第62話 アルヴィンの感謝《かんしゃ》
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!
妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!
妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!
フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!
異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!
オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!
凄すぎる英雄基本能力!
妖精たちが主戦力!
新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
お菓子問屋でまた1時間かかって迷宮大金貨4枚分(約4百万円分)、ダンボールを含めて3トンぐらいのお菓子を出してもらい買ってくると、家では妖精たちがすでに集まっていた。
「(中略たくさん)「アルヴィン!今日もお菓子配るんですってね! あたし最近労働も良いかな?って思い始めてるの!」(中略たくさん)」とフェアリーたち。
「今日はお菓子を配る前にフェアリーとインプとピクシー全員に話があるから、メイドさんたちの食堂にお菓子を食べない子もふくめて全員集めて!」と言った瞬間、大部分の妖精たちがフェアリーの木の中に消えていく。
まっている間に人間なら20人すわれるメイドさんたちの食堂に移動すると、10分もかからずに食堂は飛び交う妖精でいっぱいになる。
「今日は、フェアリーが追い出されないように味方になってくれそうで有望な人間を見つけてきました! その人間の名前はユージーン!背の高い一族の評価基準では最高評価の血筋と言う事になってる、おそらく重要人物です! 心当たりがあるフェアリーはいますか?」
「(中略たくさん)「知らな~い」(中略たくさん)」とフェアリーたち。
「あれ? フェアリーのマノンちゃん? いませんか?」
「え? あたし?」とぼくの演説を最前列の真正面で聞いていたフェアリーが答える、ちなみにユージーンさんの事を「知らな~い」と言っていた内の1匹だ。
「ほら!右腕と左足を治したら、お菓子食べさせてくれるようになったんでしょ?」
「13人治したから、だれかわからないんだけど?」とフェアリーのマノンちゃん、小首をかしげる。
「飛んで行って『お菓子くれるなら手足治してあげるよ?』と言って、治したのは何件? 他はユージーンさんの紹介でしょ?」
「ああ~! あの一番大きいお兄さんのことね! モテモテお兄さんって言わないと、わからないよ~!」
「あの人モテモテなの?」
「うん! 奥さんが4人いるよ?」
「う~ん? ぼく玄関で話したからちょっとわからないんだけど、その人かな~? まあいいや。とにかくこの事によって、フェアリーの大幅イメージアップと強力な味方を手に入れたかもしれないんだ!」
「エリクサーを作っている錬金術師は、敵になるかもしれないわよ?」とフロレーテ。
「エリクサーは国内じゃなく、外国にオークションで売ればいいんだよ! みんな~!四肢欠損を治す時は、ケサランパサラン魔法王国の身分証明書を持っているか確認してから使ってね~! あんまりやりすぎると、錬金術師が敵になっちゃうから気を付けてね~!」
「アルヴィン!ダンジョン探索許可証はどうするの?四肢欠損している人も多いだろうし、国外の人も持ってるんじゃない?」とフィリオーネ。
「ダンジョン探索許可証を持っていて四肢欠損をしている人は、ある程度腰を据えてケサランパサラン魔法王国にいたものとみなして四肢欠損を治してください! 報酬は、あまりもらいすぎないように! フェアリーを中心とした妖精たちがケサランパサラン魔法王国を追い出されそうな時は、追い出されないように味方になってくれるのが残りの報酬だと言ってください! いいですか?」
「(中略たくさん)「は~~~い!」(中略たくさん)」とフェアリーたち。
「では四肢欠損を治せる魔法を使える子たち、ぼくの前に集まって!」
ぼくの前に、フィリオーネをふくめず93匹のフェアリー・9匹のインプ・5匹のピクシーが集まる。
「こんなに!? 君たちに聞くけど、ぼくが右手首切り飛ばされてた時ってどこにいた?」
「(中略たくさん)「偶然故郷に戻っていたよ! アルヴィンの右手首がなくて困っていた時あたし(あたい)(あちし)がいればな~!」(中略たくさん)」
「ちなみに、ぼくの右手首が切り飛ばされていたことって知ってた?」
「(中略たくさん)「知らないよ?」(中略たくさん)」
「じゃあ聞くけど、いつごろから四肢欠損を治せる魔法使えるの?」
「(中略たくさん)「ず~~~と昔! アルヴィンが生まれる前、10年?20年?100年前ぐらいだったかも?」(中略たくさん)」
「みなさん! 四肢欠損を治せる魔法を使える子たちが、偶然全員故郷に戻っていることはありません! みなさんはぼくの右手首が切り飛ばされてから故郷に戻って、四肢欠損を治せる魔法を習得してきたのです!」
「(中略たくさん)「すごい偶然だけど、本当に偶然なんだってば!」(中略たくさん)」と93匹のフェアリー・9匹のインプ・5匹のピクシーが、必死にうったえる。
「フェアリーのマノンちゃん!ユージーンさんが『最近必要になるかと思って故郷に戻って習得してきたけど、さきこされた!って言ってたよ?』と言ってました! フェアリーのスミレさん!ちゃんと名前も顔もおぼえてます!ぼくの右手首が切り飛ばされて右手首がなかった時近くにいたのをおぼえてます! それに前回治癒魔法を使える子を集めた時いた子たちの顔も、チラホラおぼえています! みなさんはぼくの右手首が切り飛ばされてから、四肢欠損を治せる魔法を習得してきたのです! 自分たちで腕や足を切り飛ばすと言うとても痛い思いを、自らに課する想像を絶する強力な確固たる意志力をもってして!」
「(中略たくさん)「でも、アルヴィンの右手首がないままじゃかわいそうで……」(中略たくさん)」と93匹のフェアリー・9匹のインプ・5匹のピクシーが、泣きそうな声と表情を向けてくる。
「ぼくはみなさんを、非難しているのではありません! ぼくの四肢欠損はフィリオーネが治しましたが、四肢欠損を治す魔法を習得するためにはぼくが一瞬だけ感じた耐え難い痛みを長い間たえなければいけないことも知っています! ぼくは、ぼくの右手首を治してくれたフィリオーネと同じぐらいみなさんには感謝しています! これを言うと、またみなさんに無茶をさせてしまうかもしれませんがあえて言います! ありがとう! みなさんの行動は、無駄ではありません! ぼくの心があふれるほど、ぼくの心に届いてぼくの心をあたたかくしてくれています! もう一度言います! みなさん!いつもありがとう!」
「(中略たくさん)「うわ~ん!アルヴィ~ン!アルヴィ~ン!ぅぅうわ~ん!アルヴィ~ン!」(中略たくさん)」とフィリオーネをふくめて94匹のフェアリー・9匹のインプ・5匹のピクシーが大声で泣き始めると、ぼくとその他のフェアリーとインプとピクシーも泣き始める。
その日はフェアリーとインプとピクシーがあらかた泣き止むのを待ってからお菓子を配ったのだが、フェアリーとインプとピクシーはお菓子を食べながらまた泣き始め屋敷中の夕食時間を2時間遅れさせる結果になった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
第36話~第52話までは、「『妖精使いアルヴィン』面白いじゃん! ほぼ確実に小説の賞とれるから、書籍化のためにも3冊分ぐらいは書いとかないと! いや~、まいっちゃうな~」と脳天気に書いていた部分で。
第53話からは、「なぜか『妖精使いアルヴィン』が一次選考にも引っかからない! でも『妖精使いアルヴィン』より面白いネタが思いつかないから、続編を書きながら筆力をあげよう!」と書いている部分になります。
第75話で第2章一時完結にしてアイディア出しをしていたのですが、カクヨムの短編コンテスト「KAC2024」に短編を8本書いた結果、その内の7本をまとめて続編短編を付け足していく形で「オマージュなしの長編化」をして完成した長編をその時やっていた「ラノベ小説賞」に応募することにしました!
僕の短編に興味を持った方は、「カクヨム」まで見に来て評価の★を付けていってください!
今まで評価の★を付けてと言ってなかったのですが、評価が付かないとあんまり読んでもらえません!
評価の★をジャンジャン付けて、僕の執筆意欲をかきたててください!
ここまで読んでくださった人たちなら、このぐらいのお願いしても良いよね?
ドングリしろうと南都那氏
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇