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またたきのあいだ‐10‐

「何だかその、俺は今、不思議な気分だ、椛さん」

「急にどうした」

「うん、変だとは思わないでくれ。俺は椛さんとこうして話をできる時間ができたことを、嬉しく思っているんだ」

「嬉しくだって?」

「おかしいと思うだろうがな」

「いや、どうして、と思っている。理由が知りたいな」


鏡太郎の胸に熱いものが込み上げた。鏡太郎と椛の出会いは奇跡にも等しかった。出会えない、そんな可能性のほうが高いのだ。地球人類百億分の一の出会い。しかもそれを得られただけでなく、今この瞬間へと繋げた。これこそが奇跡だ、奇跡はあった。



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