第五話 無限って、かっこいいけど小学生が良く言う数字にしか感じない…病気?
だいぶ、主人公強くなってきた…
良かった、よかった。
無限地獄からどうやって抜け出すか考えてはや一時間。
今のステータスがこちら。
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名前 有月 魔裟斗 ♂ レベル68
職業 死の配達員 MK5(魔王になるまであと五体)
体力 やばい
物理 測定不能
防御 えぐい
魔力 測定不能
魔防 すごい
回避 表示不可
運 ??? (運に愛された者)
スキル ノーマル27個 ユニーク79個 エクストラ13個 大罪7個 地獄1個 不明13個
称号 神が恐れた男
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うん。どう思う?ひどいだろ?俺も引いたわ。なんでこうなったか?簡単だ、地獄の住人を何度も殺したからだ。そのたびに体が痛むから、ストレスで髪に白髪混じったよ。まあいい。大事なのはどうやってここからでるかだ…
そうだ!地獄の住人から聞き出そう!
「さーって、そうと決まれば捜索、捜索ぅー!ま、どーせすぐは見つかn」
「けひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
いたよ。後ろにいたよ。フラグ乱立の力かな?ま、いまはこいつの捕獲が最優先だ。
「さーって、おとなしく捕まってくれよー!」
そう言うやいなや俺は飛び出し、すれ違いざまにやつの体に無限鎖を巻きつける。
と、思ったが、よけられた。ゼロ距離だってのに。恐らく、スキルブーストだろう。こいつの系統(地獄の住人にも種類があり、色によってスキルとかいろいろ違う。ちなみに俺が最初にあったのは赤色で、こいつも赤色だ。)は、ブーストかけて物理仕掛けてくるやつが多い。一番戦うのが面倒くさいのだ。
関係ないが。
無駄なことを考えていたせいで一撃食らった。防御力のおかげかあまり痛くないが、服に傷がつくから余りよろしくない。ということで、反撃開始。
まず、飛び出してきた相手の攻撃を回避し腹パンを与える。ちなみに、手加減スキルを使っているため、死にはしない。このスキルは、住人(緑)から強奪したものだ。多分、殺さないレベルの攻撃を与えて拷問する気だったんだろう。
その腹パンで吹き飛んだ住人の後ろに回り、無限鎖を放つ。
しっかりと捕縛した。
お次は、質問タイムだ。
「おい。答えろ。ここからどうやって抜け出せばいい?」
「け、けひゃ、ひゃひゃ、ひゃああああ。」
「なるほど。空間が歪むほどの力を一点に集中させる…か。」
「ひゃは、けひゃ、ひゃひゃひゃひゃひゃあ。」
「ん?駄目に決まってんだろ。」
みんなはこの会話の意味が分からないと思うが、それは仕方がない。
住人は、基本けひゃとかしか言わない。
ならなぜ俺が分かるのかって?それは、住人(青)が持っていた、言語理解が発動しているからだ。
故に、先ほどの会話はこうなる。
「おい。答えろ。ここからどうやって抜け出せばいい?」
「ひい!空間を歪めれるほどの力が一点に集まれば行けるかと…」
「なるほど。空間が歪むほどの力を一点に集中させる…か。」
「はい!そうです!あの…教えたので逃がして貰えませんか?」
「ん?駄目に決まってんだろ。」
となる。
え?俺がひどいって?いや、こいつら情けかけたら後ろから殺しに来るって。てなわけで、殺★害★!
鎖で段々ときつく締めあげる。
そして、肉がつぶれる、ぐじゅりという生々しい音を立てて潰れる。
いつもの天の声(仮)をBGMに、何のけなしに鎖を鑑定する
というのも、鎖のレベルも道中上がっていたことを、ふと思い出したのだ。
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名称 無限鎖
能力 無限地獄にのみ存在する鎖。捕らえた者を離さず、攻撃手段とすると、高確率で即死を付与する。
また、形状を変えることができ、大剣、短剣、刀、盾、大鎌、杖、魔銃に変形できる。
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魔銃か…これに俺の魔力を大量に込めれば…
「いける!」
急ぎ込めた大量の魔力を放つ。
瞬間、景色が全て黒く染まっていった。
その黒は、俺の魔力。
無限地獄は、その魔力に押し潰されて、音をたてて崩れ去った。
そういや、魔裟斗って格闘家の名前らしいです。
友達情報。
知らなかった。