第58話 姫さまの恋愛テクニック
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!
妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!
妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!
フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!
異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!
オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!
凄すぎる英雄基本能力!
妖精たちが主戦力!
新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
4連休3日目早朝ぼくが朝食(母乳)を飲んでいると、ご機嫌なリリアン姫が「おはようございます!アルヴィンさん! 2人の将来を祝福するような爽やかで素晴らしい朝ですね!」と言って、ぼくをソフィアお母様から受け取り下におろしぼくに視線をあわせてぼくの両手をそれぞれの手でつなぎ、ぼくの周りをクルクルとまわる。
「どうしたんですか?! 早朝からテンション高いですけど! ぼく、今起きたばかりなんですよ?」
「アルヴィンさん! 感じませんか? 昨日苦労して飲んだほれ薬が効いて、私とアルヴィンさんの縁が強化されているのを!」
「まあぼくも急激に縁が強化されて、縁の事が少し解るようになりましたけど……」
「それなら解りますよね! 私たち1番の仲良しになれます!」
「「「「「そうなの?アルヴィン!」」」」」とフィリオーネとリリオーネとフロレーテとロロとルル。
〈いや、フィリオーネが1番縁が強いよ? それに妖精たちも、リリアン姫より縁が強い〉とフィリオーネとリリオーネとフロレーテに、意思疎通魔法で答えるぼく。
「え? 黙って答えないと言う事は……違うんですか?」と両手をつないだままのリリアン姫の元気が、しぼむようになくなっていく。
「フィリオーネの縁が1番強いらしいよ? それに妖精たちも、リリアン姫より縁が強いって!」とリリオーネが何も考えずにニコニコと、リリアン姫に答える。
「そんな!! …………でも、大丈夫です! 髪の毛がのびるたびに特注特製ほれ薬を飲めば、その内1番になりますから!」
「ええ~!また飲むんですか? お母様に聞いたんですけど特注特製でなければそんなに味悪くないらしいですよ? 普通のほれ薬にしときませんか?」
「いいえ!いつ人間の泥棒猫があらわれるかわかったもんじゃないんですから! 次回も特注特製ほれ薬です! 国家プロジェクトですから!」
「やりました!アルヴィンさん! やっと材木を積んだ荷馬車に勝てました!」と言ってリリアン姫が抱き着いてくる、身長差なのか故意にやっているのかぼくの顔はリリアン姫の胸に埋もれている。
「ちょっと! アルヴィンから離れて! アルヴィンが息できないでしょ!」とフィリオーネがリリアン姫の耳もとで怒鳴ると、ぼくはリリアン姫の拘束から抜け出せる。
「死ぬかと思った……」
「なんかさっきから、リリアン姫がアルヴィンの肩何回もさわったり抱きついたりしてない? なんか不自然じゃない?」とリリオーネ。
「ふ、不自然じゃないですよ? いつもどおりです!」とリリアン姫が、どもりながらごまかす。
「あ~。ぼくの前世の世界の恋愛テクニックに『仲良くなりたかったら、さり気なくさわれ!』って言うのがあったけど、こっちの世界にもあるみたいですね」
「ばれちゃいましたか……」と言って、ニッコリ笑顔を向けてくるリリアン姫。
「ぼくこの理論ラブラブカップル限定の理論だと思ってるんですけど、あんまりさわるのやめてもらえますか?」
「なんでですか! 仲良しになりたくないんですか!」
「単純に大して仲良くない他人から、ベタベタさわられるのが不快だからですよ? 姫さまにこの理論を教えた人は自分の知っている理論を万能だと言いたいようですが、仲良くなければ不快なだけです」
「なら大丈夫です! 私たちは特注特製ほれ薬を飲んだ強力な縁にささえられた、運命の2人です! さわればさわるほど仲良くなれます!」
「ねえアルヴィンさん懐かしいですね私たちが出会った日、あなたったら私の胸に抱かれてはしゃいじゃって」ぼくとリリアン姫とフィリオーネとリリオーネとフロレーテとロロとルルとエマさんとルイーズさんと一緒に平和な花農家に現れたフェアリーたちが花を全滅させ花農家が保険会社に保険金を催促するアニメが途中で以下次回になった所で、ぼくと腕を組んでくっついているリリアン姫が楽しそうに言い出した。
「「「「「そうなの?アルヴィン!」」」」」とフィリオーネとリリオーネとフロレーテとロロとルル。
「いや、違うよ? フィリオーネとリリオーネはその場にいたから、知ってるはずでしょ? ぼくの身体が赤ちゃんだった時に、姫さまが抱っこしたいって言ってたから抱っこしてもらっただけでしょ? はしゃいでないよ!」
「そう言えばさっきリリアン姫が抱き着いて胸にうずまってた時、あたしが離れるように言うまで離れなかった……」と、深刻そうな表情のフィリオーネ。
「それ!体格差! 10才児の体格の姫さまに、2才児ぐらいの体格のぼくが抵抗できるはずないでしょ!」
「そういえば、ソフィアちゃんと仲良いよね? ルークくんとはそんなでもないのに」とリリオーネ、素朴な疑問を言っただけみたいな表情をしている。
「そりゃ母乳飲ませてくれてお風呂にも入れてくれるし、仲良くなるでしょ? それにルークお父様近衛騎士団じゃないから仕事中はこの家にいないし、人間の子供は育ててくれる生みの母親になつくもんだから!」
「つまり姫さまが言うように強力な縁をもったあたしたちが仲良くなるためには、さり気なくさわりまくるのが正解ってことね!」とフィリオーネが、全ての疑問は解けた!みたいな笑顔でしめくくった。
この会話を他の妖精たちも聞いていたのか、フィリオーネを中心としてだが他の妖精たちも何かにつけてぼくにさわってくるようになった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
第36話~第52話までは、「『妖精使いアルヴィン』面白いじゃん! ほぼ確実に小説の賞とれるから、書籍化のためにも3冊分ぐらいは書いとかないと! いや~、まいっちゃうな~」と脳天気に書いていた部分で。
第53話からは、「なぜか『妖精使いアルヴィン』が一次選考にも引っかからない! でも『妖精使いアルヴィン』より面白いネタが思いつかないから、続編を書きながら筆力をあげよう!」と書いている部分になります。
第75話で第2章一時完結にしてアイディア出しをしていたのですが、カクヨムの短編コンテスト「KAC2024」に短編を8本書いた結果、その内の7本をまとめて続編短編を付け足していく形で「オマージュなしの長編化」をして完成した長編をその時やっていた「ラノベ小説賞」に応募することにしました!
僕の短編に興味を持った方は、「カクヨム」まで見に来て評価の★を付けていってください!
今まで評価の★を付けてと言ってなかったのですが、評価が付かないとあんまり読んでもらえません!
評価の★をジャンジャン付けて、僕の執筆意欲をかきたててください!
ここまで読んでくださった人たちなら、このぐらいのお願いしても良いよね?
ドングリしろうと南都那氏
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇