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少しのラブとただのオタクとそんなラブコメ  作者: 美海秋
私の俺の自分自身を考えてみた
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どうしたらいいのってきかれたら⑥

なんでいるの?

それになんでこっちを見てるの?

そんな言葉が頭に浮いてはすぐに消えていく。

微妙に体が震えそうになるのをなんとか我慢する。

「美佳おねえちゃん?」

私が黙っていたのが気になったのか、乃絵ちゃんが心配そうに言ってくるので私はいつもの笑顔で笑う。

「大丈夫だよ」

そして声音を優しくそう言った。

そうだ、私は気づかれちゃいけない、動揺してるなんてことも不安だってことも……

だって私にはそういうことを人に言う資格なんてないのだから……

わがままなんて言える立場じゃないのだから、仕方ないでしょ。

だから強気でいくんだ絶対に私は二人に悟られちゃいけないんだ。

だからちゃんと決着をつけにいくんだ。

大丈夫だよ。

私だもん、一人だからって怖くないよ。

だからごめんね二人共、少しごめんね。

「ちょっとお手洗いに行ってくるね、二人共先にお店行ってて」

私は笑顔でそう言う。

だけど前の出来事もある乃絵ちゃんは少しムッとする。

それはたぶん、あの時乃絵ちゃんをおいて違う女の子と買い物してしまったことだろうと思う。

だからそんな乃絵ちゃんには私の奇策があるのだ。

私は乃絵ちゃんに顔を近づけると耳元で言う。

「私の似合いそうな服見てきて」

「うん」

それを聞くと嬉しそうに乃絵ちゃんは頷いて、歩き出す。

「愛美も乃絵ちゃん見ててあげてくれないかな?」

「うん、わかった」

そして愛美にはそう言い残して、私はトイレに向かうように見せかけてショッピングモールの外に出た。

そのままずんずんと歩いていく。

あの男がついてきているのを視線で感じると少しスピードをあげて進む。

人気がない駐車場の端まできたところで足をとめた。

そして男に向き直る。

「あの、私になにか用なんですか?」

「そうだねー」

ふらふらとこちらに近づきながらねっとりとした視線なのに声は明るいという不気味なその人は舌なめずりをするとさらに近づいてくる。

なんだろう。

私ってば強気でいるって心で決めたはずなのに何やってるだろう。

うん……

やるんだ。

「本当に何か用なんですか?」

「用、そうだね。俺君のこと気にってさ、だからわかるよね言うこと聞いてほしいんだ。」

「なんでそんなこと……」

「え、だって言うこと聞かないとさっき一緒にいたどっちかが悲しい思いしちゃうんだよ。」

「な、何を……」

こんな男成敗してやると意気込んでいたのに私はできそうにない。

だってその男は今さっきまでの私と乃絵ちゃんと愛美が一緒にいるところの写真をとっていたのだから……

ああ、ホントにあの時のバツがまたやってきたや……

私は本当に覚悟を決めた。

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