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第5話 ごうまんな赤ちゃんにならないために、ダンジョンにもぐる

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!

妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!

妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!

フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!

異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!

オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!

凄すぎる英雄基本能力!

妖精たちが主戦力!

新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 ダンジョン探索者協会からソフィアお母様に抱っこされて3分ほどの所に、ダンジョンはあった。

「最後尾はこちらで~~す。ダンジョン探索許可証をチェックしま~~す」とダンジョンの門番さんが、ダンジョン探索許可証のチェックに来る。

「ほら! 魔力を4層まとって!」とソフィアお母様がぼくに言ってくる。

「は~~い」

「大人3人、赤ちゃん1人、妖精1匹だ! 俺はこいつらを見張るためについていく」とウィリアム係長が対応をする。

「はあ、赤ちゃんですか……」と門番さんが困っている所に、すっとダンジョン探索許可証を出す。

「赤ちゃんがダンジョン探索許可証を……誕生日昨日0才……」と言う門番さんと目が合う。

「ぼくもあまり気が進まないんですけど、今ちょうどゴブリンといい勝負らしくってごうまんな赤ちゃんにならないためにダンジョンにもぐらないといけないらしいんです」

「はあ……そうですか……まあいいでしょう。いってらっしゃい」と門番さんの許可が出る。


 それから1時間後やっとダンジョンに入れた。

「人気のアトラクションなんですね……」5分ごとに列が平均6人進んでいたから、70人ちょっと並んでいたのだろうか?

「24時間営業なんだけどね」とソフィアお母様。

 ちなみに今はお父様に抱っこされている。

「ここから先トイレはないですから、マ●ドライブしてください最低限のマナーです」とウィリアム係長が言う。

「マ●ドライブって具体的にはどうやるの」

「マナは魔力ある生き物の中に降り積もるエネルギーのもと、ごはんにもなるしたくさんためれば不老長寿にもなるし強力な能力を身につける可能性にもなるって言ったよね」とフィリオーネがおさらいをしてくれる。

「つまり魔力の中にあるんだよね」

「そう魔力の中に降り積もり続けるエネルギーを意識して、全部ではなくほんの少し全身に行き渡らせて」

「全部を行き渡らせるとどうなるの」

「十分な量のマナがあれば、その時必要な能力が目覚める事もあるわ。でもほしい能力は自分で訓練した方が、マナの節約になるわね」

「全部ではなくほんの少しを全身に行き渡らせる……これが魔力の中に降り積もり続けるエネルギー? ほんの少しほんの少し……は! ……あれ?」

「どうしたの?」とフィリオーネがけげんな顔をしながら聞いてきた。

「装備品を含めた全身クリーニングの魔法を習得しちゃったみたい」

「あたしもそんな感じの魔法使えるけど、結構たくさんマナ使ったみたいね」とフィリオーネがあきれながら言う。

「ほんの少しのつもりだったんだけど……それに……まだたくさんマナあるよ?」

「この世界の生き物なら魔力が目覚めてなくても使えるぐらい、マ●ドライブって簡単なんだよ?」とフィリオーネが不思議そうに首をかしげる。

「異世界からの転生者だから難しいのかな~~。今度は降ってくるやつを捕まえて……は! ……出来た……出来たけど……」

「なに?」とフィリオーネが顔をのぞきこんでくる。

「20日分ぐらい飲まず食わずでも大丈夫なぐらいの、マ●ドライブになっちゃった……」

「大丈夫! 普通よ! 身体が小さいでしょ!」フィリオーネは何でもない事のように言うが他の人たちは(え?)って感じの顔をしている。

「普通は1マナで1日分ぐらいのマ●ドライブになるんだけど、そこまで体が小さいとずいぶん節約されるのね」とソフィアお母様が何か感心しながら言う。

「全員マ●ドライブ出来たようなので行きますよ」とウィリアム係長が先導する。

 ダンジョンの地下1階に下りていく通路は、横幅2メートル高さ4メートル壁や床や天井がわずかに光っている。

「天井が、ダンジョン探索者協会よりも高いですね」

「背の高い一族の背が高くなるのに合わせて、ダンジョンの天井も高くなったと言われているね」とウィリアム係長が天井を見上げながら言う。

「街で見かけた人たちよりもずいぶん背が高い人たちがいるんですね、その人たちが掘ったとしてあんな所まで手が届くんですね」

「いや、入る者の大きさに合わせてダンジョンが勝手に大きくなるんだよ?」とウィリアム係長がぼくを見ながら言う。

「天井まで手の届く一族の人たちはいるのよ、ちなみに私達は魔力の多い一族ね!何千年も前から魔力の多い者同士で結婚してきたの」とソフィアお母様。

「ダンジョンに並んでた人たち、そこまで背の高い人はいなかったようだったけど」

「魔力の多い一族と筋力の強い一族に競争で負けて数が少ないの、それにダンジョンにかけてる人たちは朝早く夜明け前に並ぶのよ」とソフィアお母様。

「なんで魔力の多い一族はともかく、筋力の強い一族に競争で負けるの」

「魔力の多い一族は単純に、たくさん魔法が使えるから。背の高い一族は筋力もある程度強いから魔力の層をたくさんまとったときに、筋力の強化率で少し有利になるの。でもそれなら筋力の強い一族の方がもっと筋力の強化率が高いから、背の高い一族は中途半端で負けるの」とソフィアお母様。

「世知辛い世の中ですね」


 しばらく歩くと「モンスターがわきそうだぞ」とウィリアム係長が言って後ろに下がる。

 前を見ると光が集まって何かを形作っていく。

「ほら! 1人で戦ってみなさい」とルークお父様がぼくを、トンと前に置きながら言った。

 モンスターが1匹2匹3匹、身長1メートルほどの邪悪な顔をして棍棒を持ったみすぼらしい格好の生き物が3匹現れた。

 ちなみにこっちは身長50センチだ。

●速(カン●ル)」電気の負荷を肉体にかけて潜在能力を超えるスピードを引き出す。

雷●(イズ●シ)」相手を燃やせる設定にした電気を手のひらから発し近くのモンスターから順番に押しつける。「雷●(イズ●シ)」「雷●(イズ●シ)

 モンスターたちは電撃を受けると全身から炎を出して黒こげになって倒れた。

「あれ? 動きを止めるぐらいの気持ちだったんだけど……」モンスターの身体からピカピカの銅貨みたいなものが出て飛んでくる。

「?わっ!」避けようとしたが「チャリン、チャリン、チャリン」と音を立てて身体の中に入って行った。

「今の何?」僕が聞くと。

「マナチップだ。モンスターを殺すと、そのモンスターのためていたマナのごく一部が外敵の神から払われるんだ」とウィリアム係長が、前に出てきながら言った。

「つまりマナをためたかったら、モンスターをたくさん殺せばいいんだ?」

「そんな主張をする者もいるにはいるが、殺して手に入るマナチップのマナの量はすごく少ないんだ」とウィリアム係長が、モンスターの所に歩いて行きながら言った。

「じゃあ何でマナチップってあるの?」

「殺したモンスターに対する抵抗力や攻撃力を、少し上げるのよ。同じ種類のモンスターを殺し続ける時とかに、少しずつ有利になっていくのよ」とソフィアお母様が話を引き継いで教えてくれた。

「ゴブリンの、持ち物のはぎ取りとかはいいですか?」とウィリアム係長が聞いてくる。

「何かあるんですか」

「全部黒こげですね、でもたまに目玉とか持ち帰る人がいるんですよ」とウィリアム係長が何でもない事のように言った。

「いらない……」

「じゃあダンジョンの神にお返ししますね。ダンジョンの神の御恵みに感謝を……はぎ取りは終了しました、死体をお返しします」とウィリアム係長がお祈りをすると、死体がダンジョンの中に沈んでいった。あとにはちり一つ落ちていない通路があった。

「死体は置いておいても丸1日でダンジョンに吸収されますが、すぐにダンジョンの神にお返ししてください。マナーですので!」とウィリアム係長が振り向きながら、ぼくたちに言う。

「次は、電撃技や燃やすやつなしで戦ってみなさい」とルークお父様。

「はい……」ぼくが答えるとソフィアお母様に抱っこされて、そのまま通路を進んでいく。

「あの……さっきのゴブリンなんですけど」

「なに?」とソフィアお母様が答えてくれる。

「邪悪な感じの顔をしていたぐらいで悪いこと何もしていなかったのに、殺しちゃってよかったんでしょうか」

「ダンジョンにわくモンスターは、ダンジョンに入ってきた侵入者に対する敵意や怒りを植えつけられているの。ダンジョンの外なら手なずけられるモンスターも、ダンジョンの中で沸いたら手なずけられないのよ」とソフィアお母様が丁寧に教えてくれる。

「ダンジョンの外なら、ゴブリンと話し合いが出来るんですか?」

「出来ないわよ。どちらかが奴隷になるしかない関係ね」とソフィアお母様が表情の無い顔で言った。

「ゴブリンって人間を奴隷にするんですね」

「女だけね」とソフィアお母様が言った。

「他のモンスターも同じですか?」

「同じよ。周りをモンスターに支配されたダンジョンとかがあると、モンスターが力を持って国とか作る事もあるのよ」とソフィアお母様が抱っこの位置を変えながら答えてくれる。

「ダンジョンの神は人間の味方じゃないんですか」

「しいて言うなら生き物全ての味方ね。あと同族で殺しあわなくて好いように、ダンジョンの中に敵を用意していると言われているわ」とソフィアお母様。

「後補足するとダンジョンを攻略中の種族は、モンスターとして出てこないとも言われているね」とウィリアム係長が説明を足す。

「じゃあ周りをモンスターに支配されたダンジョンでは、人間がモンスターとして出たり?」

「その可能性は言われているね。モンスターに支配されたダンジョンを持つモンスターの国を攻め滅ぼした時、人間の奴隷も見つかるんだが言葉も通じないし怒りと殺意をあらわにして襲いかかってくるそうだ。まあ普通の人間も少しはいるらしいが」とウィリアム係長が教えてくれる。

「人間とモンスターの混血は出来るんですか?」

「出来ると言われている。それにゴブリンはだんだん大きくなっているとも」とルークお父様。


挿絵(By みてみん)

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「妖精使いアルヴィン」は妖精たちが大活躍する物語ですが、さすがに第1話から活躍はさせてあげられませんでした。

第3話の最初の戦闘で、どのように活躍するのかのおおざっぱな方向性を。

第8話で、一般的なフェアリーと言う種族のしょうがない可愛さを。

第15話で、飛び回る妖精たちの可能性を。

第18話第19話で、フェアリーの木の種のシャレにならないやばさを。

第20話で、フェアリーたちの純粋さを。

第25話で、妖精の集団によるとびぬけた大物狩りを。

第26話で、ピクシーとインプの秘密を。

第28話で、強すぎる英雄狩りの脅威の基本能力を。

第33話で、フェアリーたちの大活躍を。

第35話で、英雄化した者たちの「世界がバランスをたもとうとする」新たな縁の注意点を。

読んで妖精たちのファンになってくださると、僕もアルヴィンもよろこびます!

第35話で1巻想定分ですが、応援されれば果てしなく続きます!

僕に「妖精使いアルヴィン」を書かせてください!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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