第39話 休日に遊びに来たリリアン姫
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面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!
妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!
妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!
フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!
異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!
オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!
凄すぎる英雄基本能力!
妖精たちが主戦力!
新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!
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フェアリーの羽をしまって装備品を含めた全身クリーニングの魔法で身体をきれいにした後、ぼくの家のフェアリーの木の前にフィリオーネの転移魔法の光の球で送ってもらうと、「アルヴィン!姫様が遊びに来てるわよ!」と木の前で待っていたソフィアお母様に言われた。
「え? 111番目ぐらいの王女で10才のリリアン殿下?10才と0才で、何して遊ぶの?」
「さあ?それは分からないけど、おままごととかじゃない?」
「ぼく転生者なんで、そう言う遊びは勘弁してほしいんだけど」
「相手は王族なんだから、失礼のないようにね! 今、アリスおばあ様とゲームで遊んでるから」
リビングに入ると姫様とアリスおばあ様が、ゴブリンを剣で輪切りにする残虐なゲームをしていた。
「姫様!遊びに来てくださったそうで、ありがとうございます! ぼくアクションゲームは苦手なんですけど、簡単なゲームとかってありますか?」
「私、今日は、ゲームをしに来たんじゃないんです!」とリリアン姫、ゲームのコントローラーを置きながらこちらを向く。
「そうですか、じゃあアニメ鑑賞会とかでいいですか?」
「じつは婚約しておこうかと思いまして」とリリアン姫。
「婚約が決まったんですか? おめでとうございます!」
「アルヴィンさんと、婚約をしておこうかと思いまして」とリリアン姫。
「何でですか!ぼく王族とかじゃないんで、好きになった相手と結婚したいんですが!」
「そんな~!私たち幼なじみじゃないですか! それにアルヴィンさんは私が好きになった相手です!」とリリアン姫。
「幼なじみって!数日前少し話しただけじゃないですか! それに赤ちゃんは可愛いので好きになる気持ちはわかりますが、男女間の好きとは違います! それにぼくが成人するころには、姫様は中年じゃないですか!」
「それは大丈夫です!英雄の力を使いこなせば、好きな年齢になれますから!」とリリアン姫。
「好きな年齢になれるんなら、ぼくずっと子供のままでいます!結婚はできません!」
「子供って何才ぐらいですか?」とリリアン姫。
「10才から14才ぐらいが便利なのでそのぐらいですね」
「それなら大丈夫です!10才で結婚をした前例がありますから!」とリリアン姫。
「とにかく姫様とは結婚しませんから!」
「そんな~!誰とも婚約していないと、どんな人と結婚させられるか分からないじゃないですか!」とリリアン姫。
「そんなこと言われても、ぼくだって将来ラノベとアニメざんまいの生活を送るためには結婚相手は重要なんで!」
「それなら大丈夫ですよ? 私もラノベとアニメ大好きですから! だから!婚約しましょ? 愛情とか幼なじみとしての思い出とかは、今から作っていけばいいんですから! お互いに別の好きな人が出来たら、その時わかれればいいんですから!」とリリアン姫。
「そう言う事なら婚約だけしようかな?」
「じゃあまずは、お医者さんごっこからしましょうか?」とリリアン姫。
「いや、それはまずい」
「じゃあ一緒にお風呂に入りましょう!」とリリアン姫。
「それもちょっと……」
「何でですか! 幼なじみの思い出作れないじゃないですか!」とリリアン姫。
「そんな事したら、中身大人の転生者が子供に性的ないたずらしたと思われるじゃないですか!」
「ダメですか?」とリリアン姫。
「ダメです!」
「いったい、何をすればいいのでしょうか?」とリリアン姫。
「今日の所はアニメ鑑賞会でもしましょう」
「そうですね!アニメ見てたらキスシーンとかが出てきて、幼なじみの思い出作りになるかもしれませんしね!」とリリアン姫。
リリアン姫はそのあと、お付きのメイドさんたち5人と昼飯を食べおやつを食べ夕飯を食べ帰っていった。こうしてぼくの初めての休暇はとけて消えたのだが、その日の夜中に王宮から“明日の午前10時にケサランパサラン魔法王国軍暁騎士団所属ルーク少佐とケサランパサラン魔法王国軍近衛騎士団所属ソフィア中佐と2人の息子妖精兵団千匹隊長妖精使いアルヴィン少尉とお伴の妖精代表10匹の王宮への出頭を命じる”出頭命令が届いた。
いつものように午前8時に起き朝食を飲み午前8時45分にお母様に抱っこされて15分、王宮にまた午前9時に着いて軽い身体検査の後、今日は王様と王妃様とリリアン姫が待っていた。
「よく来たな!妖精兵団千匹隊長妖精使いアルヴィン少尉!リリアンと婚約したそうだな!」と王様が、内心は分からないがゴキゲンに見える態度で言った。
「はい、いつの間にか婚約しておりました」
「そんな!ひどいです!私たちラブラブなのに!」とリリアン姫様、ノリノリでうそを言う。
「ふむ?いつの間にか?……おぬし、一緒に風呂に入ったりお医者さんごっこをしたりしておらぬだろうな?」と王様、疑惑の目を向けてくる。
「しておりません!お付きのメイドさん達の報告があったのでは?」
「報告は聞いておる。これからも節度を守るのだぞ!」と王様が、真面目な顔をして言う。
「はい! 所で今日はこれで話は終わりでしょうか?」
「いや、まだあるぞ! 世界樹の樹液を国家錬金術師に安く売っておったんだが、あっと言う間に売れ切れてな」と王様。
「はあ、安くですか?ぼくはてっきり、ぼくとフィリオーネとフロレーテへの報酬分を回収するために世界樹の樹液を売るんだろうと思ってたんですが……」
「安くと言っても、小ビン迷宮大銀貨1枚、大ビン迷宮金貨2枚なのだがな。エリクサーが高くて手が出ないのも困るから安くしたんだが、国家錬金術師たちにとっては破格の安さらしい」と王様。
「ではまた集めてくればいいのでしょうか?」
「そうだ!今度は大ビン1000個と小ビン5000個を用意した、すぐにでも出発してくれ!」と王様。
「出発する前に妖精たちを集めなければいけませんが、集まったらすぐに出発します」
「お母様、お菓子問屋にまたよってもらえますか?」謁見の間を出るとすぐに、妖精たちが飛び回る中お菓子を買いに行く話をする。
「また? お菓子くばりすぎじゃない?」とお母様。
「しかたないんです。今回はすぐに出発するように言われてますし、すばやく妖精たちを集めるためにはお菓子を大量にくばらないと」
「それもそうね」とお母様。
お菓子問屋でまた1時間かかって迷宮大金貨4枚分(約4百万円分)、ダンボールを含めて3トンぐらいのお菓子を出してもらい買ってくると、家では妖精たちがすでに集まっていた。
「みんな~~!お菓子くばるけど今回は世界樹の樹液を集めてくるように言われてるから、食べたらフェアリーの木の前に集合ね~~!」
「中略たくさん「は~~い」中略たくさん」妖精たち(フェアリーとインプと少数のピクシー)が素直に返事をする。
〈もしもし?キルヒアイス、聞こえる?〉お菓子のダンボール3トンを置き終わり妖精たちが食べ終わるまでのわずかな時間で、世界樹キルヒアイスと連絡を取る。
〈聞こえるよ?どうしたの?〉と世界樹キルヒアイス。
〈世界樹の樹液を集めに行くように言われてるんだけど、転移魔法で直接世界樹の下に転移できるようにならないかな?〉
〈出来るよ?そう言う事ならぼくが転移魔法で運んであげるよ! アルヴィンの家のフェアリーの木の前からでいいよね?〉と世界樹キルヒアイス。
〈うん!妖精たちがお菓子を食べ終わってからだけど、よろしくね!〉
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第36話~第52話までは、「『妖精使いアルヴィン』面白いじゃん! ほぼ確実に小説の賞とれるから、書籍化のためにも3冊分ぐらいは書いとかないと! いや~、まいっちゃうな~」と脳天気に書いていた部分で。
第53話からは、「なぜか『妖精使いアルヴィン』が一次選考にも引っかからない! でも『妖精使いアルヴィン』より面白いネタが思いつかないから、続編を書きながら筆力をあげよう!」と書いている部分になります。
第75話で第2章一時完結にしてアイディア出しをしていたのですが、カクヨムの短編コンテスト「KAC2024」に短編を8本書いた結果、その内の7本をまとめて続編短編を付け足していく形で「オマージュなしの長編化」をして完成した長編をその時やっていた「ラノベ小説賞」に応募することにしました!
僕の短編に興味を持った方は、「カクヨム」まで見に来て評価の★を付けていってください!
今まで評価の★を付けてと言ってなかったのですが、評価が付かないとあんまり読んでもらえません!
評価の★をジャンジャン付けて、僕の執筆意欲をかきたててください!
ここまで読んでくださった人たちなら、このぐらいのお願いしても良いよね?
ドングリしろうと南都那氏
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