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わからないきずかない‐6‐
鏡太郎は、椛から目を離せなかった。それは美しい女性だから、という理由だけではないのだ。彼は誰にでも優しくあろう、との心をもっている。だがだからと言って、『人でないものが怖くない』というわけではないのだ。それはつまり鏡太郎の見る椛のわけで……人でないものの姿形の世界を完全には受け入れていないわけだ。恐怖を良い人の一面で隠したのが、鏡太郎という男だ。
「温かくて甘いな」
「苦めのほうが好みだったか?」
「いや、好みの味だ、パーフェクトだ、鏡太郎」
鏡太郎は、椛から目を離せなかった。それは美しい女性だから、という理由だけではないのだ。彼は誰にでも優しくあろう、との心をもっている。だがだからと言って、『人でないものが怖くない』というわけではないのだ。それはつまり鏡太郎の見る椛のわけで……人でないものの姿形の世界を完全には受け入れていないわけだ。恐怖を良い人の一面で隠したのが、鏡太郎という男だ。
「温かくて甘いな」
「苦めのほうが好みだったか?」
「いや、好みの味だ、パーフェクトだ、鏡太郎」
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