こ、こんなのって⑦
とりあえず本屋での買い物を済ませた私たちは次のところに向かおうとした。
そして本屋の店舗を出るときにそれは起こった。
前から急ぎ足で来ていた女の子にタックルをされたのだ。
それにより勢い余ってこけそうになるみたいなことはなく咄嗟に姿勢を少し低くしていたので優しく抱きとめることに成功する。
その抱きとめた子はワンピースを着た完璧な美少女だった。
髪は少し大人っぽさをだすためかサイドテールになっていて、手足はシミ一つない白い肌が眩しく見えていて、目はくりくりして口もぷるんとしてて胸は慎ましい。
これぞ年下キャラにふさわしい姿に思わず見とれる。
当たったほうの美少女はというと慌てて私から離れると深々とお辞儀をする。
「ありがとうございます。」
「いえいえ」
「大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよそっちも平気?」
「はい、受け止めてもらったおかげでなんとか大丈夫みたいです。」
「ならよかったよ。」
そしてどちらともが互を大丈夫と聞き合うのは通例みたいなもで聞きあってから少し咳払いをする。
「ゴホン、あんまり急ぎすぎはよくないよ。急がば回れっていうしね」
それだけをなんとなく言った私はその子が本屋に消えるのを待ってから前に数歩歩く。
ため息がでた。
な、なんて可愛いのだと……
なにあの子、どう考えてもドジっ子属性がついててロリで、でも言葉使いは綺麗だし、そんなロリっぽくないような雰囲気を漂わせているけれど、その中はまだまだ実はことどもでみたいな感じかな。
ロリっ子が頑張って大人になりましたみたいな感じ……
ああ、可愛い。
そんな少し背伸びしなくてもいいんだよってその子に言いたい。
そんな変なことを頭の中で考えながら今度は服のお店に行ったのだった。
お昼ころになると四人で少しぐったりする。
「うう……人ごみ嫌い。」
「私も嫌い。本読んでたほうがよっぽどいい」
「あたしも流石に少し疲れた。」
「だねー」
乃絵ちゃん、悠里、舞姉、私の順に愚痴?
私のは違うけれどを言った後、今度はお昼ご飯で悩む。
「何にしよっか」
メニューを広げながら久しぶりの外食に心を少し躍らせながら頼む。
あ、別にお子様ランチなんかは食べないですよ。
ちゃんとスパゲティ食べましたよ。
服に飛ばないように注意しながらね。
そして食事の最後に特大のパフェがきた。




