うろおぼえ金太郎
昔々、あるところに、金太郎という元気な少年がいました。
金太郎はまさかりをかついでいました。
そして、金太郎は……
えーっと……
……あと、金太郎は熊と相撲をして勝ったりしていました。
あと……
えーっと……
金太郎は……
えーっと……
あっ……そうだ、金太郎は最近、夏バテ防止にニンニクの栄養剤を買いましたが、効果があると言えばあるし、ないと言えば無いという感じで、どっちつかずの感じでした。
毎日飲んだ方がいいのかなあという気はしますが、30日分で六千円もする結構高いやつなのであんまり毎日飲むのもなあ……と思いました。
あと、金太郎はサイダー缶を箱買いしていて、それが結構お勧めだなあと思いました。でも箱を片付けるのが地味に面倒臭いなあと思いました。
あと、金太郎は部屋の片づけをそろそろしないとお母さんが怒りそうでヤバいなあと思いました。
まあ個人的にはちょっとくらい散らかってる方が生活感があっていいので、あんまり片付けたくないなあと思っているけど、お母さんが「屁理屈言いなさんな! 大概にしときなさい!」ってブチ切れるので片付けないとヤバいなあと思いました。
あと、金太郎は最近小説書くのと将棋にはまっていて、小説も将棋もどっちも「しょう」がついてて韻踏んでるなーと思ったので、他にも「しょう」が付く趣味ないかなーと思いましたが、なにも思いつきませんでした。
あと……
……えーっと……あと、金太郎はなんだかんだで立派な青年になって、姫と結婚して幸せになりました。
めでたしめでたし。
ちなみにその後50年くらいして、なんだかんだで金太郎は死にました。
金太郎が死ぬとき、何を思ったかは知りません。