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第36話 フェアリーたちとの取り決めと、回復魔法を使える子が集まらなかった謎

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面白い事しか書かないつもりで書いた、妖精たちを活躍させる設定もりだくさん!

妖精たちの可愛さを愛でるほのぼの展開!

妖精たちの可愛い性格からくるコメディ!

フェアリーピクシーインプ主力みんな美少女!

異世界転生したばかりの赤ちゃんと妖精たちが大活躍!

オタク趣味の魔法を使う男主人公赤ちゃん!

凄すぎる英雄基本能力!

妖精たちが主戦力!

新たなジャンル、コミカルメルヘンファンタジー!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「甘いお菓子を大量に買いたいんですが、お菓子問屋(おかしどんや)とか近くにありますか?」王宮の謁見の間から出た直後周りにフェアリーが飛び交う中、ぼくはソフィアお母様にお菓子問屋(おかしどんや)の場所を聞いた。

「なんでお菓子問屋?普通のお菓子屋さんでも、お菓子は大量に買えるわよ?」とぼくをヒョイと抱き上げながらお母様。

「いえフェアリーは体重の何十倍もの世界樹の樹液を飲んだりするんです。甘いお菓子もそれぐらい食べる可能性があるので、人間8千人分ぐらいのお菓子を買いたいんです」

「そんなに必要?」とお母様。

「おそらく少ないぐらいだと……」

「それなら王家御用達のお菓子問屋に行きましょう!急な大量発注にも対応してくれるわ!」とお母様。

「そう言う所があるのは助かりますが、急な大量発注って、そのお菓子問屋大丈夫なんですか?賞味期限とか」

「賞味期限?収納魔法の中に入れておけば腐らないわよ?」とお母様。


 王宮からお母様に抱っこされて5分、王家御用達のお菓子問屋に到着した。

「あの~。店員さん!」

「はい、なんでしょうか?もしかして妖精使いのアルヴィンさんでしょうか?」と20才ぐらいの女性店員。

「はい、お菓子を大量に買いたいんですけど」

「大量と言うとどのぐらいでしょう?」と20才ぐらいの女性店員。

「甘いお菓子を人間8千人分ぐらいです。ほんとうはフェアリー3千5百匹ぐらいとインプ6匹なんですけど、フェアリーは甘いものは底なしで……」

「では担当の者を連れてまいります」と20才ぐらいの女性店員が店の奥の扉に入っていくと、すぐに40才ぐらいの女性店員を連れて戻ってきた。

「店長のアンナです。フェアリーに食べさせるための甘いお菓子を、人間換算で8千人分の注文でよろしかったでしょうか?」と店長のアンナさん。

「はい!甘いはちみつとかが好物なんですけど最近樹液を大量に飲んだので、甘いお菓子を代わりに買っていこうかと。在庫ってありますか?」

「はい!ありますよ!今甘いお菓子を色々詰め合わせて、迷宮大金貨2枚分(約2百万円分)でよろしいですか?」と店長のアンナさん。

「それだと1匹あたり迷宮大銅貨5枚分(約5百円分)ぐらいになっちゃうんで、迷宮大金貨4枚分(約4百万円分)でお願いします」

「ではこちらの応接間でお菓子を出しますので付いて来てください」と店長のアンナさん。

 広い応接間に着くと「こちらのソファーに座ってしばらくお待ちください」と言って店長のアンナさん自身は、部屋の半分以上をしめる広いスペースでダンボールを積みながら計算を始める。


 そのまま待つこと1時間「こちらが迷宮大金貨4枚分(約4百万円分)の、甘いお菓子の詰め合わせになります」と店長のアンナさん、ダンボールを含めて3トンぐらいのお菓子の山を見上げながら言う。

「じゃあこれ迷宮大金貨4枚(約4百万円)です」

「はい、受け取りました」と店長のアンナさんがお金を受け取ったのを確認してから、身体を光らせる事もなくお菓子の山を収納魔法の中に収納する。

「じゃあ、ありがとうございました!」


 家に帰るとフェアリーとインプがすでに集合していた。

「どうしたの?みんな、集合かける前にあつまって!」

「どうしたのって!お菓子、くばるんでしょ!アルヴィンが大量のお菓子を買いに行ったから、みんなを集めたんじゃない!」と謁見の間(えっけんのま)に付いて来ていたフェアリーの1匹。

「じゃあお菓子出すけど、そんなにたくさんはないから、みんなでゆずりあって食べてね!」

「(中略たくさん)「は~~い」(中略たくさん)」フェアリーとインプが返事をする。

「あの~~アルヴィン?あたいたちも、食べていいんだよね?」インプのタンポポが聞いてくる。

「うん食べていいよ?でもフェアリー好みの甘いお菓子買って来ちゃったんだけど、インプは甘いもの大丈夫?」

「フェアリーたち見たいに一生懸命甘いもの食べるとかじゃないんだけど、人間に甘いもの好きがいるぐらいの割合で甘いものは好きよ?」とインプのタンポポ。

「じゃあ、お菓子出すから付いて来て!」と言って人間なら20人すわれるメイドさんたちの食堂で、お菓子を出す。

 ダンボールを次々とおいていくと、あっと言う間にダンボールがカラになりたたまれて、新しいダンボールの起き場所が出来ていく。

 けっきょく3トンのお菓子の入ったダンボールをカラにするのに、10分もかからなかった。

「みんな! 聞いて!」最後のダンボールがカラになって妖精たちが最後のお菓子を食べ終わるわずかな時間に、20人用の机の上に立って声を張り上げ注目を集めるぼく。

「王様との謁見えっけんについてきた子からもう聞いている子もいるかもしれないけど、フェアリーの木を切らないでもらうための条件が出されました!」部屋中を見回して、フェアリーたちの反応を見る。

「アルヴィンが生きてるうちは切られないんだよね? そんなの、はじめっからアルヴィンの事は守るつもりでいたから同じじゃない?」たまたま近くにいた謁見えっけんに付いて来ていなかったフェアリーが、不思議そうに言う。

「ほら!一年間は死にやすいんでしょ? それにどちらにしろ、フェアリーたちのイメージアップはやっておかないと。付近ふきんの住民が辛抱しんぼうの限界にきて、フェアリーたちを追い出すかもしれないだろ? だから、フェアリーたちのイメージアップをしてぼくが死んでも追い出されないぐらいの信頼を勝ち取ってなおかつぼくをはさまずにケサランパサラン魔法王国から直接フェアリーたちが雇用されるようにしておきたいんだ!」

「(中略たくさん)「それって無理じゃない? あたしたち、フェアリーなのよ?」(中略たくさん)」

「(中略たくさん)「アルヴィンが死んでも記憶を持ったまますぐに転生できるって言う説を主張してるのは知ってるけど、それって妄想もうそうじゃない? 簡単に死のうとしてはだめなのよ? わかってる?」(中略たくさん)」

「(中略たくさん)「フェアリーは自由なのよ?」(中略たくさん)」

「みなさん! わかってます! フェアリーが、花畑をつい荒らしちゃうのも! そこらへんの壁や天井や地面にラクガキしちゃうのも! ぼくが記憶を持ったまま転生できると言う主張が、確定情報ではないのも! わかってます! でも妖精たちの! 中でもフェアリーたちのイメージアップをしとかないと、我々は追い出されてしまいます! まずはこの中にむしられた花畑をまた咲かせる魔法を使えるのは何人いる? ぼくの周りに集まって! 他の子は離れてね?」

 しばらく待つと、38匹のフェアリーが周りに集まった。

「これだけ? それにフェアリーだけ? まあ匹数的にこんなもんなのかな?」

「アルヴィン! インプには、花畑をまた咲かせる魔法を使える子はいないよ? だからこそ花畑をむしるな!って、きびしくフェアリーに指導しているんだけどね?」とインプのタンポポ。

「え? なんだろう? キミたち花畑をまた咲かせる魔法を使える子たちに質問だけど、治癒魔法は使える?」

「(中略33匹)「使えない~」(中略33匹)」フェアリーたち。

「(中略5匹)「使える~」(中略5匹)」フィリオーネを含むフェアリーたち。

「え? 全員使えるんじゃないの? もしかして別分野の魔法なの?」

「アルヴィン? たくさん花をむしって花の蜜を吸うと花のマナを取り込んで花畑をまた咲かせる魔法を習得できる、と言うのがあたしの説なんだけど? どう?」とフィリオーネ。

「なるほどインプやたぶんピクシーも、それなら花畑をまた咲かせる魔法使えない理由になるかな? あとは適性てきせいかな? じゃあどうしようか、回復魔法使える子を弟子としてそれぞれにつけようと思ってたんだけど。いや、5匹も回復魔法使える子がいるのは関係があるのかもしれないか? 今度はフェアリーで回復魔法使えて花畑をまた咲かせる魔法使えない子、となりに集まって~」

 しばらく待っても、フェアリーが3匹しか集まらない。

「あれ? なんかおかしくない? 花畑をまた咲かせる魔法より、回復魔法の方がレアなの?」

「そんな事ないはずよ? 解毒魔法なら使える子が集まっていないだけじゃない? リリオーネとか」とフィリオーネ。

「今度はフェアリーで解毒魔法使えて花畑をまた咲かせる魔法使えない子、となりに集まって~」

 フェアリーがリリオーネを含めて、9匹しか集まらない。

「これって絶対おかしいよね?」

「スミレが花畑をまた咲かせる魔法使えて回復魔法も使えるはずだけど、いないみたいね?」とフロレーテ。

「甘いお菓子卒業したって言ってたから、それでかな? それにしても回復魔法使える子の大部分が、甘いお菓子卒業してるってあり得る?」

「関係ないと思うけど、今は探さなくていいんじゃない?」とフィリオーネ。

「そっか、じゃあ花畑をパトロールする組み分けは今度にするか。組み分けするまでもなくパトロールしてくれてるはずだし。じゃあ次は、イタズラ描きをきれいに消せる魔法使える子近くに集まって~他の子は離れてね!」と言った瞬間、近くにものすごい密度でフェアリーとインプが集まる。

「あれ? 全員?」視線を遠くに向けると、部屋の隅にいるフェアリーたちもたくさんいる。

「半分ぐらいかな? それなら、イタズラ描きをきれいに消せる魔法使える子たち! イタズラ描きのある家や壁や道路を見つけたら、そこの住人にイタズラ描きを消すか残しておくか聞いて消すと言うイタズラ描きを消して回ってきてね! ずっと働き続ける必要はないから! 適度に休んでね! あと日が沈んだら英雄の力に目覚めていない子は基本フェアリーの木の中に入っていて! 日が暮れたらフェアリーの木の外で騒がないで! どう?出来そう?」

「(中略たくさん)「は~い」(中略たくさん)」フェアリーからもインプからも返事が返ってくる。


 その日の夜「明日は軍隊に入ってから初めての休みだが何をする予定なんだ?」とルークお父様に聞かれたので、「一日中アニメを見たりラノベを読んだりして過ごします」と答えておいた。

 あと日が暮れた後のフェアリーたちは、100匹ぐらいが屋敷の中を飛び回っているだけだった。その100匹も、ぼくが寝るころにはフェアリーの木の中に帰っていった。


挿絵(By みてみん)

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第36話~第52話までは、「『妖精使いアルヴィン』面白いじゃん! ほぼ確実に小説の賞とれるから、書籍化のためにも3冊分ぐらいは書いとかないと! いや~、まいっちゃうな~」と脳天気に書いていた部分で。

第53話からは、「なぜか『妖精使いアルヴィン』が一次選考にも引っかからない! でも『妖精使いアルヴィン』より面白いネタが思いつかないから、続編を書きながら筆力をあげよう!」と書いている部分になります。

第75話で第2章一時完結にしてアイディア出しをしていたのですが、カクヨムの短編コンテスト「KAC2024」に短編を8本書いた結果、その内の7本をまとめて続編短編を付け足していく形で「オマージュなしの長編化」をして完成した長編をその時やっていた「ラノベ小説賞」に応募することにしました!

僕の短編に興味を持った方は、「カクヨム」まで見に来て評価の★を付けていってください!

今まで評価の★を付けてと言ってなかったのですが、評価が付かないとあんまり読んでもらえません!

評価の★をジャンジャン付けて、僕の執筆意欲をかきたててください!

ここまで読んでくださった人たちなら、このぐらいのお願いしても良いよね?


ドングリしろうと南都那氏

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