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第8話 ぼくの二つ名と、一般的なフェアリー・リリオーネ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!

妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!

妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!

フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!

異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!

オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!

凄すぎる英雄基本能力!

妖精たちが主戦力!

新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 家に帰った後は、魔力の層をまとう訓練をしたのだが長時間訓練した割に成果はなかった。

 そして夜中に王宮から“明日の午前10時にケサランパサラン魔法王国軍暁騎士団所属ルーク少佐とケサランパサラン魔法王国軍近衛騎士団所属ソフィア中佐と二人の息子妖精使いアルヴィンとお伴の妖精1匹の王宮への出頭を命じる”出頭命令が届いた。


 次の日朝目覚めると、となりに羽の無いフィリオーネが寝ていた。

「ちょっとフィリオーネ! 羽どうしたの?」

「じゃまだからはずした」とフィリオーネが眠そうに言った。

「フェアリーの羽ってはずせるの?」

「はずせないから、もぎとったの! これから小人として生きていくわ!」とフィリオーネ。

「なんて事を……せっかくきれいな羽だったのに……」

「冗談よ! フェアリーは生まれた時から使える魔法で、羽をしまえるの!」と言ってフィリオーネが身体を丸めると、アゲハ蝶みたいながらの羽が元どおり生えた。

「フェアリーって便利なんだね……」


 余裕を持って午前9時に王宮に行くと身体検査の後待合室で待たされる事もなく、すぐに王様と会える事になった。

 王様の外見年齢は、お父様達と同じくらいの20才ぐらいに見えるがあきらかに一般人とは違うただ者ではない魔力をまとっているがどれほどの魔力なのか見当がつかない。

「おまえが妖精使いアルヴィンか!」フィリオーネを含めて謁見に来たぼくたち全員が片膝を立てて頭を低くすると、王様が開口一番に言った。

「王様、妖精を使役しているのではなく単純に友達になっただけでございます」とぼくが王様を見ながら言うとフィリオーネも王様を見ながら「パートナーね!」と言った。

「わかっておる、フェアリーを長期間働かせる事が難しいのもわかっておるぞ。お前には頼みたい事があって呼んだのだ!」

「なんでしょう? 妖精関係のお仕事でしょうか?」

「そうだ! せっかく花の咲き始めた花壇の花をむしって花の蜜を吸い続ける妖精を何とかするのだ!」

「退治をするとかではなく、平和的に何とかすればよろしいのでしょうか?」

「そうだ! あの美しい妖精を花の蜜を吸い続けるぐらいで退治するのはかわいそうだからな」

「私もフェアリーの知り合いはフィリオーネしかいないので何とか出来るのか分かりませんが、ご期待に添えるように頑張らせていただきます!」


 王宮中の花壇を回って妖精を探していると5人ぐらいのメイドさんと10才ぐらいの少女が大きい虫取り用のあみを持って、1匹のフェアリーを追いかけまわしている所に出くわした。

「あの~妖精を何とかするように、言われてきた者ですが」

「ああ! 妖精使いのアルヴィンさんですか! 姫様! 妖精使いのアルヴィンさんが来てくれましたよ~」メイドさんが10才ぐらいの少女を呼ぶ。

「わあ~。本当に赤ちゃんなんですね、だっこさせてください。あ!私の名前はリリアンです。神の子供なのにファミリーネームはないのかとお思いでしょうが、神の子供は英雄化して英雄的な功績をあげるまでファミリーネームは名乗れないのです! ですのでリリアンと呼んでください!」10才ぐらいの少女、リリアン姫様がしゃべっているうちにぼくはソフィアお母様の腕の中からリリアン姫様の腕の中に。

「王様って神様だったんですか?」ぼくがリリアン姫様の腕の中で聞くとリリアン姫様が「そうですよ、ケサランパサランと契約して幸運さも鍛える事が出来るようになった英雄が、限界まで鍛えて神になって国を作ったんですよ。でもまだ神としての役職がない、下級神らしいですけどね」リリアン姫様がぼくにニッコリ笑いかけながら教えてくれる。

「王様のフルネームって」

「イーサン・ケサランパサランと言います、350才ぐらいです。私は111番目ぐらいの王女リリアン、10才です!」元気にハキハキと答えるリリアン姫様。

「あの~111番目ぐらいとはなんでしょう?」

「お父様が、よそで子供を作ってるかもしれないので!」これも元気に答えるリリアン姫様。

「350才ぐらいと言うのは?」

「正確には覚えていないそうです。神様の契約で身分証を作れば一発でわかるんですけどね!ごまかしてるんです!」元気にハキハキしゃべっていたリリアン姫様が不満そうにして言葉をしめくくる。

「そうですか。じゃあ、あのフェアリーと話してみます。ちょっとおろしてもらえますか」ぼくが頼むとリリアン姫様がぼくを、トンと地面に下ろした。

「さて花壇もあまり踏みたくないし、どうしようかな……」

「あたしがだっこで運んであげる! ほら! よつんばいになって!」とフィリオーネが背中側に回る。

「姫様お父様お母様メイドさん達、しばらく休憩していてください。では、行ってきます!」花壇で花を荒らすフェアリーの所に飛んでいく「ねえ! そこのきみ! ちょっといいかな?」

 ぼくが、モンシロチョウみたいなガラの羽を持った17才ぐらいの美少女に見える身長31センチ(人間換算155センチ)体重384グラム(人間換算48キログラム)ぐらいのフェアリーに話しかけると。

「なに? 今忙しいからあとにして!」と言って真剣な顔で花をむしり花の蜜を吸い続ける、モンシロチョウみたいながらの羽を持ったフェアリー。

「ぼくはアルヴィン。ぼくの背中にいるのがフィリオーネ。君の名前は?」

「リリオーネよ!」答えている時も、何かと競争するように真剣な顔で花をむしり花の蜜を吸い続けるリリオーネ。

「ちょっとやめて! 花はむしったら種を残せなくなるんだよ! 来年は花が咲かないんだよ!」とぼくが言うとフィリオーネが「それは大丈夫!むしられた花をまた咲かせる魔法なら100年も前に習得済みよ!」と言った。

「じゃあぼくの家の花壇で蜜吸って、ここでは迷惑になるから」

「あなたの家の花壇、ここより大きいの?」とリリオーネが手を止めてこちらを向いて聞いてくる。

「いや隅っこに少しあるだけだけど」

「あたし、ここの花壇気に入ってるの」と言って花壇のまだ花の咲いている辺りを見回すリリオーネ。

「本当に気に入っているなら、花をむしったりしないんだよ! わざわざ花から蜜を吸わなくても、ハチミツなめるんじゃだめなの?」リリオーネの目を見て力説する、ぼく。

「毒見してくれる?」リリオーネもぼくの目を見て話す。

「いや人間の赤ちゃんはハチミツ食べると死ぬからぼくは毒見できないけど、売ってるはちみつに毒見はいらないんじゃないかな」

「前に花壇の花の蜜を吸ってた時に、毒の入ったはちみつのビンを置かれた事があって……」リリオーネが暗い表情で話す。

「花壇を荒らすぐらいで駆除しようとするなんて! その時はどうしたの?」

「前に毒耐性と解毒の魔法覚えてたから、毒の入ったはちみつ全部なめたわ!」リリオーネがドヤ顔をする。

「フェアリーってすごいんだね……じゃあ花をむしる代わりに、ハチミツをなめる事にするのは可能なんだね!」

「今は忙しいけど、考えておくわ!」と言いながら、花をむしって花の蜜を吸いだすリリオーネ。

「いやいや今話がまとまりかけたのに、花をむしらないで! ハチミツと同じぐらいおいしいお菓子とかはどう? ぼくはこの世界のお菓子食べた事ないけど、たぶんあるから!」

「そうね! 興味があるわ! あなたの家に行く事になったら準備してほしいわ! 今は忙しいけどね!」花をむしって花の蜜を吸う作業に戻るリリオーネ。

「フィリオーネ! 君も説得して!」

「一般的なフェアリーね! 100年もすれば花をむしらなくなるわ!」

「フィリオーネ100年も花むしってたの?」

「あたしは生まれて21年でむしられた花をまた咲かせる魔法をおぼえたから、卒業までに時間がかかったの」何でもない事のように言うフィリオーネ。

「どうしよう、もう食べ物では釣れないだろうし……そうだ!リリオーネ、きみドングリのコレクションとかあるの」

「あるわよ? それがなあに?」リリオーネが手を止めて聞くたいせいになる。

「最近友達に、コレクション見せたり自慢したりしてる?」

「してないわね。数がぼうだいにあるし」

「ぼくの家に来て見せてくれないかな?」

「いいわよ? じゃあ行きましょうか。ハチミツとお菓子も忘れないでね!」リリオーネがにっこりとほほ笑みながら言った。

「じゃあ王宮中の花壇を回って、フィリオーネに魔法をかけてもらってから帰ろうか。フィリオーネ! おねがい!」

「は~い」フィリオーネはぼくをつりさげたままときどきピカピカ光って王宮中のまばらに花の咲いている花壇を、一面の花畑に変えながら回ってお姫様の休憩しているあずま屋に降り立った。

「お姫様! 説得は終わりました」

「まあ、ありがとうございます。花壇も一面の花畑にしてもらって。この時期に咲かない花まで咲いているのは気になりますが、荒らされたままの花畑よりは好いでしょう」とリリアン姫様がニッコリとほほ笑む。

「それではこれで! お母様! 帰りに、ハチミツとハチミツぐらいおいしいお菓子を買っていただきたいのですが?」

「だめよ! 赤ちゃんは、ハチミツ食べると死ぬのよ!」とソフィアお母様がすごい剣幕で言う。

「いえぼくではなく新しく友達になった、フェアリーのリリオーネが食べるやつです」

「そう……また家にフェアリーが増えるのね……」とソフィアお母様が遠い目になる。

「しょうがないじゃないですか王様にも何とかしてくれって言われてますし、なんでそんなにフェアリーを嫌うんですか?」

「説明しなくてもわかるでしょ!」

「ああ~まあ言われてみるとそうかもしれませんが、広い心で許してください」


挿絵(By みてみん)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「妖精使いアルヴィン」は妖精たちが大活躍する物語ですが、さすがに第1話から活躍はさせてあげられませんでした。

第3話の最初の戦闘で、どのように活躍するのかのおおざっぱな方向性を。

第8話で、一般的なフェアリーと言う種族のしょうがない可愛さを。

第15話で、飛び回る妖精たちの可能性を。

第18話第19話で、フェアリーの木の種のシャレにならないやばさを。

第20話で、フェアリーたちの純粋さを。

第25話で、妖精の集団によるとびぬけた大物狩りを。

第26話で、ピクシーとインプの秘密を。

第28話で、強すぎる英雄狩りの脅威の基本能力を。

第33話で、フェアリーたちの大活躍を。

第35話で、英雄化した者たちの「世界がバランスをたもとうとする」新たな縁の注意点を。

読んで妖精たちのファンになってくださると、僕もアルヴィンもよろこびます!

第35話で1巻想定分ですが、応援されれば果てしなく続きます!

僕に「妖精使いアルヴィン」を書かせてください!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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