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落身可翔三昧  作者: Asuha
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エンド2

エンド2

そして、自分は再び体調を崩した。ボロボロだった。

あの頃と同じ、でも年だけは食っていて現実を見なければならなかった。

でも、見れるはずもない。見れた方が素晴らしいと思えるレベルだった。

「ああ…もう学校に行くなってことかな…」

そう思った自分は引きこもりになった。

「楽すぎる。」

引きこもるのは恐ろしく楽だった。何もしなくて良い。ただ、飯を食って、寝て、好きな事をするだけの生活だった。でも、昨日やったことも忘れる。何も印象深くない、つまらない日々だった。だからあの時のことを書けと言われても多分無理だろう。ただ、

他人の目が怖い。

と言う事を毎日のように感じて閉じこもっていたのは覚えている。

そんな生活を変えたのは、ふと入った小説サイトだった。やりまくってるRPGとも違う世界がそこには無数に存在していた。

作りたい、残したい、表現したいものが山ほどあった自分は、小説を書くと言う道を見ることでまた新たな世界へと興味を持った。

その後、自分は死ぬほど勉強して高卒認定を取得し、大学を目指した。そしてある大学に入学し

「引きこもっていたとは思えない。」

と言われるまで成長した。

今これまでを振り返って考え直すと、いじめで引きこもっていた間の暗いことや、再び起こった引きこもりが自分の人生のアクセントになってくれたのかも知れない。また、周りの人にはとても感謝している。今まで自分が安定して過ごせるように気を使ってくれた周りの人。勉強を教えてくれた友人。そして今まで支えてくれた親。感謝してもしきれない大切なモノが自分の周りには溢れていた。そして今自分は「溢れるくらいに好きな人」にまで出会える事ができた。あの時死んでしまっていたら。このまま、あの部屋に籠もっていたら。こんな幸せは味わえなかっただろう。

本来なら引き籠もっていたと言う事実は恥ずかしい事だろう。しかし自分はそうは思わない。なぜなら自分はこの引き籠もった経験は今の自分を形作るものであるし、それを上手く生かす事によって良かった点に変える事ができたと思うからだ。

今は辛いかも知れない。死にたいかも知れない。でもいつかはそれすらも馬鹿らしく、良い思い出になる時が来る。そう信じて自分はこれからも生きていくだろうし、そう思っている人を放っておけないだろう。自分もそう言う経験があって、周りの力がどんなに偉大か知っているから。

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