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恋の悩みを知る君は  作者: 来栖ゆき
6章 ある晴れた日に
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◆◇◆

ある晴れた日に遠い海の向こうから

あの人が帰ってくる



でも私は迎えには行かない

ここでじっと彼を待つの

ずっと待っていても何ともないんだから


聞いて、誰かが近づく足音が聞こえるわ

誰かしら? ねえ、誰が来たの?

最初になんて言うの? 私になんて言うの?



ほら、遠くから私の名前を呼ぶ声が聞こえるわ

でもね、私は返事をしないの

こっそり隠れて待っているの

それはちょっとしたいたずら心でもあるし、

嬉しくてどうにかなってしまわないためでもあるの



そしたらね、きっと彼は心配して私を探すでしょう?

愛しい人――彼は私をそう呼ぶの

愛しい人、どこにいるの? って



素敵なことだと思わない?

夢のようだと思わない?

でもね、これは夢でも想像でもなく本当のこと

誓ってもいいわ、必ずその通りになるんだって






プッチーニ作 『蝶々夫人』より ~ある晴れた日に~

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