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たからばこには‐4‐

椛は伏し目がちにうつむきかけた。見逃さなかった。悩みがないわけではないようだ。しかしそれを口にはしなかった。鏡太郎は肩から力を抜く。あせる必要はどこにもないのだ。それは、椛が話したくなったときに聞けば良いことだ。


「パジャマパーティです」


脈絡のない発言は小雪だが、彼女はいつの間にか、着ぐるみみたいなパジャマへ着替えていた。猫だ。猫耳だ。山猫感があった。羽根がはみ出ている。いたずら妖精のコスプレだ。


「……どうしたんだい、小雪さん」

「パジャマパーティです」

「そうか、そうか」

「親睦を深めるお泊まり会を一度はやってみたかったのです。学生時代には一回もありませんでした」


椛のパジャマも用意されていた。ついでに鏡太郎のもだ。椛は橙色の熊か狸。鏡太郎は河童。彼はほのかな悪意の香りを嗅いだ気がした。虫の羽根を植え付けた山猫、狼の群れが生えた熊。今夜は悪夢だ。


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