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天使の彼氏は嫉妬深い? (挿絵あり)  作者: 菟田野すもも


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7/8

第3話:イケメンとカラオケ。波乱の予感?ー②

 カラオケ店にて。


 灯里はイケメンをじっと見つめる。

(確かにジヌに似てる……でも、全くときめかないな……)

 

 彼は見た目だけでなく、人当たりも良く、感じのいい人だった。

 でもルカといる時のような安心感や胸の高鳴りもなく、ただ静かに違和感だけが残る。


(やっぱり、ルカじゃないとだめなんだ……)

 改めて思い知らされ、胸がぎゅっと苦しくなる。


 イケメンの隣にいても、心はルカのことでいっぱいで、灯里はぼーっと物思いに耽っていた。


「そんな見つめられると照れるな」

 イケメンに急に声をかけられ、灯里はふっと我に返る。


「ご、ごめん……!」

 灯里は慌ててイケメンから距離を取ろうとするが、彼は灯里の視線を好意だと勘違いし、そっと手に触れる。


「わ!」

 急に触れられ、焦った灯里は思わず後退りし、”ゴン!”と壁に頭をぶつける。


「いった〜……」

(わー! こういう時ってどうすればいいの〜!?)

 灯里は痛さと恥ずかしさで、手で頭を覆い、顔を俯ける。


「はは、純情すぎてかわいいなぁ」

 イケメンは嬉しそうに笑い、さらに指を絡める。


 灯里は真っ赤になり、必死で顔を逸らして身をすくめるしかできなかった。


 ーーとその時、

 バン!、と乱暴にドアを開ける音がする。


 驚いて顔を上げると目の前にルカが立っていた。

 いつもの柔らかな表情はなく、目は鋭く、怒りに満ちている。

 手はぎゅっと握られ、体の力が緊張でみなぎっていた。


「灯里、帰るよ」

「え? なんで……?」


 ルカは迷わず灯里をイケメンから引き剥がす。


「悪いけど、連れて帰るね」

 他の人たちに軽く挨拶しつつ、灯里の手を引き店を出た。


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