子供とトラックと俺。
眩しい...
ふう、と溜息をついて歩き出す。
久しぶりの外、引きニートには天敵だ...
ふー、買えたぁ~
しかし買うとなると店員さんに失礼な態度を取ってしまったようだ。
思い出すよ、あの引き攣った顔!
結構ガラスのハートが削られちゃったよ!
なーんか、面白いことねぇかな~
ん、...ん?
あの子供、危ないだろ...
ったく、これだから最近の母親は...
子供は...5歳くらいか?
ボール道路に出すなよー
あ、フラグっぽいなこれ
まあよくあること、子供がボール道路に出したよ。
子供がボール追いかけたよ。
トラック来たよ。見えてねぇのかな、子供の方に突っ込んでくよ。
...ん?突っ込んでく?
「危ないっ!」
わぁー、俺死ぬわ、絶対。
まあいいか、人の役に立てたからなぁ。
にしても、短い人生だったなぁ。
恋はしても叶わなくて。
友情なんて芽生えなくて。
青春なんて似合わない。
そんな俺が、死ぬのかー。
実感ないな。
にしても、さっきから暗いとこに突っ立ってるんだが。
え、ちょっと何々
酷い。放置しないでえええ。
んぁ?なんじゃこの光ってる結晶のついたペンダントは。
[_世界を、救ってください_]
突然聞こえた声と共に、俺は光に包まれた。