助け合うというのはこういうこと⑤
仕事を一通り終えたところで生徒たちの足音が聞こえてくる。
そろそろ時間かな?
まだ少し一人になりたくて、生徒会室をでた。
といっても一人になれるような場所なんてものはあんまりない。
だって学校という場所の中にあるのだから……
なんて暗いことを考えている自分はまだまだダメだ。
何やってるんだろう私は、本当に悩んだって仕方ないじゃない。
もう一度忘れるんじゃなくて上書きしないといけないよね。
もう逃げられないことを感じた私はなんとなく拳を握ると、先ほどよりも早足で引き返す。
もう考えるな。
感じるんだ。
もともと私はこういう心とかを考えるのは苦手だ。
だからこそ下手に考えたって同じなんだ。
バカな私には似合わないよ。
ふー……
また気合を入れて教室に戻った。
バカだからバカなりに本気をだしてみる。
いつもより数倍気合入れた笑顔でみんなに挨拶をする。
「おはよう、美佳さん」
「おはようございます、愛美さん」
そして愛美さんとも挨拶をかわす。
「あの、美佳さん?」
「うん?」
「私も生徒会に入ることになったので今日からよろしくお願いしますね。」
「え?」
「だから昨日言ってたことですよー」
そこまで話して、思い出す。
もしかして昨日言ってたことが本当になったっていうことかな?
昨日、冗談というのかよくわからない感じで愛美さんを生徒会に誘ったのはいいけれどあれは普通は単なるわがままで、無視してもいいことなのにどうやら本気にしてくれたらしい。
私的にはこういうのは流してくれてよかったのに……
なんだか調子が狂ってしまう。
だけど、生徒の要望だからといってこんなに勝手に生徒会のメンバーを決めてもいいのだろうか?
ううん?
でもいいのかも……
そんな変なことを考えていると、いつの間にか朝のホームルームが始まる。
そしてそして、いつものようにお昼休みがやってきた。
「一緒に生徒会室で食べませんか?」
愛美さんにそう言われて、頷く。
というのもここ最近はお昼は生徒会室にいたわけなので別に変なことではないのだけれど、横に同じクラスの人がいるっていうのだけで、なんだか落ち着かないのは気のせいだろうか?
というよりも昨日のこととかを思い出して、なんだか複雑な気持ちだった。
そう思いながら二人で生徒会室の前に辿りついたとき、その絶叫とよんでいいものかわからない声が聞こえた。




