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少しのラブとただのオタクとそんなラブコメ  作者: 美海秋
こうなればいいのにと思っている私がいただけどそうはならない
21/97

こ、こんなのって③

また体が重く感じて目を開けるといつの間にかやってきていた乃絵ちゃんと舞姉が私と悠里を挟む形で寝ていた。

少し圧迫感を覚えるけどこの川の字よりも一本多い寝方をするのもたまにはいいのかもしれない。

なんてそんなことを思いながら今日は鯖味噌を作ることに決めた。

久しぶりの鯖味噌を作るので下味の甘辛い出汁といっていいのか、あんかな?

を試行錯誤で作っておきたいのではやめにキッチンにたった。

こうやって何かを作って美味しいと言って食べてくれるのは嬉しい。

いつも一人でご飯を作って食べていたときは、どこか静かじゃないところで食べようとしてテレビをつけたり音楽を聞いたりしていたけど、今はまだ寝ている三人や、伯母さん、伯父さんと一緒にご飯を食べたいと思っていた。

私は飢えている。

誰かと一緒にいたいという思いに……

私は飢えている。

飢えている。


ゆっくりと思考を巡らせながら料理を作る。

料理も終盤に入ったところで手伝いたいとやってきた乃絵ちゃんと二人で料理を作り終えてみんなで笑いながら食べて、ふとそんな時舞姉が何か思いついたように口を開く。

「そういえば、明日なんだけどどっか買い物行かない?」

「いいですねー。」

「行きたーい」

「確かに引越ししてきた私的にも何か必要なものを買っておかないといけないですしね」

悠里、乃絵ちゃん、私の順番で返事を返して、それを聞いた舞姉は嬉しそうに一つ頷くとまたパクパクとご飯を食べた。

今日も夜がきて舞姉と二人でお風呂に入る予定だったけど今日は無理を言って一人でお風呂に入る。

「とりあえずお風呂で確かめないとだね」

私はとりあえず服を脱いでお風呂の中に入るとまた変われと念じて、そして唱えた。

「ボーイズチェンジ」

そして私は男になった。

やっぱり正真正銘の男だよね。

体の隅々まで確認してそれを確かめる。

思わず関心してしまうほど体は劇的に変わっていた。

目線の高さが少しだけ高くなり、クビレがあった体は少しクビレがあるが引き締まった男の子の体になって、髪は短くなり、顔を少し童顔ではあるけれど男の子といわれるようなものになる。

そして一番変化はわかっている通りだけど、本当に先程は下を見れば双丘があった胸も今は平になっているのは……

ああ、肩が楽。

そんなことを思うだけだけど……

そして私は一人でいた時みたいに長湯をしてしまい……

のぼせた。

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