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クラス転移で失敗されて俺だけ地獄に~もはやバグった力で自適に生きます~  作者: 赤佐田奈浜屋
地獄編〜絶対俺は悪くない。え?俺が悪いの?〜
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第八話 針山を獲得!…言葉にすると、意味のない土地を手に入れた感半端ない。

だんだん、長くなる…

 あの、長い長い痛みからようやく解放された。

 その分、強くなった。白髪も増えた。

 やったね!

 嬉しくねーよ。百歩譲って強くなるのはいいよ、でも髪。お前は駄目だ。駄目なんだ。

 なんかのアニメのキャラみたいになってるよ俺の毛色。

 まあいい。あの後、小屋を脱出して、針山をついにとうとう登りきった。

 なんだろうか、この感じ。登山家が、山登りに命を懸けるのがよくわかる。

 いい気分だ。

 そして、ついにスキル【刺殺針山】を獲得した。

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 名称 刺殺針山

 能力 地獄にのみ存在する針山。好きな場所に針を出せるが、目に見えないところに出す時は、失敗する可能性がある。

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ね?いいスキルでしょう?

 …ふざけるのは大概にして、山から下りようそうしよう。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 はい!下りましたー!

 うん。テンション下げよう。

 ただ下山しただけなのに、鬼に囲まれているのだ。

 テンションがおかしくなるのも仕方がない。

 とりあえず、鬼たち全員蹴散らして(まあ、そんなに生易しいものではないのだが)次なる地獄へ。

 文にすると、やっぱりおかしい。

 次は、八寒地獄。だったはず。名前覚えてない。

 とりあえず、寒い地獄に行くと言うことだ。

 異論は認め…る!

 まあいいや。いこ。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 はい!つきました!

 寒い。ひたすら寒い。俺は白装束だけなのよ?

 中にシャツとか着てないのよ?

 辛いよ?

 でも、寒くて震えるだけならまだいい。

 この地獄の中には、あまりの寒さに体が凍って、肉が裂けたりする地獄もあるらしい。怖いね。

「しっかしどうやってスキルに刷るんだ?これ?」

 取り敢えず、鑑定するか。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 名称 氷凍屍場(フリーズエンド)

 能力 地獄にのみ存在する。スキルにすると、温度を好きなだけ下げれるようになる。獲得するためには、支配者寒冷の覇者(フリーズキング)を倒す必要がある。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 …覇者と書いてキングか。王じゃないのか。

 まあいい。倒すだけなら全然余裕だ。

【怠惰】を使って、寒冷の覇者を倒して来てもらえばいい。

 では早速…あれ?使えない?なぜ?

「《ステータス》」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 名前 有月 魔裟斗 ♂ レベル2668

 職業 魔帝(ダーク・ロード)

 体力 測定不能

 物理 測定不能

 防御 測定不能

 魔力 測定不能

 魔防 測定不能

 回避 測定不能

 運  【  】(Unknown) (運に愛された者)


 スキル ∞ (現在、地獄内にいるため、特定のスキルは使用不可)

 称号 枷の外れた■■■ 神の敵

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 …は?

 ナニコレ?ふざけてんの?レベルとか、スキルとか。

 スキル∞って何?何なのこれ…

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 名称 解放者への祝福(ギフト・オリジナル)

 能力 存在するすべてのノーマル、ユニーク、エクストラスキルが使えるようになる。封印EXのレベルをゼロにした者のみ獲得可能。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 封印EX…?

 あれか!あのスキル!あの邪魔しかしない駄目スキルがこんなチートに!

 マジかよ…

 あれどーやってレベル下げたんだ俺?途中で下んなくなったし。

 まあいい、じゃあ、このレベルは何なんだ?

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 《封印解放のお知らせ》

 《封印EX解放につき、経験値獲得量超増加、必要経験値超低下

 を常時発動。また、全スキルの能力を、所有者の能力と同レベルに変更。》

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ………え?何、これ…こんな通知知らないんですが。

 封印EXの影響高すぎだろ、これ。

 しっかしこれはどーすれば…明らかにモブキャラはオーバーキル

 確定よこれ…

 諦めるか。うん。ゴメンな、まだ知らぬモブキャラ達。俺の都合で、オーバーキルだ。本当ごめん。

「で、でもこんだけ強けりゃ倒せるしょ。うん。きっとそうだ、じゃなきゃパワーインフレヤバイもんこれ。」

 とにかく、寒冷の覇者を探しに行こうそうしよう。

 でも、こんなに広いところで見つかるはずg

「キサマか、有月魔裟斗は。」

 ……………

「一応聞くが、あんた何者だ?」

 もしや、こいつ…

「フン、我は寒冷の覇者。人よんでフリーズキングだ。

 さぁ、おとなしく、いやわめいてもいい。死ね。」

 やっぱりィいいいいいいいいいいいいいい!

 フラグ乱立がまたいい仕事してるよォおおおおおおおおお!

「なぁ、地獄で死ぬとどーなんの?俺」

「魂が終わらない苦しみに囚われ、決して助かることがなくなる。」

 いや、地獄でも基本そんなもんだろ…

「まあいいや、とにかく俺はお前を倒そうと思ってたんだ。

 しっかり倒させてもらうぜ!」

 そういった瞬間、俺は飛んだ。

 寒冷の覇者は、あ然としていた。

 俺も、あ然としていた。

 ただ走るつもりが、力の入れ過ぎで飛んでしまったのだ。

「馬鹿なのか?お前…」

「馬鹿じゃねぇええええええええええ!」

 普段なら嫌だが、今馬鹿にされたのはありがたい。

 怒りで《憤怒》が発動して、ステータスにブーストがかかった。

「ぐぅ!」

 そのため、すれ違いざまの一瞬で、俺は敵に39発拳を叩きこめた。

 これは、もう勝ったなと思ったが、あいつの鎧を砕いただけだった。

「ふっふっふっ。お前がこの鎧を砕いた最初の亡者だ。

 誇るといい。」

 え?何、この店に来た百万人目のお客様的なノリ?

 確かに、俺の攻撃に耐えるくらい強いけど、俺の初めて住人殺した時のステータスでも行けたぞ?

 たぶん。

「今度はこっちから行くぞ!」

 そう言って、相手が飛びかかってくる。俺はその攻撃を鎖でいなし、針をあいつの着地点に出す。

 名付けて地獄コンボ!

 ダサいな…

 まあ、これで終わったと思いきや、ヤツは重力を無視して浮かび上がった。

「重力操作か?」

「ご明察。ここまで使ったのは貴様が初めてだ!」

 え?またさっきのノリ?面倒いからやなんですけど。

 そう考えていると、俺の周囲の地面が勢いよく沈んだ。

「どうだ!俺の最大出力は!これは最高神が一人、閻魔様ですら耐えるのが困難だったんだ!耐えれるはずg」

「ゴチャゴチャうっせぇ。」

「なっ!」

「全然、俺には効いてねぇぞ!」

「馬鹿な!かの最高神ですら耐えるのが困難だったんだぞ?!」

「んなもん、関係ねぇ!俺は俺だ!」

 ていうか、閻魔大王って神なのね…他にも閻魔大王的な立場の人

 いるはずなのに…

「俺はなァ、女の最高神のせいでここに落とされたんだ。

 だからよ、お前が最高神、最高神言うせいでよ…

 ぶちギレちまったよ!」

 これはただの私怨だが、こんな目に合わされてんだ…

 切れるよ?普通。さすがに名前だけでキレるのはおかしい?

ははっ、期待を裏切られ、ウザいトークの末に落とされたら怒りに燃えるよ?体験してみるかい?

「女…?アテナ様か?」

「アテナって…」

 沙織かな?違うな。ていうか今の一言で、ゲームやっている者の

 夢が壊されたよ…

 もっといい心をしてる美少女を期待してたよ…

 あんな酷い性格とは思わなかったよ…

「お前、残念だったな…あの女に担当されたのか…同情するよ…」

 同情されちゃったよ…あいつ結構自分でいいやついいやつ言ってたのに…やっぱり駄目な奴じゃん。

「お前さんは俺を倒してこの地獄のスキルを手に入れようとしているんだな?」

「何故わかった?」

「そりゃわかるよ。スキル目当てで俺を殺そうとするやつ多いからな。」

「お前はその中でもトップクラスだ。

 面白いやつだしな。

 いいよ。持ってけ。俺が譲渡するったら手に入るしな。」

 え?

「いいのか?」

「いいよいいよ。

 俺は面白い奴が好きなんだ。

 俺はさっきよく襲われるって。

 そのせいで、俺は最高神ですら超えたんだ。

 そんな俺を倒せるようなお前さんなら任せられそうだしな。

 俺ももう長くない。」

「は?なんでだよ。だってお前全然元気じゃねぇか…

 なんだよ、そんな冗談。よせって。」

 嘘だろ…?こいつが長くない?嘘だろ?

「いや、嘘じゃない。今は俺の魂をここに貼っつけてるだけの状態なんだ。

 じき死ぬ。」

「いつからだ?いつからそんな状態だった?」

 なんでだ…なんで気づけなかった?いつからだ…?

 俺はこいつをいつから気に入っちまったんだ?

 こんなに他人の為に考えるのは、久々だ…

考える相手が居なかったからだろうが。

「お前の一撃を喰らってから。

 強がり言ったが、実は死んでた、お前の前に来ていたやつが死に際に使った技で瀕死だったんだ。」

 ……俺の…せいか…

「悪いな。生き返る為には仕方ないとはいえ、やりすぎた。」

「言うな言うな。さぁ。俺に、トドメをさせ。

 そうしたらいい。」

「お前…さっきスキルは譲渡されてるって…言ったじゃねぇか。」

「チゲぇよ。そっちじゃねぇ。お前のスキルで、俺を殺せば

 俺を武器にできるはずだ。」

 コイツが武器に?

 マジかよ

「じゃぁ、いいのか?」

「ああ。頼むよ。」

 俺は鎖を銃に変え、ソイツの頭に放った。

 弾丸は、ソイツの頭を貫いて遠くへ飛んで行った。

酷いな今回…

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