第二章 最強の異能ファイター 第三話
そんな事を考えていると、このクラスの担任であろう教師が教室に訪れる。
「はいはーい、今日も皆よろしくぅ~!」
「ウザい」
「気持ち悪い」
「不愉快極まれりじゃ」
「…」
「アハハ…レヴォルーションがこのクラスの担任で、しかも皆に嫌われたままだったとは!」
「あの千里君、意気揚々と僕が嫌われてる事を大声で宣誓するのは止めてくれない?」
「じゃあ、皆に好かれる様に努力してください」
「僕はこれでも…皆の事を愛してるんだけどな?」
「「「ブー!!」」」
「先生…余計な事言うから三人の機嫌を損ねるんですよ?」
「十盛霊君と千里君だけだよ…僕と普通に会話してくれるのは…」
「いやいや、教師は敬うべき存在…不敬を働くのは如何なものですから」
「君は本当に真面目な人間だね(泣)…先生のクラスに来てくれてありがとう…」
アハハ…レヴォルーションは泣き上戸なんだな?
まぁ、俺の人生を大きく変えてくれた恩人だ。俺が、人間として生きる為の力を蓄える為にここに来ているんだ。
「さぁて…今日は千里君がこのクラスに入って初めての『異能訓練』でぇーす!」
「テンション高過ぎ」
「普通のタイトルコールで草」
「五月蝿いし鬱陶しい」
「言い過ぎ言い過ぎ!」
「まぁ良いさ…さぁ、外に出ようか?」
そう言うと、レヴォルーションは俺達を引き連れて練習場まで向かった。