波乱の幕開け
初投稿です。
文章が稚拙かもしれませんが、暇があったら読んでやってください。
凶暴なモンスターがはびこる、異世界都市ーアルマタイズーの町外れにある森である少年はトロールに襲われていた。
トロールは2mぐらいある巨人で大きな棍棒を携えている。上級の冒険者でも、倒すのが苦労な強力なモンスターである
「こんなのどうすればいいんだよ!!」
少年は夢中で走っていたため足元にある木の枝に気付かず、それにつまづき地面に倒れ込んでしまった。
「グルォォォォ!!」
ドスッ!ドスッ!ドスッ!と近づいてきたトロールが目の前で大きな棍棒を振り上げる
「く、来るなぁ!!」
地面にある石などをトロールに投げつけるが、トロールばビクともしない。
こんなところで終わってしまうのか!?せっかく生き返ったから、今度は真っ当な人生で生きて行こうと思ったのに!
トロールの振り下ろされた棍棒が目の前まで来た時視界が光に包まれた-----
「グガアアァァァァァ!」
トロールの唸り声が聞こえた後、目を開くと、バラバラになったトロールの遺体と剣を持った華麗な美少女がたっていた。
その少女に見蕩れながら俺は心の中で、こう強く思った。
---どうしてこうなった---
時を遡ること5時間前、寒い日々がようやく終わり、木々の葉が緑色に染まって、暖かくなってきた時期。
今日も今日とて変わりのない日々を過ごしていた、俺、立石亮二は憂鬱だった。
高校2年生、成績普通、運動神経も人並み、趣味はゲームと読書と、至って目立たない学生である。
「いってきまーす。」
返事のない家から目を離し、俺は学校に向かっていた。
両親は共働きでほぼ家にいないし、兄弟もいないので、実質彼は一人暮らしをしていた。別に彼はそんな生活は嫌ではなく、むしろ家で趣味を満喫できるので喜んでいた。
1年生の入学式の準備があるじゃん、メンドクセーな
そんなどうでもいいことを考えながらふと前を見ると、ふらふらと赤信号を渡る女性が見えた...
何やってんだ...?酔っ払いか?
そう思っていると、猛スピードのトラックがその女性にめがけて走ってくる...
おい!運転手は何してんだ!
運転席を見ると、運転手はハンドルにもたれかかっていた。
「危ねぇ!!」
そう言い、その女性を反対側の歩道まで勢いよく突き飛ばした。
よし、これで大丈夫...じゃねぇ!!
もう目の前にトラックは来ていた...
おいおい!まじかよ!?何でこんな目に会うんだよぉ!
次の瞬間、俺の意識は次第に薄れていった...
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目を覚ますと真っ白な世界に立っていた。
何処だここ?ああ、俺は死んだのか?...え?まじ?本当に死んだの!? ああ...なんて日だ!ってそんな場合か!?
そうして、頭を抱えていると...
不意に声をかけられた...
「やあ、はじめまして、僕は死を司る女神の"ヘラ"、死後の世界にようこそ」
その透き通った声が聞こえた方を向くと、そこには自分と同じ年くらいの美少女がいた。
「なんかやけにリアクションがないねー。」
「あっはい。すいません。」
まあ実際は驚きすぎてリアクションする暇がなかっただけなんだけどね?勘違いしないでよね!別にリアクションしない訳じゃないんだから!
心の中でツンデレをかましていると、
「ふうん?まあいいけどさーそれじゃあ早速本題に入ろうか。」
「本題?」
「君、あの女の子を助けて死んじゃったでしょ?」
「そういえば、そうでした。」
「そこは覚えといてよ...それよりも!君が助けたから、君とその女の子の寿命の変動が起きちゃったの」
「それって、結構まずいですか?」
「ヤバいよ!それはもう、下手すれば私クビになっちゃう!だから、それを隠蔽するために、君を生き返らせようと思います。」
「え?まじっすか!?」
そんな簡単に生き返らせていいの!?
「と言っても、君の生きていた世界じゃ上の神様にバレるから、異世界に行ってもらいます。君の好きそうな魔法もでっかいモンスターもいるよー」
おおっ!夢にも見た異世界だ!生き返れるしラッキーだ!
俺はチャンスだと思い声を大きくし、叫んだ。
「ありがとうございます!じゃあお願いします!!」
「いい返事だねーじゃあいってらっしゃいー」
ーーーそれが女神との最後の会話だったーーー
目を覚ますと見た事のない木々に囲まれている密林に、俺は寝転んでいた...
これから俺の冒険ストーリーが始まるのか!
俺はやや興奮気味になっていた。
「よし!じゃあステータスでも見るか!」
そうして目の前に浮かんでいるステータスマークをタップした。
立石 亮二 Lv.1
体力:350
魔力:120
攻撃力:85
防御力:54
魔法攻撃力:72
魔法防御力:42
敏捷:68
スキル:不幸の加護Lv.MAX-あらゆる不幸が身の回りに起きる
魅了の加護Lv.1-人型の異性に微妙に好かれやすくなる
???-???
???-???
ーーーこうして俺の波乱な異世界生活の幕が開けたーーー




