩も!!


わたくし達若年層は何度も疲れはて気を失いますが、その間は大人達がユリアン様へ挑みます。それすらも意識を奪う程に何度もの絶頂に至らせしめ、気を回復したわたくし達のお相手をして下さいます。

その繰り返しで二晩……といいますか、推定36時間休みなしでユリアン様はわたくし達を絶頂させ続けたのです。

男の人は皆そうなのでしょうか?

いえ、そんな訳ありません。ユリアン様の性欲と精力はヒューマンの域を超え……一体どこへと進化するのでしょう?


まぁ、御本人曰く、あの紛争地での2日間よりも過酷だったそうですが。

でもわたくし達は大満足でした。


その上、空のお散歩にも連れて行って下さいました。

こんなことできる魔道士は他にも居るのでしょうか?


ユリアン様がなんだかどんどん高みへと離れていかれるような不安が不意に過ぎります。


わたくしを愛してくれるとおっしゃったユリアン様。

信じてついていくだけです。不安は自分を磨き、実績を積み上げることで解消してゆきましょう。


新たな立法にはクラウディア共々関与し、お役に立ちましょう。



それにしてもヘルガは羨ましいですね。

素直にユリアン様に甘える天才です。ユリアン様もそんなヘルガを可愛がっておられるご様子。

お父様がいつか仰っておられました。


「いいかね、エイダ。男はね、優秀な女を求めてはいないんだ。確かに家を、夫を支える女は重宝される。しかしね、真に男から愛される女は可愛い女だ。多少バカでも、取り立てて才能など無くとも、上手に甘えて縋り付く可愛い女が男に選ばれるのだよ。お前に足りないところがあるとすれば、そういうところだ」


なるほど。ヘルガの可愛らしさは皆の認めるところ。

クロエお姉様ですらヘルガを目で追いながら「可愛い」と呟いていましたし。実はわたくしもそのように……しかもヘルガは魔道士として恐ろしく有能です。

クロエお姉様曰く「中人族としては最早最強レベル」だそうです。


ユリアン様とてヒューマンの男。ヘルガの可愛さに思うところはお有りでしょう。



わたくしの立ち位置をどうするか、改めて戦略を練らねばなりませんね。我が全知全能を懸けて。

エピソードゼロ込みで100話となりました。

もう来年2月中旬分まで予約投稿してあります。お読みいただいている方には毎日お届けいたします。

これからもよろしくお願いします。

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