前へ目次 次へ 4/94 ひとりぼっち‐4‐ 鏡太郎の耳には届かなかった。耳を傾けることもなかった。鏡太郎はこの同窓会に嫌々参加したわけではない。知人の兄である友人に誘われ、説得に納得して参加したのだ。少々の楽しみもあった。かつては同級生だったのだ。彼女ら彼らが元気にしているか気になった。学生時代には気にかけてくれたものもいるだろうし、気にかけていたものも健康にやってるか不安だった。だがいざ参加してみれば、鏡太郎もわかっていたことではあるが……居心地はよくなかった。 だから、であった。