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魔女・トリニア

皆さんこんにちは!私はこの世界を気ままに旅している魔女・トリニアです。

これからの話は私の旅の記録です。

ー2年前 王都・フルート


私はパーティーと休息と物資補給のために訪れたフルートのある酒屋にいました。


「トリニア、君はもうこのパーティーにはいらない。いや、もう連れていけない。」


勇者、つまりパーティーのリーダーであるマリクがそう言った時、私の頭は真っ白になりました。


クビ?ウソでしょ?これまで一緒にやってきたじゃない…


「り…理由は…?」


震える声で私が尋ねるとマリクは冷静な声で言った。


「単純な話だ。君の力ではこれ以降の旅についていけない。君を守りきれない。君が頑張っていたのは知っている。しかしここでさよならだ。ここ、フルートに寄ったのも、すぐに君が故郷にすぐに帰れるようにするためだ。」


何も言い返せない。最近は魔物が強くなってきていたし、私の力不足で仲間を危険に晒すこともあった。


「…わかりました。あなたたちとの日々は楽しかったです。残念でしがさようなら。またどこかでお会いしましょう」


私は震える手で荷物を持って酒屋を飛び出す。

バタン!という扉の音ともに。


わかっている。マリクらは正しい。勇者業は命懸けで、足手まといを持てる余裕はない。私が悪い…

でも…


「悔しいなぁ」


これが私の本音だった。

目から流れる熱いものは止まらなかった。


ーひとしきり泣いたあと、私は冷静になり、これからを考えました。

パーティーに入っていない魔女に食い扶持はありません。かといって新しいパーティーを探す気も起きませんでした。

マリクの意図を汲んで故郷に帰ることも考えましたが、先生や家族に見せる顔がありません


結局私が出した結論は


「旅に出ましょう。1人で。」


もはや魔物と戦う気など毛頭ありませんでしたが、その反面魔女としての実力不足を実感させられてしまったことに、「悔しい」という気持ちは強くありましたし、忘れたくもなかったのです。

 そもそも私は世界を知るためにパーティーに入ったので、今度はそれが1人になるだけです。


気ままな旅、という私の方針はこの時定まりました。


最初の目的地はあまり迷いませんでした。



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