3人組
千「...本当に何もない。」
祖母の家を出10分ぐらい歩いただろうか本当に何もない
さっきからセミの声もうるさいし見渡す限り田んぼだし
コンビニないかな~
アイス食べたぁい
熱い日差しの中延々とまっすぐ続く道を歩いていた
千「ここ学校かな?」
見るからに田舎の学校というオーラの木造建築の学校
生徒数も少なそうだ
千「ぁっ、ここ」
長い階段のを見上げてみると家を出るときに祖母が言っていた神社おそらくここの事だろう
何故か行ってはいけないとわかっていても自然と足が階段を上り始めた
最後の段を上り終えたときいきなり強い風が吹いた
気が付くと蝉の声はやんでいて木々のざわめく音だけが聞こえた
千「別に普通の神社じゃない」
見るからに普通の神社で子供がいる気配もない
せっかくだからお参りでもして帰ろうと神社に近づいていく
?「誰かいるよ!」
千「っ!」
後ろからいきなり女の子の声が聞こえて驚いた
さっきここに来るまで誰一人姿を見なかったからだ
?「あ、本当だ」
?「みたことない子だね」
自分と同じ年ぐらいの男の子2人と可愛らしい女の子
3人は嬉しそうに私のもとへ近寄ってきた
どうしていいかおどおどしていると男の子の一人が
?「どっから来たの?」
千「...っぁ..」
喋ろうとしたとこで祖母の言葉を思い出した
『話し掛けちゃだめじゃよ』
話し掛けちゃ、、
今の私は話しかけられてる側
てことは大丈夫だよね?
千「東京」
そう言うと3人は目をキラキラ輝かせて
?「東京!」
?「おっきな建物がいっぱいあるところだよね!」
?「すごいすごい!」
そう言い大はしゃぎしている
そして今度は私からの質問
千「あなたたちの名前は?」
花「花音だよ!」
拓「拓兎」
雄「雄二(ゆうじ」
千「千里、よろしくね」
私がそういうと3人はまた目を輝かせながら
拓「なんか久しぶりだな!」
勇「うん!3年ぶりかな?」
そんな訳のわからないことを言い出した
花「久しぶりに遊べるんだね!」
花音ちゃんはおおはしゃぎで私の手を取った
話しの意味があまりわからないけどとにかく同じ年の子達がいて少し安心した
拓「早くなんかして遊ぼうぜ!」
花「遊ぼ遊ぼ!」