一等賞なんかはじめから取れない
できて当たり前
そのためにはやらなければならなかった
できないと親をがっかりさせてしまう
そんなのが心の中にあった
私の家系が優秀過ぎたのかもしれない
比較されるというのが頭にあった
怖かった、できないのが
実際できなくて、辛かった
悔しかった、心が痛かった
成績が怖かった
見たくなかった
テストが嫌だった
勉強は嫌いじゃないが
解けない時が怖かった
できると思っていたができなかった
走れると思ったが限界があった
悲観的に捉えすぎなのかもしれない
楽観的になれたらいいのにと願った
こんな心嫌だ、思考も嫌だ
逃げていたのかもしれないが
自分なりには戦っていて
身体は限界がきていた
悲鳴をあげ、さらに私を苦しめる
何もなしには本当に辛くて
薬という手助けが必要になった
小さい頃から風邪薬を飲んでいたから
最初は貧血から始まり
胃が駄目になり胃カメラを飲むことになる
貧血や胃の薬を飲むことに躊躇いなどなかった
それで、生活ができるならいいだろう
しかし、心が持たなくなる日が訪れた




