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まえにいっぽ‐11‐

「何故、とは? 質問の意味がわかりません」

「小雪さんのこの一件での考えが、あまりにも謎すぎる。突然に現れて、突然に仲介しようとする……意味がわからない。怪しいんだ、小雪さんは」

「そういうことでしたか」


物静かな店内で、椅子を引く音がよく響く。魚顔の客が用事を終わらせたらしい。御会計を済ませていた。


「愉しいですから」


──テロリン!


音。ケーテルのデータメール着信の知らせだ。確認はしなかった。鏡太郎は今、小雪と話している最中だ。

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