こ、こんなのって①
はい、今回からが始まりです。
ということで私は主人公みたいな能力を得ましたわーい。
ってあんまり嬉しくないんだけど。
私は心の中で途方にくれながら、なぜか日にちが進んでいるカレンダーを見て愕然とする。
あ、途中から転入ながらも皆勤賞を狙うはずだったのにー。
という風に頭を抱えるも本日は土曜日。
ゆとりさんな私たちの世代は今日は休みである。
今日仕事な伯母さんの代わりに舞姉が私を迎えに来てくれており、私はその舞姉が運転する車で家路についていた。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「ほんとに?」
「ほんとだよー」
しきりに私に大丈夫かと聞いてくる舞姉に何度も大丈夫かを聞かれて私は笑顔でしきりに大丈夫と言っているけれど、まだ舞姉は心配しているようだった。
それもそのはずで私が知らない間に日付が一日進んでいたり、その空白の一日に私が記憶をなくしていたり……
そして今に至っては男の子に変身できたりと、私って本当に大丈夫なのかと自分でも思っているけれど、体は何にも問題はないし、頭も変な感じはない。
だけど本当に空白の一日とはなんだったんだろうと思うくらい今は何ともなかった。
それに今は逆に気分が少し高揚していて……
思わず舞姉の胸を少し触りたくなるくらいだった。
「ひゃ」
?
舞姉のほうから突然可愛い声が聞こえると思ったら私の右手が無意識に舞姉の胸を触っていた。
「※○×○※」
言葉にならない何かを私は発して慌てて引っ込める。
「ごめんなさい舞姉」
そして慌てて平謝りを車の中で行なうと、舞姉は不思議そうに笑ってから。
「いいってー、あたしの胸くらいで元気でるなら触ってていいよ」
そんなことを言ってくる。
なんというラブコメ展開。
というか女の私がこんなことをいうのもなんだけど、舞姉たち三姉妹は私に甘いと思うのです。
だからこそ、私がよだれを必死に我慢しながら煩悩すらも我慢するという状況になっていることをわかっていないのか……
ああ、うずめたい。
顔をうずめたい。
だけど既に我慢などできるはずもなく煩悩は溢れ出ていて、私の頭を侵食し始めていた。
そんな時天使の声が聞こえた。
だめだよ美佳。顔をうずめるなんてはしたないまねをしようとしては。ここはまず手で優しく揉んで相手の反応を少し感じてからゆっくりと谷間から匂いを以下自主規制。
はい、私の中は既に煩悩だらけでした。
そんな思いをしらない舞姉はチラチラとこちらを見ていた。
ええっと、わかった人もいると思いますが前回までの能力を得るまでがプロローグ、今回からが本編?みたいなものになります。
自分としてもプロローグ長、大丈夫かよこの作品と思いましたが、自分の煩悩を作品にしている自分としては大丈夫です。た、たぶん(震え声)
そして何故か記憶なくす話がありましたが、あれは一応ふくせんになる予定です。
といっても自分でもどうなるかわかっておりません。
とりあえず今回は最初の電車で出会った人との話になる予定です。
よろしければこれからも読んでください。
あ、あと感想などもあればよろしくです。
あ、なければいいんです、気にしないでー




